「クロは実在していた。」ラーゲリより愛を込めて metprocoffeeさんの映画レビュー(感想・評価)
クロは実在していた。
お涙頂戴に動物を使ってるという感想をたまに目にしたが、氷海を走るクロの描写は実話である。
氷点下の海を泳ぎ、走り、追って来たところ引き揚げられた実際の写真が今も残っている。
「ラーゲリ、クロ」で画像検索すれば、すぐに出てくるので参考までに。
ともあれ、これはドキュメンタリーではない。
調べれば分かるが、ロシアのウクライナ侵攻もまだ無かった時期に、撮影を開始している。そういう狙いの映画でも無いのだ。
これは脚本のある映画であり、特別な個人ではなく、大衆の心に何を訴え、刻んだのか、その意義を考えれば稀に見る秀作である。
沢山の人々の未来に向け「道義」を今一度、思い直すきっかけになるだろう。
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