劇場公開日 2022年12月9日

「"生きる"事の大切さ」ラーゲリより愛を込めて Y Kさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0"生きる"事の大切さ

2022年12月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

二宮和也さん目当てに観た。
感想
争いは悲劇しか生まないと改めて思わされる戦争映画だった。
リアルタイムで悲劇が起きている今だからこそ、深く受け止めたいと思える物語だった。
・物語構成
戦後、ソ連兵により行われたシベリアでの日本兵に対する強制労働の悲惨さと過酷な環境の中、生きる希望を伝え、実践する山本さんの生き様を描くといった物語。
戦争の悲惨さを改めて感じる、終始暗く切ない物語だった。過酷な環境の中でただ一人“希望"を信じ、伝えていく山本さんの姿に何度も涙腺が刺激された。
一方で、非現実的にも感じる描写が数多くあり、これは本当の事なのか⁈と疑いたくなる部分も一部ありました。しかし、鑑賞後にその部分も史実にあると知って驚かされました。
・演技
実力派俳優陣が勢揃いしている為、流石の演技力で終始圧倒された。特に、山本さんの人徳の高さ故の魅力、生きる事への決意を感じる二宮和也さんの演技に、何度か泣かされそうになった。

総評
戦争の悲惨さの伝承、家族愛の大切さ、生きる事の意味などの王道だが、とても大切で実践する事の大変な事を見事に体現してみせた偉人の素晴らしさを知れた作品。重たいテーマの作品の為、何度も涙腺が刺激されて、感動した。

Y K