「戦争…⭐︎」ラーゲリより愛を込めて ☆ムーミンさんの映画レビュー(感想・評価)
戦争…⭐︎
ラーゲリ(収容所)。
他の作品でも、度々取り上げられているシベリアの収容所の物語。
ストーリーが矛盾なく淡々と続いていくことで、かえってラーゲリの悲惨な状況が
炙り出されていく。
とにかく、出演している役者達が素晴らしく、変に演出過多にもならずにそれぞれの
性格が滲み出る。
個人的には、安田顕が 「アカ」のレッテルを貼られながらも
真摯に状況に向き合って、他の者たちをまとめていく姿がすごく良かった。
二宮和也は、ラーゲリに於いても人としての尊厳を失わずに学ぶことや
優しさ思い遣りを兼ね備えた素晴らしい人物として描かれ、それによって
周りの人々も感情を取り戻してきく様は、とても感動する。
おそらく、現実のラーゲリはもっと悲惨であり、日本もこれ以上の酷いことを繰り返して
きた戦争であったに違いない。
世界がどんどん危うくなってきている今、この映画の訴えている意味は深いと思う。
戦争をしたいとなぜ思うのか…繰り返すのか…
二宮和也の映画、いっぱい鑑賞して来て 初めて彼が良いと思った。
…それと夫の帰還を信じる北川景子の溢れるような笑顔。
何度も救われる気がした。
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