「北欧ホラー(怪談)」LAMB ラム 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
北欧ホラー(怪談)
(エゴへの戒め)
吹雪の山里に不協和音が鳴り響く
ちょっと不思議な怪奇譚。
アイスランドの人里離れた山に住むひと組の羊飼いの夫婦。
愛し合って助け合って暮らしているけれど、
欠落感が漂う。
会話は少なく、
山と川と一本道と素っ気ない一軒家。
事細かに語られませんが、
幼くして亡くした娘を忘れる事が出来ない。
ある日、羊の赤ちゃんが産まれます。
マリアとイングヴァルに走る緊張!!
何か不思議な羊が生まれた。
夫婦はアダと名付けて、愛し育みます。
田舎には美し過ぎる妻マリア(ノオミ・ラパス)
ジェラルド・バトラーを優しくしたよう夫のイングヴァル。
足りないものはただ一つ。
・・・娘。
・・・愛娘。
でも母羊から奪ってはいけません。
殺すのは、もっといけません。
他のものから奪った幸せは・・・因果応報。
報復がなされます。
民話の教えです。
「ボーダー 二つの世界」とも少し似ています。
北欧の神話(言い伝え)・・・
トロール(異形の妖精)も思い浮かべました。
アダは羊の妖精
無垢な感じがする
アダの雰囲気がどことなくミッフィーに似てる
不協和音の調べ、
そして
悲劇が起こる。
牧羊神パンの怒りを買ったのか?
エンディング曲
ハイドンの弦楽合奏曲が
厳かで美しい。
琥珀糖さん
コメントありがとうございます。
深読みもできなくて不思議な作品でした。
何か…メッセージはあると思いますが・・
解りませんでした。
ひつじの子どもが可愛いくて
ミッフィーちゃんみたいでしたね。
今晩は。
私は、北欧映画のホラーテイストが好きでして・・。
仰るように、「ボーダー 二つの世界」や、「ぼくのエリ200歳の少女」や、それをアレンジメントした「モールス」
北欧って、長き冬を越すためにムーミンを始めとした寓話が長く伝承もしくは創作されてきた事は知っていましたが、今作は解釈を鑑賞側に委ねる作りが好きでしたね。
では、又。