「バリー? ウェアイズ バリー?」バイオハザード ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
バリー? ウェアイズ バリー?
バイオハザード
カプコンが誇るサバイバルホラー
シリーズで累計1億本を超える
大ヒットシリーズ
アドベンチャーゲームという
ジャンルの定義から
家庭用ゲームにおけるゴア描写の
限界までバイオが定めたものは
計り知れない
元々シネマティックな演出や描写が
売りでありキャラクターを操作して
ゲーム内の自由度を維持する
関係上シナリオから受ける印象は
B級ホラーのそれであったため
バイオを映画化するという話に
関してはゲーム版は大好きだった
ものの映画にしたらB級じゃん
と思っていたので前出の映画版は
興味全然ありませんでした
実際なんかゲーム版とはまるで
違う関世界観でどんなファンを
取り込みたいのかと首を
かしげていました
今作は予告で見る限り新規シリーズ
非常にゲーム場面の再現度を
高くしているようでこういうのを
最初にやったら良かったのにと
ちょっと期待してみることに
しました
で感想としては確かに世界観は
再現度を重視しているものの
キャラ設定の改変が行き過ぎ
なのとそれが映画としての面白さ
に特に繋がっていないように感じ
過去作映画ファンもなんじゃこりゃ
ゲームファンもなんじゃこりゃ
ってなってないかと感じて
しまいました
例えると
東京にある沖縄のサテライトショップ?
確かに名産がそろってるけど
ここは沖縄じゃねえとムードが
盛り上がらない的な感じです
1998年のアメリカのとある
巨大製薬会社アンブレラ社の
企業城下町「だった」ラクーン・シティ
アンブレラ社は移転し残ったのは
各公的機関と引っ越せない
低所得者層のみ
そんな街へトレーラーに乗せて
もらいながら移動する一人の
女性クレア・レッドフィールド
2で主人公の1人だった彼女は
かつてラクーンシティの
孤児院で育ちましたが脱走した
過去がありましたが街で
警察官の兄クリスに
伝えることがあり会いに
行こうとしていました
トレーラーのおっさんは
ウザがらみしてきてよそ見をして
いると人をうっかりはねて
しまいますが気が付くとひいた
女性はいなくなっており
連れてきた犬がなぜか倒れた
場所の血をぺろぺろします
(なんで?)
その後街の入り口でクレアが
降りたおっさんはなんか様子が
おかしい犬に噛まれてしまいます
同じころコーヒーショップに
溜まっているラクーン警察の
警官たち
血の気が多いジル・バレンタイン
ひょうきん者のウェスカー
そして酒を飲んでウトウトしてる
ボンクラ警官レオン・S・ケネディ
ゲームファンからしたら
は?と思うほどのバイオハザードの
シリーズを形作る重要なキャラ
ばかりですがかけ離れた姿に
驚いてしまいます
レオンをおちょくりに来た
他の警官たちが
山の上のスペンサー邸で
殺人事件あったらしいから
現場行くわと告げて去って
いきます
レオンはジルに惚れている
ようですが相手がいるから
やめときなとコーヒー屋の
おばちゃんに言われます
するとレオンは
そのおばちゃんの目から
血の涙が垂れていることに
気が付きます
クレアは兄の家を訪ね
今作では恋人(?)の新聞記者
ベン・ベルトリッチがアンブレラ社
が毒を垂れ流し街が汚染されたから
アンブレラ社が逃げたという
ビデオを見せますがクリスは
アンブレラに育ててもらった
ような街だと取り合いません
ゲームではクリスが初作の
主人公としてアンブレラの
陰謀を暴いて周囲に広める
立場でしたからこれは首を
かしげる改変です
すると全域放送で家から出るな
というアンブレラからの通達が
ありクリスは警察署へ向かって
しまうと残されたクレアに
様子のおかしい住民が
突然襲い掛かってきます
このさい血文字で「かゆい うま」
と記すシーンも原作の名シーン
のオマージュですね
クレアは兄のバイクで脱出
兄を追いかけると途中で
ぶつかりかけたクルマの
運転手が因縁の孤児院の
所長のウィリアム・バーキン
でした
そして警察署では
アイアンズ署長がクリスやジル
ウェスカーらを集め情報を集めろ
などいろいろ指示を出しますが
レオンは遅刻してきてまた
バカにされます
レオンのボンクラ感は
なんでって位ひどいです
クリスらはスペンサー邸
行った奴ら帰ってこないから
追いかけようとヘリを使って
みんなで向かいますが
レオンは置いて行かれ
仕方がないのでゲームの
まんまの再現度の受付で
またウトウトしていると
そこへ冒頭の犬に
かまれたおっさんの
トレーラーが暴走してきて
目の前でひっくり返って
大炎上しおっさんが
火だるまのまま署内に
入ってきますがレオンは
寝てますが
それを署長が脇から
撃ち抜いて助けます
レオンの扱いは最悪です
原作では大統領特命の
エージェントとかやるのに
片鱗もありません
その捜査に向かう中で
ウェスカーだけが
謎の情報元からPDA
(今のスマホみたいな端末)
にラクーンがあと6時間で
消滅することを知ります
とここまでの話でも
原作といろいろ違うとこ
ありますが
洋館事件中心の1と
警察署パニックの2の
エピソードが重なって
いるんですね
話は2か月違いで
1も2もラストは研究所
(まぁバイオのお決まりの展開)
なのでくっつけれちゃう
またゾンビパニック前夜の
話は原作でもなく
この辺を取り上げたのは
面白いと思いました
設定がメチャクチャなのは
なんとも言い難いですが
で洋館探索と警察署立てこもり
のダブル展開となりますが
まず洋館は入ってみたら
中はゾンビだらけで
先行した警官は皆食われて
死んでるかゾンビになっており
キャーキャーやってると
バイオでは墜落することが名物の
駐機したヘリ内にいたブラッドも
襲われてしまいます
あっじゃあ飛んでないから
落ちようがないやと
思ってたらジルとウェスカー
がいるとこらへんに
ヘリが墜落してきます
なんでやねん
ジルとウェスカーはなんとか
回避します
ウェスカーはPDAの指示
どおりにピアノを弾いて
出てきた隠し扉の先へ
行こうとしますがジルは
クリスらを助けるべきだと
止めますがウェスカーは
そこで自分が金が必要で
この洋館の奥に行かなあかん
と言い出し走り去ってしまいます
ウェスカーは原作でも
裏切者なんですがなんか
違う・・
一方警察署では一人で車で
逃げようとした署長が道が
封鎖されているので署に
戻ってきたところをゾンビ犬に
襲われそうになりますが
クレアが助け合流
立てこもる武器をレオンと
探していると武器庫の奥から
出せーと聞こえてくるので
クレアはレオンに見て来いと
指示(パシリか)
すると留置所内にベンがいて
はよ出せと言ってきますが
レオンがモタモタしてるうちに
檻内のゾンビにベンは食われて死亡
レオンも危なくなると
クレアが助けますが変わり果てた
ベンの姿に言葉を失います
だったら最初から助けに行けよと
少なくともレオンが俺が見てくる
とかにするべきでしょう
だんだんシナリオのクソっぷりが
際立ってきました
で署内ももうゾンビ入ってきて
だめだというところで署長は
孤児院に行こうと言い出します
隠し通路があると
その孤児院に行くとクレアは
昔の記憶を思い出しますが
レオンはそこで人の顔の皮を
かぶり手かせを付けた謎の
生物に出くわします
これがリサ・トレヴァーと
いう原作のリメイクで追加された
敵キャラなんですがまあこれが
恐ろしくクオリティの低い再現で
驚きます
案内してもらおうと思った
署長はあっさり天井裏にいた怪物
リッカーに殺されてしまい
クレアとレオンもピンチに
なりますがなんとリサがリッカーを
やっつけてくれます
原作ではそんな奴じゃなかったのに
クレアは友達と認めており
隠し通路教えてというとあっさり
教えてくれて鍵まで渡してくれます
リサはこんなんじゃねー
まあいいやもう
でここでやっとレオンクレア
クリスジルが同じ場所に集まり
原作ファンはそれなりに熱い展開
のはずなんですが設定が違い過ぎて
なんか微妙
中ではバーキン一家がウィリアムの
研究していたウイルスを回収しようと
しているとウェスカーがそれを
よこせとやりあってるうちに
撃ち合いになってウェスカーは
バーキン夫妻を射殺
娘シェリーが銃を向けたところで
ウェスカーも撃たれます
ウェスカーは死に際に
地下に列車あるからそれで逃げろと
言い残します
こいつも原作では(以下略)
ウィリアムは死に際に自分に
超生物化するウイルスを打って
しまい怪物化してしまい
クリスらを襲ってきます
ウィリアムは怪物化してる
わりには皮肉を言ってきたり
しますが無視して倒し
列車を起動して脱出
しますがウィリアムは
さらに変化して襲い掛かってきて
大ピンチというとこで
レオンがこれまたバイオ名物
ロケランをぶっ放して
あっさり倒してしまいます
ここでレオンの面目躍如
というわりには
コメディリリーフで
終わってしまいました
エピローグでは
生きていたウェスカーと
指示を与えていたのがエイダと
いうことが分かってあたかも続編が
ありそうな感じで終わります
まあ何というか
以前にバイオハザード映画
に対してゲームよりの設定に
戻して自分のようなゲームしか
興味ない層を狙ったのかな
と思うと設定の改変がきつすぎて
その層も怒らせてる気がします
各所の原作名シーン再現が
あてがってある感じですが
「コード・ベロニカ」の
アシュフォード双子のムービーは
かなり忠実に再現してありました
でもストーリーに特に関係は
なかったです
続編なんかはもっと設定が
メチャクチャになる気がしますが
そこでバリーやレベッカも
出すのかなぁと思いつつ
やっぱり面白かったのは
予告までだったなという
事でした