「山内ケンジおみごと」夜明けの夫婦 Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
山内ケンジおみごと
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山内ケンジさんが主催をやってる「城山羊の会」って劇団の劇は、服着てやってるけど、内容的には脱いでるみたいなもんなんだよね。だから山内ケンジ監督が撮った映画では脱いできて、なるほどなと思ったよ。
山内ケンジさんの劇は、基本は会話劇なんだね。今まで気づかなかった。だから会話にすごく気が遣われてる。普通のやり取りがほぼないの。その中で、必要な情報を少しずつ出してくるんだよね。
そのちょっと面白い会話を、裸の夫婦二人でやってるところは面白かった。シュールさがある。
旦那が浮気相手と会う喫茶店では、窓際に山羊の置物が置かれてて面白かった。ここ、浮気相手はワイン飲んでるんだよね。もうやる気満々。
それで『今日は、二人の女の人と話したよ』と旦那が言って、子供作ろうかってなるところは、普通の流れで「なるほど」となって良かった。と、油断したらファンタジー展開。浮気相手がネクタイを奥さんの枕元に置くんだよね。これ、舞台でやったら成立しない。映画だから成立するんだよね。
ここから夢のシーンや、義父が嫁の裸を見るファンタジーシーンなんかが混ぜこぜになってきて、なんだか分からないけど面白い。
それで、浮気相手のネクタイを開くと、それはネクタイではなく包丁だった! ここで奥さんが手首を切るんだけど、この流れは分かんなかったな。「なんで?」の方が強かった。
ネクタイを開かず捨てず、ずっと持ってるのは不自然だったんだよね、でもここでこの展開やりたいから引っ張ってたのか。
ラストは綺麗にまとめて終わりかと思ったら、やっぱりファンタジー展開。
なんだか訳は分からなかったけど、面白かったよ。
あと李ソジンが好きだから観ることができて良かったよ。
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