「いつの時代でも、女を信じてはならない…」恐怖分子 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)
いつの時代でも、女を信じてはならない…
光と陰と色彩によって語られる一本。
国は違えど、当時の風景を知っている身としての加点はアリながら。
クソ女が甘い気持ちで引き金を引いたバタフライエフェクト以上に。
追い込まれ、誰も信じられなくなった旦那の「都会=街」で生きる孤独と絶望が胸に迫る。
いや、ホントに!涙
そして芳醇なのにとにかく乾いた画面。
ガスタンク。
ケミカル寄りのストーンウォッシュジーンズ。
ダイヤル式電話。
無駄にゴージャスで、ボサボサ一歩手前のパーマ。
そしてなんとも言葉に出来ない、あの頃当たり前だった光と陰と色彩…
群像劇としては荒削りなところもあるけれど。
勢いと情熱と情念を感じさせられた作品。
…同時にふと思ったのは。
今に至る園子温監督は、尖っているのは確かだけれど。
石井岳龍監督のかつてと今を、同音違工でリピートしているだけなのかもな…
現在「GOJO霊戦記」辺りなだけで。
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