「甘利田、素直になる。でももっとなれw」劇場版 おいしい給食 卒業 プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
甘利田、素直になる。でももっとなれw
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給食が好き過ぎて中学校教師になった甘利田。
その生徒でライバル、給食の食べ方を工夫する天才の神野。
教育委員会の海坊主の働きかけで、給食が健康食になる。
マズくなり残食率は増え、さらに翌月から麦飯になることに。
神野は突発的に学校を飛び出し、給食センターにどなり込む。
で会議に飛び入り参加して意見陳述することを認められる。
やがて神野を追って来た甘利田も到着し乱入。
甘利田は委員たちに給食の大事さを訴える。
マズい給食は生徒の創意工夫の場も奪うと熱く語る。
結局海坊主を説き伏せることはできなかったが、
その成果か、卒業前の最後の給食は白米+カレーだった。
生徒達や甘利田は大満足、大団円となった。
サイドストーリーとして宗方先生との愛も描かれる。
駄菓子屋で鉢合わせし、ウイスキーボンボンを奢ってもらい、
見事に激酔いする、相変わらず酒に弱い甘利田。
その時に宗方先生みたいな人が奥さんなら最高、と言った。
甘利田は記憶が飛んでたが、宗方先生は本気にしてた。
でも宗方先生が校長に進められてたお見合い話が進む。
相手と直接話し、好人物と認めた甘利田は自ら身を引く。
そして北海道在住のその先生とトレードという形で転勤に。
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ドラマ版はシーズン3まで全部見てるが、相変わらず面白い。
給食が好き過ぎる、最高に人間的な甘利田なのに、
教師の威厳を守るためとかで、無関心で厳しい演技をする。
素直に給食好きを前面に出したらいいのになといつも思う。
おれならそうするけどな、何も悪いことは無いんやから。
でもあのギャップがドラマとして面白い要素なんやから、
甘利田がそこを変えることはないんやろけどな。
と思ってたら、意外にも甘利田がそれを覆すシーンがあった。
ドラマ版や前の映画では一切無かったと思うのやが。
まず海坊主の前ではっきりと自分は給食が大好きだと言う。
また給食最終日のおかわりじゃんけんで勝利し激烈に喜ぶ。
うーん、やっぱりそっちの方が魅力的やしカワイイよw
変に大人ぶる必要なんて無いってばw
神野は卒業後、教師を目指して進学するらしい。
大人になってからも給食を食べるためと甘利田は見破ってた。
自分と同じ種類の人間としてリスペクトもしてた。
ただ神野の未来予想図にはまだその先があった。
将来は教育委員会に入って給食を守るつもりらしい。
最後まで天才的なヤツやったな、神野は。
あと2の宗方先生は、1や3のヒロインの先生とは種類が違う。
非常に有能で、甘利田が最も尊敬してるのは宗方先生だろう。
そんな簡単に身を引かなくても・・ってのは思ったな。
つくづく不器用な男よのお。
まあそれが彼のいいところでもあるのだが。