「大人の事情に左右される教育現場を給食を通して描く!!」劇場版 おいしい給食 卒業 バフィーさんの映画レビュー(感想・評価)
大人の事情に左右される教育現場を給食を通して描く!!
前作『劇場版 おいしい給食 Final Battle』がシーズン1のラストだったのに対して、「おいしい給食」シーズン2のラストにあたるのが今作ということだ。
給食が好きで好きでしょうがない先生と生徒の対決、そして友情を描いたコメディではあるが、エフェクトがいつもに増して、より過激に、より痛々しく進化しているのが見どころ。
給食が健康志向になったことで、給食ならではの奇抜さや楽しみ、そして味そのものがおいしくなくなってしまう。
現場の声など反映されない大人都合で、振り回される教育現場の問題点や時代によって揺らぐ教育観念の変化を確かに捉えた作品であって、その点は劇場版前作やテレビシリーズも同様ではある。
さらに変えたくても変えられない事情といった、モヤモヤ感が残るオチが解消されていて、今回は明確な答えを提示するものとなっているため、一本の映画としてのカタルシスは前作よりも大きい。
シーズン2から加わった駄菓子探求の要素も、邪魔になり過ぎず盛り込まれている見事なバランスといえるだろう。
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