劇場公開日 2022年5月13日

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「本当にズキンときた」劇場版 おいしい給食 卒業 やっさんさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0本当にズキンときた

2022年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

おいしい給食をドラマで見てから、時代背景と給食の内容が小学生時代にどんぴしゃりとはまって、何度も繰り返し見ていました。職業も管理栄養士という事もあり今回の映画では心に突き刺さる場面が何度もありました。
1番は甘利田先生のメッセージ「美味しくなければどんなに考えられた給食でもただの押しつけ」です。
現在の給食を取り巻く環境は1番にコスト、2番に安全であり、決められた低予算の中で食材費の高騰や人件費の高騰、朝5時から夜8時までの交代勤務に追われ、忘れたくはないけど忘れていました。劇中の食欲が出ない少ない食事は正に現在の病院給食そのものでした。
学校でも病院でも調理している方々はなかなか全員が食べている姿を見ることはありません。あんな顔をしてみんなが食べていたらと考えると心が痛くてたまりませんでした。
四方田管理栄養士ではありませんが、多くの方がおいしい給食を食べたいただきたくこの世界に就職していると思います。でも最後の晩餐と給食便りの展開に素直に涙がこぼれました。本当にありがとうございました。

話は変わりますが、監督の世代が合っているのか、キャスティングに3年B組金八先生の加藤(腐ったみかん)や駄菓子類、1番心をくすぐるのはスケバンのヨーヨーです。小技の入れ方がドラマの「心はロンリー」のようで、映っていないような所にもこまこま入れてくるので、ディズニーランドの隠れミッキーを探しているようです。

最後に美味しい給食当番があんなに沢山いらっしゃったとは…同じ想いの方が全国にこんなにいらしたとは嬉しかったです。

北海道の中学校でイカ飯を食べているドラマを観たいですね!

やっさん