「ご馳走様でした」劇場版 おいしい給食 卒業 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
ご馳走様でした
ドラマシリーズ、劇場版前作も続けて観ており、まさかの劇場版2作目にして完結編、給食を愛する教師と1人の生徒の熱い給食バトルが展開される今作、ここだけ聞くと中々のキワモノにも思えますが、これがまた面白く、更に言えば今作は超面白かったです。
甘利田先生を演じた市原隼人さんのキレッキレの動き、心の声と並行して演じるのはとても難題だと思うのですが、これが見事に合致。恥ずかしげもなく寧ろ清々しいアクションを魅せてくれます。それでいて給食を美味しそうに食べるものですから気持ち良いです。
対する給食少年の神野くんの給食への愛も素晴らしいです。創意工夫を捏ねて美味しい食べ方を生み出してドヤ顔をかますのもまた面白いです。
今回の敵は前作と同様で教育委員会です(懲りなさい)。ただ前作までは給食の中止というややぶっ飛んでいるものでしたが、今作では健康食への切り替えというとても現実味のあるものでした。ドロっドロのカレーが食べれなくなると思うととても怖いですし、量が減るのもキツイなと思いました。
そこへと真っ向勝負する甘利田と神野のセリフがグサグサと刺さりました。本当に給食を愛しているからこそ出る言葉の重みが良いですし、見事に涙腺をやられてしまいました。
最後の超豪華の給食、美味しそうなケーキの残りをジャンケン勝ちで決めて、それを喜び合うのも素敵でしたし、これをまた見事な伏線回収で餞別として教師から生徒へと手渡すのも展開として美しかったです。
予想だにしない傑作で驚かされましたが、この映画を観ていたら自然と給食が食べたくなってきました。生姜焼きが当時は大好物でした。今年ベスト候補です。
鑑賞日 5/23
鑑賞時間 16:25〜18:15
座席 A-10