便座・オブ・ザ・デッドのレビュー・感想・評価

ワンシチュエーション物としてゾンビのはびこる世界でトイレに閉じ込められるのはいいアイデアで思いつきそうでなかなか見ないネタ
せっかくの面白いシチュエーションなのにうまく活かされてないというか
ヤクでイッてふざけたシーンがあったりブラックコメディ要素多数
指でパチンコのシーンは思わず声がでるほど笑えたが物語が冗長でイマイチでした
工具を使って女の子も助けて危機を脱出できればスカッとするのにあんまりな進行
ミイラ男化で脱力感マックスでした
エンドロール後も蛇足

　ほぼトイレの中での出来事。グロシーン満載の前半ゾンビシーンから一転、一つ向こうの個室に生きている女性がいた。イーヴィと名乗る女性は成り行きを見守っていたが、修理工の男に声をかけてきたのだ。

　鏡に反応するゾンビ、指を切られたゾンビ、狭いトイレに何故こんなに大勢が集まったんだ！てなくらい地獄絵図の個室パニック。警察に電話をかけてもすでに全員ゾンビ化。逃げ出す方法は？と切羽詰まったピンチを切り抜けることが出来るのか・・・しかもイーヴィも助けなければならない。

　雌牛ヘザーとかジェフのネタで社内恋愛事情も語りながら、徐々にイーヴィに共感していく修理工。上司の工具箱から金を盗んだ事実も語り、自ら罪滅ぼしをする方向に向かうが、脱出する方法がない。ゾンビ化した女のブラジャーをスリングショットで非常ベルを鳴らそうとするシークエンスが続き、ITのジェフがヒーローになるかと思いきや・・・といった展開。ブラックで笑える。

　イーヴィの正体、そして終盤の意外性。どれもこれもが斬新で、改心に向かう修理工にはいつまでも不運が続くという面白さは他に例を見ないほど。吹替え版も見てみたいな・・・

トイレに籠もるネタは面白いがグロだのブラックジョークだのが邪魔してるのが残念。工具箱の工具を駆使してトイレを脱出する作品なら楽しめたのに残念。

あまりにもクオリティが低くてつい笑ってしまう。
汚い系のゾンビでストーリーもチープ過ぎて逆に笑える。ネタとして見てよかった作品。