「けっこうよかった」tick, tick...BOOM! チック、チック…ブーン! 吉泉知彦さんの映画レビュー(感想・評価)
けっこうよかった
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90年代はまだ社会が若々しく30歳がおじさん、若者ではないという風潮で、20代でなくなることに大変なプレッシャーを受けている。今は全体的に高齢化して、新人漫画家が40代なども珍しくない。なので今の目線では、そんなに焦らなくってもと思うが、周りのお友達が不治の病のエイズで亡くなっていると余計にそんな気持ちになるのだろう。今はすっかりHIVもそれほど怖くないしあまり流行していないし、もう少しすれば完全に治るようになりそうだ。
主人公が苦労に苦労を重ねて作り上げたヒロインの曲が、あまりそれほどいい曲でなくて腰がくだける。あそこはすごい名曲でガツンと感動したかった。悪い曲ではないけど、ぼんやりした魅力のバラードで期待しただけにもやもやする。それならさっさと、彼女の話を聞いてやれよと思う。30分もあれば済む話なのに、ひどい。
ダイナーの客を小バカにする歌が面白い。
才能が全くないのもつらいけど、才能があっても報われないのはつらい。報われて早死にするのもつらい。
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