「“…スモールランド”とは、狭いエリアとしての川口市のこと? はたまた狭量の日本政府のこと?」マイスモールランド KENZO一級建築士事務所さんの映画レビュー(感想・評価)
“…スモールランド”とは、狭いエリアとしての川口市のこと? はたまた狭量の日本政府のこと?
まず初めにお断りして置かなければいけない
のは、私が観た「マイスモールランド」は
劇場版よりは少し短いNHKのテレビ放映版
であることです。
同様にテレビ放映での「スパイの妻」も含めて
私にはどこまでが異なるのかが分からない中
での投稿になりますことをお許し下さい。
さて、少し前に、やはりNHKの番組で、
川口に住むクルド人の生活を採り上げた
ドキュメンタリー番組を見たことから、
優れていた作品として録画保存していた
ことを思い出しての今回の再鑑賞でした。
さて、この作品でのクルド人家族は、
在留資格がないと働くことも出来ないし、
県外に出る時にイチイチ申請が必要など、
どう生きていけば良いのかの瀬戸際。
命を守るために日本に逃げてきた彼らは
何故、こんな理不尽な扱いを受けなければ
ならないのか等々、
考えされらることが満載の作品で、最終盤で
父親が子供たちの在留資格取得のために、
捕まる可能性の高い故郷に帰ると娘に伝え、
クルド人として神に祈るシーンには
涙を禁じ得なかった。
それにしても、彼らは何故こんなに
苦しまなければならないのか、
何故、日本は、そんな難民の申請を認定して
彼らを受け入れることが出来ないのか、
私には理解出来ない。
高齢化社会の日本は
これから益々外国人の力が必要になる。
それなのに、
新政権では、クルド人が多く住む川口市を
選挙地盤とする国会議員を本部長とする
機関を設置して外国人に対する規制を強化
すると言うが、良く理解が出来ない。
この作品でも描かれるが、クルド人の多くは
建設業界に従事しているし、
そもそもが建築費が暴騰しているのは、
円安のために外国人労働者の入国が少ない
ことも一因だ。
鹿を足で蹴り上げるとんでもない人がいる
とのことを引き合いに出して、
外国人に対する規制強化は筋違いで、
単に日本人と同じ対応をすれば良いはずが、
この異常な国粋主義的な対応には
太平洋戦争前の日本の対応に似て、
不安が拭えなかった。
KENZO一級建築士事務所さん、コメントどうもありがとうございます。
まずは一部の外国人への優遇制度(生活保護、受験、裁判等々)を見直し、土地も技術も財産も乗っ取られないように、しっかりしたシステムを構築しなくては、国民が納得しないでしょうね。
本氣の少子化対策もせず放置されたままで、スパイ防止法もない現在の弱小日本が外国人だらけになったら、ひたすら衰退する一方で恐ろしいことになりそうです。
そうですね。誰であれ、その国にいるからにはその国の法に従い、違法行為をしたら同じように裁かれるべきです。また、人種差別をせずに同じレベルの試験を受け、同じ手続きをとるべきです。冷遇も優遇もなく特別扱いを一切せずに同じく学び同じく働く。それが理想ですね。

