劇場公開日 2022年5月6日

  • 予告編を見る

「かわいい女の子を泣かすような法律が正しいはずがない」マイスモールランド ROKUxさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0かわいい女の子を泣かすような法律が正しいはずがない

2022年10月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

製作に是枝裕和氏が名を連ねている。ちょっとドキュメンタリーっぽいカメラワークとか、2004年の『誰も知らない』に似たシチュエーションもあったりして、是枝っぽさもそこはかとなく感じられる作品。

物語は、主人公のサーリャを過酷な運命がこれでもかと襲う。最初から胸が痛くなるような展開。「しょうがないよ」と、彼女は映画の中で何度言うだろう。
この国にはいろんな法令があるけれど、出来た時からあまりに時間が経ち過ぎて、誰を守るための制度なのかわからなくなってしまっているものもあるのではないだろうか。
かわいい女の子を泣かすような法律が正しいはずがない、と昭和のオッさんは思うのである。

サーリャ役の嵐莉菜も良かったが、崎山聡太役の奥平大兼が素晴らしい。そうそう、最近の若い男の子って、確かにこんな感じなんだよ。

ROKUx