「すごく、もどかしい。」マイスモールランド コビトカバさんの映画レビュー(感想・評価)
すごく、もどかしい。
難民問題には詳しくないので率直に、この映画を通して、二つの相反する感想を持った。
以前、ドキュメンタリー番組で、日本の難民認定は厳しいというのを観たことがある。
さらにトルコとの関係上、クルド人は難民申請が通らないそうだか、それでも日本に来るのは何故だろう。アメリカは難民指定しているらしいが。
ステレオタイプだけど難民って、陸続きの所か、ボート的なもので逃げてくるイメージ。だから弁護士などいろいろ支援者が絡んでいて飛行機で来る難民?と、ピンとこない。
本人たちは命からがらなのだろうけれど。
平泉成さんは、ソフトに演じていたけどテレビで観る限り、難民支援以外でも、人権派みたいな弁護士は、やたら攻撃的な印象を受ける。
しかし自分たちではどうすることも出来ない未成年者を残して、強制送還というのも、いかがなものかとも思う。
在留資格のために結婚という手段を取ろうにも、聡太くんはまだ結婚できないし。
お父さんが帰国する代わりに、子供達にビザを発給するという謎制度にはハァ⁉︎となったが、実際にはどうしてるんだろう。
どんなに訴えかけても、在留カードに穴開けた職員のような対応なのだろうな。激昂され、しばらく黙った後、何事もなかったかのような事務的対応は、若干怖い。
とはいえ、あの職員も悪いわけではない。
なんだか誰も悪くないというか、明確な悪者がいないのに、どうにもならないもどかしさを感じた。
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