スワンソングのレビュー・感想・評価
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Amusing Small Town Drama in the Classical Sense
A German hairdresser who's earned the respect of a rural midwest American town embarks on a cross-village journey to beautify the corpse of a long-lost faithful customer. It's a humorous design constructed on the reflection of American community, and to some degree an exploration on the homosexual culture that was hidden until recent years. The actors' indie presence shine line like major stars.
最後は見事な仕事っぷり
ウドキアー扮する頑固者の元ヘアドレッサーパトリックピッツェンバーガーは老人ホームで日々暮らしていた。ある日、弁護士が来てかつての女性顧客からヘアスタイルを復活すべく死に化粧を施して欲しいと依頼された。
平々凡々と暮らしてた折に突然の仕事の依頼とは。それにしても老人の話だからか展開が遅いね。でもBGMはしっとりとしてとてもいいね。
老いて元住んでいた町に帰るのは懐かしいんだろうな。町の人たちもまだ覚えててくれるのはまたいいね。途中でおかしな展開になったけど、結構こだわりがあったんだね。最後は見事な仕事っぷりだったよ。
えー!実話?
ウド・キアに当て書きしたのかと思うほどピッタリしっくりハマってた。キュートだけど頑固で気位が高くて、いかにも昔イケてたオカマ感がすごい。詰め込みすぎず、言いたいことを丁寧に伝えるステキな映画でした。確かにディーディーの言い分一理ありそうですね、そんなに悪い人でもなさそうだし。あとアグリー・ベティのマークに再会できたのが嬉しかった!落ち着いた大人になってたね、相変わらず若々しくて美しかったし。
ウド・キアの意外な一面!!ちょい悪でかわいい!!
ウド・キアと言えば一癖も二癖もある極悪人のイメージ。
「異端の鳥」と「バクラウ地図から消された村」の怪演で
強烈な印象を受けました。
狂気の独裁政権の権力者みたいな人間離れした役が多かった。
いつもヤバイ人だった。
しかし今回のゲイのヘアメイク・アーチストはチャーミングだった。
こんなウド・キア、
想像もしていなかった。
それも老いて老人ホーム暮らし。
隠れタバコに規則無視のアウトサイダー。
ある日、親友だったリサの遺言で死に顔のヘアメイクを頼まれる。
リサにはある確執からどうしても許せないことがあった。
それでも思い出を辿ると愛した恋人デヴィッドの顔がチラつくのだ。
パットは施設を抜け出す。
それからのたった2日間の旅は濃密だ。
その中で思い出の断片がフラッシュバック。
パットの人生が浮かんで来る構図だ。
カリスマ美容師として成功。
土曜の夜はドラァグクィーンとしてステージに立つ。
デヴィッドという美しい青年と愛し合い、
家を構えて幸せな日々。
そしてデヴィッドが20年以上前にHIVで死亡する。
仕事では弟子のディーディーがなんと向かい土地にサロンを開き
パットの顧客を引き抜いて行く。
デヴィッドの死後は虚しい悲しいことばかり。
ウド・キアの姿と雰囲気が映画「プリシラ」の
テレンス・スタンプと重なるのです。
事実、見た目がとても似ています。
性格もプライドがとても高く人を寄せ付けない所。
孤独で人と群れないところ。
死んだ恋人を今も思っていること。
全て重なるのです。
ウド・キアの見たこともない繊細でロマンティックな一面を
見せてもらいました。
かなりのちょい悪親父でしたが・・・。
まるで生まれた時からゲイのカリスマ美容師だったと聞いても
なんの疑いも持ちません。
それ位自然でなりきった演技でした。
老いても輝く根っからの役者魂。
リサの死に顔そしてヘアスタイルそして衣装。
最高の出来上がりでした。
怪優
老人ホームで暮らすパットは、かつてはヘアドレッサーとして有名だった。そんな彼のもとに、弁護士がやってくる。パットの古い友人であり資産家リタの遺言で、死化粧をパットにしてほしいという。かつての自分を知る人も少ないサンタスキーの町に戻って、パットは。
おじいさんのロードムービーが好きです。徒歩中心で距離が短いですが、本作もそれの一種ですね。ウド・キアは怪優と呼ばれることが多いけど、そろそろ名優でも良いのでは。
ホームを抜け出し、かつての自分を取り戻していくパットの様子に、感動しました。そこかしこに小さな笑いを入れてあり、楽しい。ウド・キアは、やっぱり名優に収まらない、怪優です。
やはりカリスマ
かつては人気を博していたゲイのカリスマ美容師が、長年の顧客であり親友の死化粧をすべく旅するお話。
すっかり歳をとって、老人ホームで退屈な毎日を過ごしていたパット。ある時弁護士から、かつての長年の顧客であり親友のリタが死化粧をパットにして欲しいと言い遺したことを伝えられる。
もう何年もブランクがあるのと、リタとの確執の戸惑いから1度は断るが、リタの家に行く旅は始まる。
ショーの幕開けのキラキラした登場の仕方だったり、老人ホームで車椅子の女性に咥え煙草でヘアセットを施したり、おじいちゃんなんだけど、カリスマ性がキラリ☆
旅の間はいろんな人との出会いで帽子や服をゲットしたりして、だんだん感を取り戻していく感じがワクワクする。
いろんな確執があったかもだけど、リタの死化粧を完璧に仕上げるのはパットしかいない。あれは素晴らしかった。そしてこれが最後の仕事だと、そっと棺桶にシザーを忍ばせる。
そしてパットも逝くのか。
泣けた。泣けたのは最後までパットがキラキラしてて素晴らしかったから。
職人はきっちり仕事をする
全体的に、回想シーンもあるからか間伸び感はあるけど。
老い先短い今、かつての親友の「死化粧」をするために戻る。
すんなり進まないところが、もどかしくて身を乗り出す。
街の名物男、戻ってももう人も何もない中。
「ああ、あの箱それが入ってたのね」とびっくり。
年老いてもその職人スピリッツが、健在。
主役の俳優さんが、実にセクシーでした。
歩んできた道を再び解放した先にある清々しさこそ 人生の到達点なのかもしれない
ヘアメイクドレッサーとして一線で活躍してきたMr.パット。
今は、老人ホームで余生をただ消化しているように過ごしているある日、
昔仲違いしたままの大切だった親友女優の死を知らされる。
その彼女からの遺言はパットに死化粧を施してほしいという。ものだった
アーティストであるからこその意地とプライド。
老いにより過去の自分にできた事ができなくなってしまうことへの恐怖や時代や流行の変化。そして何より紛れもなく老いていた自分。
ある意味、それは彼にとって自分の一番大切な人生の核を失っているようだったが、
大好きで大嫌いだった彼女を思い、心のしこりに突き動かされ、
そこからの主人公の葛藤と解放の混在の様は実に眩しく描写されていて
あの頃の自信とプライド、そして忘れ得ない友情と情熱を必死に手繰り寄せる姿は胸が苦しくなるほどに楽しそうで美しい。
1990年代の社会が抱えていたHIVという現実に直面した病の恐怖
本人たちの生死は勿論、社会から畏怖される憤りや悲しみ。
彼らが彼ららしくいれる世界の大切な友人や恋人との絆が
とても直球的に映像として美しく素敵だった。
【終活】という言葉があるが
これこそが本当の人生の【終活】だと思う。
会いたい人に会いに行き
見てきた場所を目に焼き付けて
やりたいようにやっていた頃のようにまた思い切ってみたり、、
そして、ありがとうと言いたかったのに言えてなかった人
ごめんねと言いたかったのに言えてなかった人に
ちゃんと今の心を伝えに行く。
そして
“自分の人生は、まぁ素晴らしかったかな。と清々しく思えれば最高!
やっぱり一度きりの人生。
最期まで諦めたりしないで、後悔しない人生にしておきたいな。と思わされた力強く優しい愛に溢れた素敵な作品
ごめんなさい。それはさすがに、カツラにしか見えないです。
ウド・キアのゲイ役ってのが軽く衝撃。名優に不可能無し、なんだろうなぁと期待はしてましたが、実際、不可能無しだったw
主役は、ゲイにして頑固な偏屈ジジイです。ここにウド・キアをキャスティングした発想に拍手したくなります。だって、この年代の男優さんって「男くささ」が濃いい年代だと思うんですよ。今の若手なら、ちょっと女性的だったり中性的な顔立ちだったり、そういう表情を見せる人は少なくないと思うんですが。この役が似合う老男優って、あまり思い浮かばないw
我が国風に言うと、結果的に「終活映画」って事になります。イーストウッド、バート・レイノルズ、ジョニー・デップ(まだ若いのにw)等々、名優主演の終活映画が、ここ数年で公開されてますし、一種のジャンルになってると言えると思います。
でですよ。
自らを縛り付けていた、過去の重りだったり、自己呪縛だったり、単なる意地だったりから、自己を解き放ち、ココロを軽くして旅立つ。つまりは自己解放で安息だったり、自由を得る。と言う、終活モノの流儀通りのストーリーです。主役がゲイで、職業が美容師さんと言う、現代なら「当たり前に見える設定」なんでしょうけど、それを60歳ほど(だったか?)遡ってロードムービーにしています。
爆笑個所は無いし、途中、展開がかったるいと感じるとこがない訳じゃありませんが、そこはロードムービーですよ。行く先々で出会う、と言うより待ち受ける人々が、いい塩梅に深入りして来ないんで、ウド・キアの当初目的の成就やいかに!と言う本流から外れることなく、最後まで楽しめました。
AIDSと言う死因。それを見る・聞く人々の嫌悪の感情。それが怖くて、友人の恋人の葬儀に出かけられなかった有名女優。偏見の目で見られた事。友人だと思っていたのに軽蔑されていたのだと言う思い込み。を、男が抱くのは当然であったろうと。男は、彼女の死後、なぜか彼の名前を知っていた彼女の孫の口から、真実を知ることになります。彼女は、15歳になった孫のカミングアウトにうろたえることなく、かつての彼女の親友だったゲイ・カップルの恋の素晴らしさを語って聞かせていました。偏見で目を曇らせることなく、彼女には、彼らの恋の美しさが見えていたのだと、男は知ることが出来ました。
ゲイの終活映画は、ゲイへの偏見の歴史が主題。でね。繰り返しになるけど、そのゲイを演じてるのがウド・キアって言う。逆にですよ。もしも孫がゲイをカミングアウトしたら、ライフルで頭を撃ち抜きそうなウド・キアですけどねw
いつもとは、顔つきがちょっと違うw
良かった。
結構。
ウドキア凄い。
危なく見逃すところであった。
ウドキアのゲイ成り切り具合が凄い。
介護施設の弱った老人からマイノリティ現役バリバリまでの変化が、生命の炎と朽ちて行く肉体のはざまで切なく美しく感じた。
ストーリーは広告通りで、とくに凄い展開も無いのだが彼の心の弱さとプライドが邪魔して結界の周りをぐるぐる回ってるみたいに、なかなか元友人の死体にたどり着けない。老人が歩いて行ける範囲、そして心の迷路をあの世の友人達が導いてくれるロードムービーとも言える。切り取り方も今風でカッコいい。
話がハリウッドじゃなくての田舎の話なのも良いのだわ。
物語の勉強になる
ジョーク多めの会話、何より主役が良かった。普通は泣ける場面で主役がした行為で笑えてしまう。
人生への疑問の答えがあそこで分かるの良かった。しかもその情報開示によって別の情報も知ることになるのがめちゃくちゃ巧い。
ロンググッドバイ
上手ではないが味わい深い作品。ウド・キアーありきと言った所か。実在の人物がモデルなのでエピソードもある程度そうなんだろうけれども、繰り返す万引きと電動車椅子の件で冷めてしまった。元々LGBTqの「可哀想なのだから好きにさせて」な感じは好きではないのもあるけれど(全てがそうではないのは勿論だが、実害を被った事がある側としては享受できない)、「なんなん?」て思ってしまった。それでも人物の魅力自体は消える事がないので、実在の人物とウド・キアーの魅力なんだろうな。
色々な「さよなら」に対する物語としては、中々に旨味があるので肩肘張らずにフワッと観るのが宜しいでしょう。
人生ラストの教訓・ジワジワ来る作品
はじまりは、『老人ホームから抜け出すちょいワルイケじいさん』だと思った。
歌もいいと感じた。
眼光の鋭さもスゴいと思った。
これは面白くなりそう!!ワクワクした。
が、お墓参り以降ラストの死化粧までのエピソードにジワリと来るものがない。
主人公が実はどんな人間なのかも、今一つ掴めかねるところもある。
多分主人公が
【過去に生きている話し】だからかな。
いくら過去を賛美しても、もうその時には戻れない。
頑張って自分もアップデートしていくしかないのではないかな。
主人公がラストに彼女と和解したシーンは良かったと思う。人が人を赦すって一番難しい事だと思うから…。
彼女に死化粧を施し自分にも化粧をしていた。何故唐突に?と思っていたら、そういう訳かと幕引きに合点がいった。
自分にいよいよ死期が迫ってたり、そろそろ寿命かも知れないなと考えた時に、怨みやワダカマリが残ってると、やはり安らかにあの世に行けないだろうと思うのでしょうね。
出来るなら悔いなく逝きたい。…とわたしも思う。
教訓としてこころに刻んどこう。
作品全編、暗め。というか重い。
観終わってからスカーッとはしなかった。
昨夜から老人の映画ばかり立て続けに観たが、何故人間は老いてまで生きなければならないのか…?
それを語るには若すぎて、答えは出ない。
スワンソング
見てきました、上映日数が一週間で終わり、急いで映画館にいきました、
音楽がいい、時代背景がいい、主人公の人生観が自分にとてももあっていて、自然と涙がながれました。
オカマのロードムービーと侮るなかれ、50代には、いろいろ考えさせられながら見られる映画だと思います。
ただもう少し長く上映してもらえるなら もう一度、見たい。スワンソングでした。地方は上映は厳しいのかな?
いくつになってもキレイでいたいのです。
疎遠になってしまった旧友の死化粧をするための道中、
どんどん本当の自分になっていくパトリックがとても魅力的でキュートでした。
ラストもね!
観終わった後、ホロリと温かい気持ちになりました。
また、老人ホームで、車椅子の女性の髪をヘアセットしてあげるシーンは、
ステキで優しくて切なくて…
なんだか、とても大切なものを教わった気がして…
涙が出てしまいました。
瀕死のおじいちゃん白鳥、最後のダンス
実話ベース。
白鳥は死ぬ間際に最も美しい声で鳴く。転じてアーティスト最後の作品を指す。生活保護を受け、老人ホームで暮らすパットはゲイで元カリスマ・ヘアメイクドレッサー。元顧客の遺言で「死化粧」をする為に故郷へ帰る。道すがら昔の顧客達と出会い、愛する人も金も名声も失った自分が彼等の中に生きていることを知る。
瀕死のおじいちゃん白鳥の最後のダンスは、可愛くて格好良かったです。
人生を、こんなふうに綺麗に締めくくれたらいいですけどねぇ。
主人公をウド・キア。名優です。
大好きな個性派ジェニファー・クーリッジ。
哀愁、笑い…人生の黄昏期を迎えても蘇る情熱。
人生賛歌。
派手さはないけど、良作です。
ぜひ。
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