「イーストウッド初監督作品」恐怖のメロディ Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
イーストウッド初監督作品
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総合65点 ( ストーリー:70点|キャスト:80点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
すっかり映画監督としての評価も確立し、もうイーストウッドといえば西部劇ともハリー・キャラハンとも言えなくなっているが、その彼の初めての監督作品はどうだろうか。
この時代にして精神異常のつきまとい行為という主題を取り入れているのは先見性がある。エブリン役の女優さん、頑張っていたのではないか。途中で演奏会を流すだけの無駄に間延びした場面もあったし結末も想像通りだが、総じて悪くないと思う。
だけど個人的にこういう思い込みが激しく人の意見を聞かず理屈の通じない異常者が嫌いで、そんな彼女が活躍するのも観ていてきつくて、その意味で映画を楽しめたとは言えないので総合点やや減点。
それにしてもイーストウッドと言えばやたらと銃を撃ちまくる役ばかり演じてきて、私生活でも銃が大好きなくせに、この作品では銃が全く撃たれることなく終わる。エブリンだっていくらでも時間があったくせに、銃を用意せずにわざわざ鋏で襲い掛かる。やはり銃撃って簡単に終わっちゃ盛り上がらないから、流石のイーストウッドも銃を持ち出せなかったか。
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