「受け入れ難い現実」母の聖戦 めるさんの映画レビュー(感想・評価)
受け入れ難い現実
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日本の行方不明数はトータル80,000人ほど。メキシコは調べてみるとトータル110,000人ほど。そんなに差がないように思えてしまうが、メキシコの場合は警察に届けていない人もたくさんいるんやろうなとこの映画を観ると気がつく。
いきなり娘をさらわれ、身代金を要求され、支払ったが戻ってこない。娘を探すのを諦めない母の話。頼りになる人はおらず、独りでの孤独な闘い。
頼りにしたい夫は、あれだけ主人公をなじっていたのに、若い女に愛想を尽かされた瞬間、孤独に耐えられず家に戻ってくる。警察は話をきちんと聞いてくれない。信頼していた友達が実は裏で…それでもただ娘に会いたいという一心で主人公は探し続ける。その姿が痛々しく切ない。
最後のシーンは報復にあったのか、それとも…報復と思いつつも私は娘に会うことができたと思いたい。やないとあまりにも救いがなさすぎる。
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