親密な他人のレビュー・感想・評価
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女をたぐり寄せて演じた、だけのことはある
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冒頭いきなりカミソリ。
先端恐怖症の私には「え!?ホラー?」くらい怖い出だしでした。
息子の家出か失踪に心を痛めて、情報を集い、静かな日常を送る。そんな日々になぜか突然、鏡で自分の下着姿を見る、中年の黒沢あすかのシーン。
やはりどんなに妖艶な女性も、歳を取るものなんだな…と時の流れを感じたが…
シーンが進むにつれて、復活していく艶。
オレオレ詐欺をやっているというか、やらされている逃亡したい家なし家族なしの男の子を拾って、育てるはずだった我が子の代わりに愛でる。
血縁だったら問題のある距離感で、愛でる。
それによって蘇る精気。なんと溌剌とした目。
これぞ黒沢あすかの真骨頂。
それはまるで、エリザベート夫人。
段ボールの中は見せなくて大丈夫。
見せてしまったらもう、冷たい熱帯魚化してしまう。
そしてまたいなくなった息子。
また始まった、息子の家出か失踪に心を痛めて、情報を集い、静かな日常。
そこに鳴る、一本の電話。輝く瞳。怪しげな微笑み。
引越しは、するのだろうか。
防虫対策?防臭?頑張っても、数が増えたらどうするんだろうなぁ。
私は好きでしたね、この作品。
それと、黒沢あすかに魅せられたオジサンで一杯の映画館の雰囲気が、とっても昭和で良かったです。
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