「パンドラの扉。」親密な他人 はるたろうさんの映画レビュー(感想・評価)
パンドラの扉。
行方不明の「息子」を探す母とその手がかりを知る青年。やがて秘密の同居生活を送ることになる2人。果たして「息子」の行方とは。そして青年の素性とは。開けてはいけない扉の先に待つものとは。地味に狂ってる話で私は最後までドキドキしながら楽しめました。
黒沢あすかが持ち前の艶っぽさ全開でミステリアスな恵を好演。あのなんとも言えない声もめちゃめちゃ魅力的です。もう、流石の妖艶さでございました。恵にじわじわとコントロールされてゆく雄二に神尾楓珠。ドツボにはまってゆく感じが良かったです。
段ボールが増えても恵が満たされることはない。本当に大切なものはもう帰ってこないから。だからまた求めてしまう。ラストの恵の表情は日本映画史に残るヤバさです。夢に出てきそうです。
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