劇場公開日 2022年3月5日

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親密な他人のレビュー・感想・評価

全12件を表示

4.0サイコパス過ぎるやろ!て話

2025年8月10日
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驚く

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ハシーム

4.5奥深さのあるホラー

2025年7月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

解説には心理スリラーと記載されている。
この作品のプロットは練り込まれているが、核心部分が隠されているので読み解くのは難しい。
まずタイトル
このタイトルは主人公が石川ではなく井上であることを指しているように感じる。
つまりこの物語は、物語全体が「他人の狂気に巻き込まれていく男の視点」だ。
通常ではないと感じる石川
特に仕事場での出来事にそれが現れている。
ベビー用品店には、石川の過去 幸せだったあの頃の夢が詰まった場所だろう。
その通常ではない石川の人間性に仕掛けたのがこの作品
その仕掛けがホラーにも通じるように感じる。
「見てはいけない」もの
この部分は特にホラー 昔話風の怖さがある。
特殊詐欺グループを題材にしたのもいいと思う。
彼らの素性に「孤独」という石川の持つ共感部分が怪しく光っている。
石川は、心平という他人を架空の息子に仕立て上げることで自分自身の「正常」を保っていたのだろう。
これ彼女の思う「正常」こそ、彼女を異常、サイコにしている。
石川にとって「箱の中身」は、彼女の虚構と現実の境界線。
それを見た者は、彼女の「幻想」を壊す存在となるため排除せざるを得ない。
つまり、「秘密」ではなく、「幻想」を守るための殺意だ。
ここがこの作品の核心部分であり、読み解かねば面白くない点でもあるので、難しい。
そしてこの「箱の中身」
明かされないこの箱に入っていたのは、おそらく嬰児のミイラではないのだろうか?
石川がサイコになった原点
ずっと一緒にいたいと願うあまり、火葬や埋葬さえできなかった。
もちろん、死亡届さえも出されていない。
これが石川の心の根幹に宿って、それが彼女の幻想を作っている。
冒頭の心平と石川の姿
実際に起きたと思われるが、大人の遺体をどのように処分したのだろう?
ここは物語故のこと。
石川は引っ越しを繰り返しながらこのようなことを続けている。
特殊詐欺グループの上を行く恐ろしさ
いかにも悪い奴らという構図を出しておいて、彼らを喰う女という構図
他人を騙すのではなく自分自身を騙すという狂気
これこそがこの作品の面白さなのだろう。
井上は、
石川から母を思い出した。
しかしそれは同時に捨てられた日のことでもあった。
彼の持った孤独と貧困
そこから逃れるための詐欺加担のバイト
石川という母のような存在によって、詐欺グループと接触しないようになった。
特に引っ越し準備の時は、新しくやり直したいという思いになったのだろう。
嘱託殺人から、石川自身の過去を聞いたことも、井上にとっては孤独を共有できる人との出会いを感じたはずだ。
井上は確かに見てはいけない箱を開けた。
しかしそれでも彼は石川の言葉に嘘がなかったことを再確認しただけだったように思った。
ところが石川にとってそれは、彼女の虚構と現実の境界線であり、こんなことが繰り返されてもなお死守すべきものなのだろう。
この狂気が殺意になり、繰り返す。
作品の中に誰もが知る佐野史郎さんを登場させることで、この作品の格が上がる。
そして練り込まれた脚本 素晴らしかった。
なお、
モチーフとして登場する「幸せを運ぶ青い鳥の羽」
ベランダに掛けてあった鳥かご
井上は何故騙した人にこのモチーフを使ったのだろう?
この読みときは難しい。
メーテルリンクの青い鳥
それは井上にある母の想い出だろう。
彼は無意識でそれを探している。
詐欺のお礼に使っているのは、『「幸せ」や「青い鳥」など存在しないよ、バーカ」と自分と相手に向けて言っているのかもしれない。
そして、あの絵
女性が横たわり、白い馬に乗った天使のような存在が、小さな子供を優しく掴まえている。
死産した女性を慰めるような絵
まさに救い。
しかし、石川はどうしても彼女の幻想を持ち続けたいのだろう。
彼女が持ってしまった思考
この悲しさ。
なかなか奥深い作品だった。

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R41

3.5闇の現実と闇の心情と入り混じって、生きる気力が奪われそうになる映画...

2024年8月12日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

闇の現実と闇の心情と入り混じって、生きる気力が奪われそうになる映画・・
底辺の環境でありながら淡々と律儀で質素で上品とも感じられる感性で綴られている。このストーリーならもっとドロドロした刺激的な映像のエピソードも有ればと思うが、この抑制的な表現で、観客が想像出来る限りの怖さを想起させる仕掛けだと好意的に思うことにする。

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wamabut

2.5洗濯機の上に、どう考えても皿は置かへんって。

2022年5月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

これは、ちょっと…。
黒沢あすかさんが好きなので観に行きましたが…。
俳優のお二人は、とても良かったです。
ただ、脚本、演出が苦手なタイプでした。

皿で指を切って、唇で舐めるアップのシーンが、もしかしてエロいと思っているのかしら?
もう、王道過ぎて…。
あれ、ストーリーの中で必要??
でもって、そのシーン撮りたいがために、皿割りたかったために、洗濯中の洗濯機の上に置いたん?
日常生活で置かんで普通。
さらに、あの瀬戸物のような皿では、なかなか指切らんし、
せめてグラスだわな。
今の時代、都会で子ども乗せたままのベビーカーを放っておかんって。
いいねん、そういうシーン撮りたいなら撮れば、せめて、リアル感を出してくださいな。
監督の自己満足のドヤ感シーンで、
自分の好みじゃないものが一個でもあると、あとが全部、つまらなくなってしまうのです。
※もしかしたら、男性だと気にならないシーンかもね。

バックハグの体制で、カミソリで髭を剃ってあげる、髪を切ってあげる...。
髭生えてないやん。髪型そこまで変わってないやん。
青い羽根はどうなったん?
そのシーンを撮りたい、コンテンツを入れたい!を優先するより、
まずは、ストーリーをきちんと構築して欲しい。
自分の妄想の中では、辻褄合っているのだろうけど、わたし、置いてけぼりでした。
理解力がないのかしら。

もう、なんだか、すべてのドヤ感シーン、コンテンツが女性監督の妄想って感じがしてしまいました。
それも、昭和感覚の。

ただ、黒沢あすかさんは、とても素晴らしかったです。
声のトーンが心地良くミステリアスで、非常に魅力的でした。

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hkr21

4.0パンドラの扉。

2022年4月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

行方不明の「息子」を探す母とその手がかりを知る青年。やがて秘密の同居生活を送ることになる2人。果たして「息子」の行方とは。そして青年の素性とは。開けてはいけない扉の先に待つものとは。地味に狂ってる話で私は最後までドキドキしながら楽しめました。

黒沢あすかが持ち前の艶っぽさ全開でミステリアスな恵を好演。あのなんとも言えない声もめちゃめちゃ魅力的です。もう、流石の妖艶さでございました。恵にじわじわとコントロールされてゆく雄二に神尾楓珠。ドツボにはまってゆく感じが良かったです。

段ボールが増えても恵が満たされることはない。本当に大切なものはもう帰ってこないから。だからまた求めてしまう。ラストの恵の表情は日本映画史に残るヤバさです。夢に出てきそうです。

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はるたろう

3.0黒沢さんオンステージ

2022年3月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

音楽いーなー、ピアノいーなーって思ってたら、ガッキー新垣さんじゃないですか!素敵。良い味付けになっています。

さてさて、黒沢さんオンステージでしたね。その一言につきます。目の演技の豊かなこと!すごかったなぁ。また全身で演技なさってるのもよくわかります。行動がいちいちヤバヤバ感漂わせてるし。患ってるんだなーって伝わります。お見事っす。素晴らしい女優さんですね。評点のほとんどが黒沢さんですね(笑)

ただ、それが全てだったかなーって気がします。ネタバレになっちゃうので細かくは書きませんが、恵がなぜそうせざるを得なかったのか?がピンとこないんです。安易なサイコとして扱われているような気がして・・・。勿体無いのではないかなぁ?って。もっともっとゾクゾクさせられるだろうし、もっともっと悍ましくできたんじゃなかろうか?って。心理的にもっともっと攻め込んでほしかったなぁ。捻じ曲がった心を映像にしてほしかったなぁ。
結構早めに結末が見えてきちゃったので、想定外の展開が欲しかったかなぁ。

求めすぎかなぁ?

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バリカタ

3.5受け子ホイホイ。

2022年3月12日
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鑑賞方法:映画館

お母さん壊れてる。

前半あたりからそれに気づいて、お互い生い立ち語りあうシーンで先読めてしまったが面白かった。
黒沢の演技でぐいぐい引っ張られた感じ。色んな人が言ってるが確かに彼女じゃなきゃ成立しなかったかも知れない。
容赦無いカメラも、女性の監督ならでわじゃなかろうかと思う。
新垣氏の音楽も完成度高い。

ラストは家に引き篭もってたらもう少し早い段階で気づいたんじゃ無いかと思った。

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masayasama

0.5なんでダイニングテーブルの隣が洗濯機なの?ということくらいの感想し...

2022年3月12日
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鑑賞方法:映画館

なんでダイニングテーブルの隣が洗濯機なの?ということくらいの感想しか持てない駄作。

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Mr. Planty

3.5よく出来ている

2022年3月10日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 新垣隆さんの音楽が凄い。人が欲望に負けて堕ちていくときには、確かにこんな音楽が鳴り響く筈だと思わせる、そんな音が随所に散りばめられている。その結果、映画全体が怪しくて危なっかしい雰囲気で満たされたように感じた。
 おまけに主演の黒沢あすかが音楽に負けないくらい妖しい雰囲気である。演じた石川恵は、場末のスナックにある飲みかけの高級酒みたいで、飲めば美味しいかもしれないが、安い酒を高いボトルに入れているだけかもしれない。逡巡しているこちらを嘲笑うように誘ってくる。

 不良の連中というのは、意外にまめで時間にも正確である。よく言えば働き者、悪く言えばしつこくて執念深い。一度でも不良連中と関わると、関係を断つのは難しい。どこまでも追いかけてくる。大川もそんなひとりだ。
 井上は大川のパシリである。大川は嗅覚が利く。どこで何をすれば金になるかがわかっているみたいだ。分前はわずかだが、しばらくは大川の手下を続けるしかない。将来のことなど考えても仕方がないが、毎日のねぐらと食い物は確保したい。井上が考えているのはその程度だ。ほぼ野良犬と同じである。

 石川は赤ん坊が好きだ。近くにいたら触ろうとする。子供用品も売っているアパレルの職場でそんなことをすればどうなるか、石川にも分かっている。しかし赤ん坊を触りたい衝動は激烈で、自制心の働く余地がない。
 ストーリーが進むと石川の秘密が少しずつ明らかになっていき、その異常性も明らかになる。野良犬程度の頭しかない井上には、石川の恐ろしさが想像できない。自分のことで精一杯なのだ。

 爛れたようなエロスというか、四畳半の湿った畳の上での性行為みたいなエロス。年増女のたるんだ肌が妙に誘うような雰囲気が監督の狙いだろう。しかし石川が好きなのは赤ん坊のスベスベの肌だ。だから髭を剃って肌をスベスベにしたい。石川は赤ん坊フェチなのだ。

 なんとも危なっかしくて刹那的な石川と井上だが、シーンはきわめて日常的である。人は日常の中で堕ちていく。決してドラマチックではない。そこに恐ろしさがある。日常の至るところに深い穴があって、誰もが陥る可能性があるのだ。しかし作品としては逆に、日常生活を描きつつも、とてもドラマチックである。よく出来ている。

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耶馬英彦

4.0女をたぐり寄せて演じた、だけのことはある

2022年3月9日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

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ke_yo

2.0オレオレ詐欺

2022年3月8日
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鑑賞方法:映画館

親密でしたか?
ダンボールの中は?

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かん

2.5青い羽根は海難ボランティア

2022年3月5日
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怖い

単純

難しい

46歳の一人暮らしの女性が行方不明の息子の行方を知るという20歳の青年と暮らす様になる話。

1年前に息子が行方不明となった子供服販売員の女性の前に、息子のことを知るというオレオレ詐欺の受け子の男が現れて巻き起こって行くけれど、兎に角怪しいし妖しいし黒沢あすかだし。ただ、ちょっと雰囲気つくり過ぎじゃない?

ということで、意外性はあまり無かったけれど、イッちゃってる感じの気色悪さと、それを寸止めで繋いでみせていく不穏さがなかなか良かった。

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Bacchus
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