モスル あるSWAT部隊の戦いのレビュー・感想・評価
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じゃあ目立つなよ!
イラク第2の都市モスルでダーイッシュと闘いながら既に破棄された任務を遂行しようとするSWAT達の話。
全滅したと思われていたモスル出身の精鋭警察官からなるSWATチームが、助けた新人警察官をスカウトして始まって行くけれど、何の特殊訓練も受けていないヤツ使えますか?とちょっと疑問も…まあ、彼がキーマンなるってことですね。
新人カーワの問いには答えず、存在がバレたら軍法会議にかけられるという、命令を無視した任務とは何なのか、全員親族を殺された経験を持つ部隊の復讐劇?
任務の為に猪突猛進とはならず、道すがら子供を助け、市民を助け、仲間に気を配り、町の再建を望み、ゴミを片付けと律儀で人情派な隊長が命令無視ですよ…。
戦闘のたびにメンバーを失ったり、必ずしも行動が上手く行かなかったりとリアルな攻防も見どころもたっぷり。
そしてチームの目的とそこで繋がる絆がみえた時の感情は、所謂戦争映画ではなかなか味わえないものだった。
その手はくわなの焼き蛤。 のはずが。
AK-47にEOTECHのホロサイトを取り付けている隊長のジャーセム。AKは言わずと知れたミハイル・カラシニコフが設計した自動小銃で、共産主義・社会主義国の標準兵装。光学機器メーカーEOTECHの本社はアメリカ・ミシガン州。この東西取り交ぜのアサルトライフルが、イラクの現状を物語っています。
AK-47やAKSで襲い掛かるISに、GLOCK-17で応戦していたカーワは、危機を救ってくれたSWATに吸収されるように合流。目的を知らされないミッションに参加し、ISとの戦闘に巻き込まれて行く。
ルッソ兄弟の前作「21ブリッジ」が、結構なところヤッツケ仕事に見えてしまって。雑だよなぁ、と感じてしまった一番の理由は「今時のNYで、こんだけ派手に撃ち合うなんて」、と言う「現実離れした展開」。
その点ですよ。
モスルでIS相手なら、どんだけ撃ち合ってもOK!的なトコロはある訳で。あとアレッポとか。ただただ撃ち合い、人がバタバタと死んで行く合間に人間ドラマ。最後に明かされる秘密(今回はミッションの目的)に、「ジーン」とか「ガーン」とか来させて、お終い。
もう、その手には乗らんぞ!
って言いたいところだけど。
乗っちゃう自分は、ただのアホですか?
ISは性奴隷にした女性(2番目以降の妻)を自宅とは別家屋に住まわせることがあると言う。ワリードの妻子を解放したSWATは、狙撃銃ドラグノフを抱えるアミールの息子を救うべく、次の目的地に向かう。男の子の行先と言えば、間違いなくISの拠点。少年兵にするべくしごかれているか、自爆テロ要員として教育されているか。次のミッションは更に厳しいモノになるであろよ。って事で。
イラン人少佐(恐らくゴドス部隊と言う設定)は、イラク軍の倉庫からアメリカの支援物資をくすね、双方に売りつける事をビジネスにしていると思われ。自身はM4A1カービンを抱え、仲間はアサルトライフル Beretta-SCPや、ショットガン Franchi PA8を持っている。これもスケールは違えどもリアルな気がするんですが、イラン的には「ありえねーだろ!」とクレームが付くことは必至です。あんな戦闘地区ど真ん中に「少佐」は居ないよね、多分だけどw
いきなりのオープニングの銃撃戦に圧倒され‥‥
ISと元警察署の精鋭達の集団SWAT部隊との戦いを描いた実話ベースの作品。
いきなり始まる冒頭の銃撃戦は、劇場全体を揺るがすど迫力の大音響で度肝を抜かれこの先の展開に期待しテンションが上がる。
さらに荒廃しきったモスルの街並みも衝撃的だ。
その後、度重なる銃撃戦や、複雑な社会情勢を見せられ次第にフェイドアウトしていく仲間達。
そして終始アラビア語で進む展開と役者に近寄ってずっと見せられる迫真の見事な映像が、臨場感を増幅させていた。
戦争に正義があるのか?
長引く紛争により、荒廃したイラク第二の都市モスルで、新米警察官カーワがISに襲われたところを、ジャーセム少佐率いるSWAT部隊に救われた。カーワが叔父をISに殺されたと聞いたジャーセムは、彼をSWATの一員に招き入れた。少佐を頂点に十数名の元警察官から構成されるその部隊は、独自の戦闘をおこなっていたという話。
モスルの荒廃した映像にショックを受けた。
アフガンやシリアの惨状も映画で知ったので、この作品によりイラクの惨状も知れて良かった。
戦闘は迫力あり、実話ベースなので、実際にこんな状況だったんだろうな、って怖くなった。
戦争や紛争に正義は有るのだろうか?また考えさせられた。
世界の情勢を知る上でも一見の価値ある作品だと思う。
世界では何が起こっているか。 できるだけ多くの人に観てほしい。
冒頭、イラク第二の都市モスル、まるで廃墟となったようなその街の様子に唖然とする。しかし、廃墟ではなくここで人々は生活し、戦闘が行われている。
わずか数年前の姿であり、今現在も同じようなことは続いている。
最初から緊迫感が半端ない。目の前で人が死ぬ、人を殺すとはこういうことか。
娯楽大作のヒットで築いた富で、こういった作品を製作する米国の映画人の心意気というか、伝えなければならないという使命感。それに応えて日本でも公開した配給会社に感謝したい。
世界では今何が起こっているのか。
「存在のない子供たち」の時も思ったが、こういった作品を、コアな映画ファンだけのものにしていてはダメだ。メディアや評論家の怠慢だ。もっとたくさんの人に観てもらえるように紹介しないと。
テレビではいつまでたっても海外のニュースは、交通事故の危機一髪や、ワンちゃんニャンちゃん、頭挟まって取れなくなった中国の子供、そんなのばっかり流している。平和な国だ。
ラスト、主人公の顔がすっかり変わっている。俳優って凄いな。
虫けらのように殺され死んでいく者にも、殺す側にも、当たり前だが、家族があり、愛する人がいる。
子供たちが大きくなってモスルの街を、国を立派に再建できることを願うばかりだ。
印象はちょっと地味、かな
銃撃戦など戦場の緊迫感は凄いし、キャラクターも立ってて、人間をしっかり描こうとしていることは好感が持てるが、結局メインの「この隊の本当の目的」といった重要なゴールの部分が、私の不見識も相まって最終的にもうひとつ盛り上がらないままフェードアウトした感じで終わるのは残念。
「見応え」という意味では地味な印象になってしまった。
意外な展開?
事前知識なしで激しい戦争モノと思って観たら、全然違う。イラク戦争をイラク人の視点で描いた作品。別の世界、視点を体験できるのも映画のいいところ。
正義感や任務でなく、復讐で動く兵士達は新鮮です。またアメリカ兵とも違う戦争。淡々と戦死するのがある意味リアル。そしてラストまで隠された任務内容で引っ張っておいて、あのオチは感動。
隊長の片付けグセは何かの伏線と思っていたけど…
隊長をはじめ各メンバーもいい味出してました。
How dare you!
否が応でも集中力を研ぎ澄まさなければ生きていられない。生きていたければ殺さなければならない。
分かりきったことであっても、こうしてリアルに見せつけられると、息が詰まる。
そこに至る過程も任務の目的も倫理観も主義主張も、何もかもがどうでもいい瞬間を一度でも経験したらPTSDになってもおかしくないのに、それが何度も何度も延々と続く状況。
以下は、前にも別のレビューで引用させていただいた
グレタ・トゥーンベリさんの国連での演説の一部。
現状に理解を示したフリをしていて、実際は手をこまねいているだけの世界の為政者たちに向けた言葉ですが、そっくりそのまま当てはまるように感じました。
(為政者たち…には社会システムの一員であり、選挙権も持っている私たちオトナも含まれる、と少しでも当事者意識を持つようにしたいと思います)
How dare you!
You say you “hear” us and that you understand the urgency. But no matter how sad and angry I am, I don’t want to believe that. Because if you fully understood the situation and still kept on failing to act, then you would be evil. And I refuse to believe that.
よくそんなことができますね!
あなたたちは言います。私たちの声は聞こえている、緊急性を理解していると。しかし、どんなに私が悲しくても、怒っていても、それを信じたくはないのです。もしあなたたちが本当に事態を把握していながら行動に移さないのであれば、それは悪でしかない。だから、私は信じません。
どこまでが実話か分からない
実話ということですが、そういう部隊があるというだけで後はフィクションなのか、秘密の任務が実話なのか、細部に至るまで実話なのかちょっと分からないのです。
(調べても分かりませんでした)
誰が敵で誰が味方か分からない状況で、主人公の青年が仲間に入れられ、でも信用されてないという不自然な状況。ただ映画が進んでいくと他の人もそういう経緯で仲間になったんだろうな、とうかがえます。今まで裏切られなくて良かったな!
こういうミッションを持っている部隊は大抵罪なき人々が悪に晒されているとミッションと良心の間で葛藤するのですが(結局助けますけど)この映画の部隊は躊躇なく助けに行くのは気持ちよかったですね。
敵を倒すのは手段で、目的ではない。
原題は「モスル」です。
邦題は「モスル あるSWAT部隊の戦い」です。
「モスル」だけでは、何のことやらわからないので、邦題の方が良いです。
SWATは「Special Weapons And Tactics」の略語で、軍ではなく、警察で、特殊訓練を受けて、重武装していますが、治安を維持するのが役割です。
SWAT隊員たちは、ISILを「ダーイッシュ」と呼んでいます。
モスルは、イラク北部の都市で、古代からアジアとヨーロッパの交易の中継都市として栄えて、現在は石油生産で栄えて、170万人もの人が住む都市でした。
2014年6月9日、ISILがモスルの政府施設、警察署などに攻撃を仕掛けて占拠しました。
2017年7月10日、イラク首相は「モスルを完全に奪還した」と発表しました。
映倫区分は「G」なので、年齢を問わず、どなたでもご覧いただけます。
最初から最後まで、戦争の中での銃撃戦が続き、次々と人が死にます。
銃撃戦が苦手な人には勧めませんが、戦争について考えたい人にはお勧めです。
この映画を鑑賞する前と、鑑賞した後で、戦争に対する意識が変わります。
部下に重大な判断を任せたのにも理由があり、部下が下した判断は、部下も治安を守る警察官だからです。
敵を倒しただけでは、戦争は終わらないです。
「なぜ敵を倒すのか」が理解できれば、良い映画です。
パンフレットは良くできているので、鑑賞しても理解できない人は購入し、読むことをお勧めします。
事前知識に不安があり、事前知識を必要としているなら、事前にパンフレットを購入し、事前知識を得てから、鑑賞するのも良いです。
やや字幕が足りていないかなとは思うけど…。
今年177本目(合計241本目)。
今週は全般的に数が少なめで(12/3の週はムチャクチャ多い)、じっくり楽しめそうです。
実話ものベースですが、どうしてもアメリカの作品という事情もあるので、完全に平等に描き切るのも難しく、ISIS(イスラム国)の「言い分」も反映がやや足りていないかな…という印象は持ちました。
とはいえ、日本はいわゆるアメリカの「核の傘」で生きているのであり、ISISとはおよそ無関係な生活を送っていたのも事実で(一部、戦争中なのに行って問題になった人もいましたが…)、日本がいかに平和主義を大切にしているか、という点がわかります。
映画自体はやはり実話ものなので、あることないこと描けない描写で、かつ、宗教問題も含むため、かなり慎重に描写されているなという印象です。そりゃ、映画館でやってるんだから映画でしょといえばそりゃそうですが、映画というよりドキュメンタリーものという感じがぴったりくるのかな…と思います。
なお、最初に「このお話は実話に基づくものです」と最後に「この戦いで亡くなった方に敬意を表します」以外は、ほぼ映画内ではアラビア語です(英語は一切でない)。
ストーリーというストーリーが存在せず、また最初の10名のうちだれが脱落して…ということを書き始めると一気にネタバレになりますので、それらは完全にここでは省略します。
ドキュメンタリー映画であるため、深い知識は求められませんが、「イスラム教」「ISIS問題」などのキーワードで前日に予習しているだけでもだいぶ違う感じです。
採点は下記が気になったところです。
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(減点0.2)上記通り、最初と最後に英語で「このお話は実話ベースです」など出る以外は大半全部アラビア語で、字幕はないものの、街の看板(移動距離としては隣町に移動している程度か、10kmもなさそう?)も何も翻訳がない状況です。
ISISとの戦闘を描く映画で、ISISの「言い分」も入っているのか、「イスラム教を信仰しましょう!」とか、「コーラン(クルアーン)は毎日読みましょう!」とか書いてあるんじゃないかと思うのですが(そこそこ長文なことが書いてある看板も多数ある)、全部翻訳がないのでよくわからない状況です(そして、多くの日本人は誰もわからない…)。
また、セリフの一部が字幕に起こされていない部分があります(これももう、誰でも翻訳できるという映画ではないので、多少の訳漏れは仕方なしという判断)。
(減点0.2)この手のISISを扱う映画は最近よくみますが(2020年にもありました)、できるだけ「両者の言い分」を平等に描くべきところ、ISISが「世界中の敵」みたいに描かれているのは、理解はしうるものの、ちょっとな…とは思えました。
実際、ISIS(イスラム国)が「国だ」と主張したのは、さかのぼれば20世紀初頭のイギリスのサイクス・ピコ協定(これがイスラエル問題を引き起こし、連鎖的にアラビア諸国にも広まってしまった。イスラエル等が不可思議な国境線になっているのは、こうしたイギリスの20世紀初頭の矛盾した協定の妥協の産物)であり、映画の趣旨的に「イギリスを叩く映画」にするのは変ですが、イスラム国として「彼ら・彼女らの言い分」は当然あるのであって、その部分が一切なく、あたかも「復讐しておしまい」みたいな感じなのは、それはそれで、「広い意味で」イスラム文化に対して良くない影響を与えてしまう(広い意味で、イスラム教に対する誤ったヘイトを溜めさせてしまう)のではというところです。
(減点なし)とはいえ、ISIS(イスラム国)を扱った映画は2020年からありますが、やはり女性差別が激しい思想です。1か所だけですが、かなりどきつい表現もでます(表現のみ)。日本も完全に男女平等を達成しているとはいいがたいのですが、それどころか「女性の人権すら考慮されていない」という状況です。
この部分は、実話ものであり、実際にISISの主張でもあったのですが、その部分の補足がないので、やや配慮不足かな…というところです(「ISISの主張であり、本映画の主張ではありません」くらいはあってもよさそう)。
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【ISISに家族、故郷を奪われたイラク第二の都市、モスルのSWAT部隊が、軍の命令に背いてでも行った尊崇な”任務”。市街戦の臨場感溢れる映像にも引き込まれます。】
ー イラク第二の都市、モスルがISISに占領されたのは、2014年。アメリカの空爆の影響もあり、劇中のモスル市街の荒廃ぶりが凄い。崩れ去った瓦礫と化したビル。道には見えない通りの脇には炎を上げる車の数々。
脱出しようとする市民をISISのスナイパーの銃弾が、無慈悲に襲う。
そんな中、元刑事のジャーセム少佐(スヘール・ダバーシ)率いる地元部隊SWATは、ある”任務”を遂行するために、ハンヴィー(汎用四輪軍用車両)に乗って、”目的地”に向かって行く。
途中、ISISと銃撃戦を行っていた若き警官カーワ(アダム・ベッサ)は、彼らに助けられ、”ISISに家族を殺された“カーワは彼らと同行することに・・。
◆感想
・モスルの徹底的に破壊された街中を命懸けで進む、地元部隊SWAT。だが、彼らの”任務”は新兵カーワには、ナカナカ告げられない。
- ”捕まったら、軍法会議モノだ”と言うジャーセム少佐の言葉。一人、又一人ISISに仲間を斃されながらも、彼らの前進する姿勢はブレない。
見ている側は、彼らの”任務”とは何なのか・・、という点に引き込まれていく。
因みに、この作品では地元部隊SWAT隊員たちは、ISISを、”ダーイッシュ”と呼ぶ。"不和を生み出す者"という、蔑称である。-
・カーワの成長ぶり。
序盤、一緒にISISと銃撃戦をしていた相棒が、自分達を裏切り、ISISにRPGを撃ち込まれ志半ばで一緒に亡くなった一緒にスマホで音楽を聴いていた仲間の死の後から、彼の顔付が変わる。
- 彼の元相棒がなぜ裏切ったかが、良く分からなかったが、カーワは、元相棒の頭を葛窪って殺害する。その姿を見た、ジャーセム少佐が、初めて彼に話した事。
”俺たちは、ISISは元より、街を空爆する米軍も信じていない。”
実際にアメリカ軍の空爆で多くの罪なき人々が亡くなっている事は、「アイ・イン・ザ・スカイ」で描かれているし、つい先日も誤爆の事実を一部の米軍幹部が隠蔽していた事が、明らかになったばかりである。ー
・そんな中、隊長であるジャーセム少佐が、仕掛け爆弾で死亡し・・。部隊は、たった6名に。それでも、カーワたちは前に進む。
<そして、彼らの”任務”が明らかになった時の感動は大きい。
彼らにとっての”任務”とは、一番大切な家族、子供をISISから取り戻すことであったのだ。
”子供たちが成長し、いつか必ずこの街を再建してくれる。”と言う言葉が、心に響いた作品である。>
映画というジャンルを超えた凄まじい戦争作品
このポスターから想像しうる内容を遥かに凌駕した衝撃だ❗️冒頭から徹頭徹尾緊張感がハンパなく高く一瞬たりとも休ませてくれない。しかもロケーションも戦闘シーンも超絶リアルなのだ。演出はとてもハイレベルで余計なものを一切排除している。ここまでやるともはや映画というエンタメを超えた作品といえる。今まで観てきた戦争映画のすべてが緩く見えてしまうほどだ。しかし本当の戦地とはこういうことなのかもしれない。また、こういう作風がアメリカで制作されたことは意外だ。アメリカ映画はどうしてもエンタメ性が入り込んで隙間が生じる。その定石を完全に度外視して作りあげたスタッフさんと役者さんには脱帽。物語は事実に基づいている。ISISと戦うイラクのSWAT部隊。彼等は秘密の任務に向かってひたすら突き進む!戦闘シーンのリアルさだけでなく束の間の休息シーンも今まで観たことがない角度から描く。これがまた印象的なのだ。セリフも事実に則しているからか素っ気なかったり、意外なことを口走ったり。それに若き主人公カーワの変化もすごい。あの目つき、ほんもんや。俳優さん全員が兵士になりきり人を殺した目をしている😅まあ、とにかく圧倒されたわ。こんなに引き込まれてしまう映画はなかなかない。よくぞ制作した‼️
素晴らしかった
警察官だった青年がスワットにスカウトされて行動を共にしてからの半日くらいですっかり大人になる。その間に隊員が4人くらい死んでいるし、隊長もエロ本のトラップで死ぬ。
数年前の出来事だがおそらくあの辺の地域では今も同様の状態なのだろう。最近イスラム国が復活したとかいう話も聞く。恐ろしいことだ。
隊長がいちいちゴミ拾いをする。道中であった子どもの兄弟を連れて行こうとするが、兄はかたくなで父親の遺体から離れない。あれが一生の別れになってしまいそうだ。父親の遺体も一緒に運んであげて欲しかった。弟は、隊長が難民の家族に里子申請する。優しいお母さんでよかった。
戦場の恐ろしさ、しかも現代戦で、生々しさが尋常じゃない。現代戦の独立愚連隊だ。死体から装備を剥いで使用する。RPGが不発でショック。
イラク人視点での対IS戦
現地のイラク人たちがISもアメリカも他国も、全てを信じられなくなっている心境を表現しており、同時に国や家族に対する愛も感じさせる内容でした。
ただリアルさを重視した戦闘シーンの描写が続き、ドキュメンタリーにしたいのか、エンタメにしたいのか、どっちつかずの演出不足な仕上がりという印象も。
SWAT部隊の戦う理由(任務の内容とその意味)が映画のオチのため、何のために戦っているのかずっと説明されず、観客には分からない存在に感じてしまうのが惜しいとも。
ラストまで明かされない任務
アベンジャーズの監督が!…という謳い文句だったので、てっきり悪をやっつけるSWAT部隊の活躍が描かれる、エンタメ寄りのアクション映画のイメージでしたが、
実際にはドキュメンタリータッチの緊張感と息苦しさに包まれる映画でした。(ルッソ兄弟はプロデュース^_^;)
よくわからない状況に、どんどん精神がすり減っていき、とにかく早く終わってほしかった。。。
最後の最後に任務の内容が明かされるのですが、“戦争の大義”についても考えさせられる映画でした。
序盤から何を信じたら良いのかわからない。
「本当は嘘なのでは?」と思い出すとキリがなく、SWAT部隊そのものも怪しさ満載。
傷心のなか、なかば強引なスカウトでSWAT部隊に入る主人公ですが、任務の内容をずっと教えてもらえないまま物語が進んでいきます。
ともするとSWAT部隊がただの復讐集団に見えてくる。
実際に家族を殺された警官たちで構成されているし。
行く先々での突発的な戦いはともかく、あきらかに個人的な思いで人助けをしてみたり…任務遂行が第一優先ではない印象がつきまとい、味方からも追われる立場であることが徐々にわかってくる。
仲間の死や裏切りを経験して、戦う覚悟を決めた主人公にとって、もはや任務の内容は関係なく、ただ復讐のスパイラルにハマっていく気がしました。
一瞬も気が抜けないストレスが続くので、ラストの解放感が沁みますが
それでも、仲間との絆は絶対なのね。
「国家や民族の為」「愛する家族を守る為」などの大義名分を掲げた人殺しと、個人的な復讐の人殺しとでは、どちらが罪深いのだろう。
(どっちも人殺しはダメですが)
そんな、戦いの不毛さを感じる映画でした。
脚本家として活躍なさっている監督だけあって、ちょっとした伏線の回収も見事でした。(←習性が悲しい)
死刑になりたくて電車内で人を襲うくらいなら、戦地で命を懸けて人助けをしろ!!
普段は、特撮、SF、ホラーなどで、戦争映画はほとんど観ない。
今回は幸い、試写会に当たり、見分を広げるために観に行ったこの作品。
観終わった後は、「重~い!」という印象だけが残った。
平和な日本で、毎日娯楽を楽しむことを出来る自分たちでは想像することが出来ない壮絶な日々が、地球のどこか、こことは違う場所で本当に起こっているんだ、ということを思い知らされた。
構成としては静かに進行する部分と、逆に撃ち合い殺し合う部分の、静と動がはっきり対比できる映画。展開が早く、102分がすごく短く感じた。
特に拳銃を撃つ際に、陰から手だけだして目標を観ずに打ちまくるシーンはリアルだった。
(昔、本物のYさんが、映画とはそこが違う、って言ってたのを観たことがある)
ラストのシーンも、印象的でよい。
(ただエンドロールが長すぎて、寝そうになった)
それからもう1点、日付の変わり目というか、時間の流れが分かりにくかった。
大怪我してた主人公が、いつの間にか戦列に復帰してて、「あれ?」って思ったり。
全国公開するらしいが、こういう映画ってヒットするのかなぁ~。よくかわらん。
ただテレビ放送されても、ちょっとヘビーすぎて観ないなぁ~。
全80件中、61~80件目を表示