「【目的】」モスル あるSWAT部隊の戦い ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【目的】
第二次世界大戦中のことを描くときに、天皇陛下万歳と叫んで特攻したという話を聞いた入りするが、本当だろうか。
愛する人や家族の名前呼んだり、想ったりしたのではないのか。
ネット右翼の連中には異論があるのかもしれないが、僕はそう思う。
それが普通だ。
だから、戦略・戦術的にはアメリカを中心に体系づけられた組織の命令系統に従えと言われても、そんな作戦には従えないという人間がいることは否定できない気がする。
この物語は、そんな物語だ。
モスルでの攻防がどのように行われているのか、どのような組織がISと攻防を繰り広げていたのか、映画を観れば理解できると思うので、説明はあまり要らない気がする。
複雑に入り組んだ、部族や民族の関係は、途中で話される「ヨーロッパが勝手に引いた国境」というセリフに集約されている気がする。
「さあ、息子さんに会いに行きましょう」
裏切りで叔父を殺害せざるを得なかったカーワが、戦闘の矛盾と、その中で葛藤し、更に選択するという姿を描いた佳作だと思う。
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