ハウス・オブ・グッチのレビュー・感想・評価
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すごかった
グッチにとって全く得がなさそうなのに許可をしているのだろう、まさかグッチに無許可ではないと思うのだけど、徹底的にやっててすごい。
レディー・ガガが、スキー場で品のないアクセサリーをジャラジャラつけて自慢話を延々している痛々しい場面、心が痛くなる。占い師も面白いし、殺し屋も雑な感じがいい。自分の金ヅルを殺すなんてバカだ。
ハゲの従兄弟もふざけているみたいな演技で最高だ。ちょっとやりすぎではないだろうか。飛行場で電話してて後ろにお父さんがいる場面、コントみたいだ。
結局誰一人幸福にならないのだけど、あのまま運送会社で働いていたら別の慎ましい未来があっただろうに残念だ。
字幕の159分は長い😫
いつも思うけど、自分が日本語しか理解できないことが悔しい。サスペンスの字幕はやっぱり疲れる。それでもレディー・ガガ目当てで鑑賞。
内容は予告通りというか、想像してた通りの作品でした。GUCCI家のお家騒動のお話。お金が人を変えるのは今も昔も変わらない。パトリツィア(ガガ)がマウリツィオ(アダム・ドライバー)をグッチと聞いた瞬間に目の色を変えて近づいて、落とす過程が速くて雑に感じた。
最後はパトリツィアの雇った殺し屋に殺されるマウリツィオだが、彼女と結婚してなければ、
GUCCIの3代目社長にはなれなかっただろう。
そういう意味では、いつの時代も悪女はしたたかだ。ラストの裁判のシーンでパトリツィアが
放った言葉「グッチ夫人と呼びなさい!」が彼女があまり育ちが良いとは言えない家庭から、
超一流の一族に嫁いで得たお金と権力への執着というか、取り憑かれた姿がよく表れていました。レディー•ガガの存在感は凄く、どんどん悪女になっていく演技は見所。終盤は少し体重を増やしたのかなとも思った。
小柄なガガが圧倒的な存在感。衣装も眼力も圧巻。パオロが特殊メイクだとは!
非日常なゴージャスな映像を期待して見に行きました。衣装はもちろん建築やお庭、絵画や家具すべて一級品。目の保養になりました。
3時間と思えないほどストーリーもすばらしかった。まったく飽きなかった。
はじめてのガガ映画でしたが、圧巻。みごと。マウリツィオもグッチも独占したくて野心に燃えるパトリツィア。小柄な彼女が最先端の洋服にハイヒールを履いて歩いているだけで人物像が伝わりました。マウリツィオの実家にあったクリムトの絵を見て「ピカソ?」と言うのもわかりやすい演出。父親に気に入られないのもわかる。最後に法廷で裁判官に元の姓で呼ばれたパトリツィアが、"Call me Madam Gucci"と低いしゃがれ声で、にやっとして返すシーンの凄みたるや。強い。
マウリツィオを演じたアダムドライバーも、グッチの実権を握るアルドを演じたアルパチーノもハマリ役。
マウリツィオのダメ従兄、パオロを演じたのが、実はイケメン俳優(ジャレッド・レト)というのを知って驚きました。頭髪薄くおなかが出て、無能で情けない人物だったので。特殊メイクであそこまで変身するとは。
グッチ家で唯一経営者にふさわしいのが、たぶんデザイナーでもあったマウリツィオの父ではないかと。おうちも調度品も絵画も落ち着いたセンス。パトリツィアNG、御殿場グッチNG、パオロのデザインも一目でNG。判断が合っている。彼なら格調高いグッチブランドを育てられただろうに。
名を残すは三流・財を残すは二流・人を残すは…
GUCCI
1921年にイタリアでグッチオ・グッチが
創業した皮革製品の企業
戦時中に皮革が使えなければ竹を使う
などアイデアとデザイン性を両立させ
昨今の「ブランド」という存在の元祖と
言ってもよい存在だったが
90年代のお家騒動で
一族が誰も残らなくなった
事でも知られている
今作はそこをクローズアップし
「王朝」がいかに崩壊したかと
言うストーリー
こんな内容にもかかわらず
グッチが衣装協力した
ビジュアルは素晴らしかった
んだけど…
演出に一貫性が無くBGMもちぐはぐな
感じがどうにも辛かった
やっぱり音楽の統一性は大事ですね
1970年代後半
パトリツィア・レッジャーニは
父親の運送業の事務所を手伝いながら
アルファ・スパイダーに乗って
おしゃれを頑張る日々
ある日のパーティーでウブそうな
青年に声をかけるとその男は
「マウリツィオ・グッチ」と名乗り
弁護士志望だとは言うものの
直感でグッチ家の跡取りだと確信した
パトリツィアは猛アタックを仕掛け
マウリツィオと恋人になり
ついには結婚を決心させます
しかし父のロドルフォ
(創業者グッチオの五男)は金目当て
の女だとバッサリで結婚も反対
しますがマウリツィオは引かず
勘当されてしまいます
マウリツィオは仕方なく
パトリツィアの会社で働きますが
二人の仲は変わることなく
結婚式には新郎の親戚が全く
来ないアンバランスな結婚式
でしたが全く気にせず
純粋な愛の炎で燃え上がっていた
ようです
そんなある日
三男アルドがロドルフォの元を訪ね
マウリツィオとの仲の修復を求めます
アルドは父の反対を押し切って
NY進出を実現したり商売方な気質
上客の日本人相手に御殿場への
進出も考えていたようです
一方のロドルフォは芸術家肌で
拡大路線は反対の手堅い性格
グッチ家の一族はバラバラなのです
アルドの息子パオロは自称芸術家で
デザインセンスも認められず
アルドにはあまり期待されておらず
むしろ弁護士志望のマウリツィオに
期待していたようです
病気で余命いくばくかの
ロドルフォに関係を修復するのも
わからない話ではありません
結局アルドはマウリツィオに
グッチ家へ戻るきっかけにと
自分の誕生日に呼びます
そこでパトリツィアも気に入り
ロドルフォの死後に二人へ
NYへ来るようオファーします
当のマウリツィオはグッチ家の
重圧にうんざりしていたようで
経営等に関心はなくこの話も
乗り気ではありませんでしたが
この辺からパトリツィアは
メラメラと富と名声を手にする
欲が生まれたようです
ふとテレビでやってたピーナ
と言う占い師の悩み相談に
リモート会話のような感じで
選んだ道を進めと
アドバイスされ決心を固めていきます
(この映画急にコントみたいに
なるんですよね)
NYで最高のオフィスと住居を
用意され新生活に燃える
パトリツィアですがある日
ブランドにはつきものの
「偽物」の存在を発見します
生産工場から型落ち品が流れたのか
まるまる偽物かわかりませんが
パトリツィアが追及するべきだと
アルドらを集めて意見すると
「偽物を買う客と我々の顧客は
全く違うから相手にしなくて良い」
という拍子抜けの答え
(今でも偽ブランドによる被害額
は全世界で4000億ドルにも
上るそうですが)
この無関心さに加え余計な事を
するなとクギまで刺してくる始末
パトリツィアは薄々
アルドも邪魔かと察知し始めます
マウリツィオが実権を握るべきだと
意識し始めたパトリツィアは
現状50%持っている株式を増やす
(=アルドとパオロの株を買収する)
事を考えるようになります
マウリツィオは一族同士で対立する
のを拒絶しますが実権を握ることで
自由が得られると思ったのか
少しずつパトリツィアの言うように
動きます
まずパオロにアルドが実権を失えば
パオロのデザインによるラインを
展開してあげると誘いアルドの弱みを
探らせると脱税の証拠がわんさか
ちなみにロドルフォも逝去時
幹部のドメニコから知らされた
株券の署名をしていなかったなど
この一族経営感覚はスッカラカン
パトリツィアはここを逃さず突き
アルドはあえなく脱税容疑で逮捕
軽くすむかと思ったらじゃんじゃん
容疑が出てきて実刑を
食らってしまいます
そんな大事になると思ってなかった
パオロはアルド逮捕にショック
を受けつつ約束通り
ブランドを作ってもらえましたが
案の定売れずグッチ家の名称を
私的に用いた点を著作権違反で
告発され結局グループから外されれて
しまいます
マウリツィオとパトリツィアの
実権は大きくなっていきますが
この流れでロドルフォの株券の
署名をズルした容疑で捜査され
マウリツィオはスイスへ逃亡
パトリツィアは署名偽造を
知るのはドメニコだけなので
もう誰も信用できないと
疑心暗鬼になります
一族の人間を陥れて実権を得た
マウリツィオは苦悩
そこへドメニコも切れと迫る
パトリツィアにもうんざり
しかし幼少期に過ごした
サンモリッツで再会した
幼馴染のパオラに徐々に
魅かれていきます
やがてパトリツィアは娘と
合流しますがパオラといちゃつく
マウリツィオに当然憤慨しますが
もうそこには自分の為に
マウリツィオを利用しようと
している姿しかありませんでした
またそんな時に初めて
恐らく作中で初めて「愛してる」
とマウリツィオに告げるのです
ここはこの映画で一番
いい(?)シーンでした
そういえば愛してるって
言ってなかったんです
結局マウリツィオと
パトリツィアと娘は離別
妻子の面倒をマウリツィオが
最後まで見る確約でパオラと
新しい人生を歩もうとします
グッチの株式も中東の
投資グループを介して
アルド親子の株式を取得し
完全に実権を握りました
トラディショナルだが
若手のデザイナーからは
「ダサい」と言われていた
グッチのデザインを刷新すべく
若手のデザイナーの
トム・フォードを抜擢するなど
伝統にとらわれない
イメージの刷新を図ります
…しかし!
経営センスの無さはもはや遺伝
金遣いの荒い放漫経営でグッチの
業績はみるみる悪化
マウリツィオも結局経営センスは
ありませんでした
トム・フォードの成功の陰で
投資家たちはマウリツィオからの
株式を買い上げ経営から
手を引くことを提案されます
マウリツィオは激高しますが
不向きな経営から離れ
株の売却で数百億を手にし
自由になれる話を吞んでしまいます
結局最後までこうです
ただ自由になりたかっただけ
この買収話を持ち掛けていたのが
ロドルフォに使え「グッチに仕える」
と自負したドメニコ・デ・ソーレ
だったのです
マウリツィオは映画冒頭にあった
カフェでニヤニヤしながら
自由の身になった自分を満喫し
自転車で職場に戻るシーンに
戻りますがここで玄関前で
パトリツィアが雇ったマフィアに
銃撃されて絶命してしまいます
彼の人生は結局この世で
自由になる事は…
何より救いがないのは
少なくともグッチ家の人間の誰が
実権を握ったとしても結果は同じ
だったんだろうなと思わされる部分
結局ドメニコの買収後今では
100億ユーロ売り上げる企業に
なっているわけです
グッチ家の一族は一切かかわって
いませんし一族の人間は
グッチの名を使う事も認められて
いないそうです
パトリツィアもこの映画では
任せたら多少うまくやったのでは
なんて思ってしまいますが
現実にパトリツィアも自分の
デザインしたバックを出して
全然売れなかったり
やっぱり才覚は無かったようです
会社の規模に対して
家族経営の限界とも言えます
日本も家族経営の会社のお家騒動が
よくニュースになりますが
良し悪しなんですよね
クルマ業界なんかで今頑張ってる
トヨタはスズキはトップが一族
苦しんでる日産やホンダは社員
お国柄やグループの規模
色んな要因で違うと思いますが
ブランドに対するイメージを
より受け継げる体制というのが
あるのでしょう
そんなこと考える
機会を持てる映画でした
その演出のマズささえ無ければ
プラス★1個あげられました
長い映画ですがそこはあまり
感じなかったとこはさすが
リドスコ監督でしょうか
ガガのイタリアンイングリッシュがたまらない!!
前回のアリー•スター誕生では歌手の役ということもあって“レディーガガ”感が否めなかったのですが、今回はパトリツィアとして2時間半どっぷり浸らせてもらいました。アダムドライバーやアルパチーノと一緒に演技をしているシーンではやはり少し差はありますがとてもカッコ良い女優さんだと思います。
成功や自信を手に入れるにつれて表情が鋭くなっていったり、途中マウリツィオと上手くいかなくなっていくにつれて少しずつ体型も変わっていく所(ボディシェイミングではありません)にもガガのプロフェッショナリズムとリアルさを感じました。
自身のルーツでもあるイタリア系の英語で話している所も予告編から本編まで終始クールでした。
ピーナ役のサルマハエックさんも最近引っ張りだこですね。
サントラもお洒落な映画で、ファッションの映画としても観ていてワクワクしました。
それにしても今回とても楽しかったのでリドリースコット監督とアダムドライバーが組んでいた最後の決闘裁判を映画館で見逃したことが悔やまれます、、
◯塚家具… と比べると怒られそうだけど笑
GUCCI には正直あまり興味のない人生を今のところ送っている自分ではあるが リドスコ最新作だし ということで鑑賞。
映画の構造自体はオーソドックスに 栄光と没落 みたいな枠組み(グッチという会社目線で見れば没落⇨栄光の順だけど)になんだけど、最後まで見ると え?そこから冒頭に繋がるの? という飛躍があり面白い。
最後の最後で映画冒頭に戻る と言う仕掛けに関しては個人的には 栄光も没落も関係なく、最初っからそうだったんだよ! と言うメッセージなのかなと思ったり…
ようするに
レディーガガ演じるパトリッツィアのキャラクターは結局は最初から首尾一貫して グッチ という栄光(金目当てはまた違うと言うところが味噌な気もする)に囚われていたと言うことが映画を通していくとよくわかるようになっており、時制をあえて冒頭と最後で繋げたのはその現れ… かなと。わからんけど。
例えばマウリツィオ と出会の場面も今思えば彼の苗字を聞いて え!こいつグッチなの⁈ って一瞬固まっているようにも見えるし、冒頭の父親の会社への出勤シーンからして車やたらぶっ飛ばしてくるわ、男性陣からのヒューヒュー!に普通に喜んだりとか、とにかく彼女の中にある 栄光・賞賛への野心 みたいなものは始まってから終わりまで一貫しているように見える と言うのは本作の重要なテーマかなと思う。
また、個人的に読み解いた今作のテーマに絡んでのレディーガガの出立ちについて。
ミュージシャンとしてはエキセントリックな存在感が売りではあるものの、今作の役者としての佇まいは一言で言うと 生々しい。あまり体型のことに言及するのは時代遅れかとは思うけど、いわゆるモデル的な方向のスタイル作りはしていない、要するに 浮世離れ した出立ちになっておらずそこもまたポイントだと思う。
つまり これはグッチに象徴されるゴージャスな世界だからこそ起こった事件 ではなくて
お前ら!観客たちにも全然関係ある話だぞ!(リドスコなら お前ら! とか言いそうだし)
という事を表す演出の一つなのかなと思う。
某ラジオで宇多丸氏はリドスコの作品にある一貫したテーマとして 神なき世界 つまり 今我々が生きるこの世界や社会とはなんなのか?(正確じゃないけど) というのを挙げていたが、今作もそれに当てはまると言える?かなと。
なぜ、こんなに自信なさげにレビューするかというと、
個人的には今作で起こる事、内容としては飲み込めるしよくできてるなぁと思ったりもするんだけど、基本的には あんまり興味が持てない… というテンションが最後まで拭えず入り込めなかったのが正直なところ。
◯塚家具のお家騒動の強化版というと少し違う かつ 何なら面白そうな気もしてくるが、基本的には最初に書いた 栄光と没落 的な枠組みから大外れもせず進んでいくので起こる事一つ一つが予定調和というか、
そのうちレディーガガが野心全開なせいでグッチ家が崩壊していくんでしょ?
というのが特に裏切りも映画的な見せ方の飛躍もなく進んでいくので個人的には若干退屈…
個人的には
生々しく自分の人生と地続きな何か
というよりは
ぶっ飛んだゴージャス一家に巻き起こったぶっ飛んだ事件!しかも実話!
みたいなものの方が見たかったかな。
まあそういうのはスコセッシが生きてるうちにまた撮ってくれればいいんだろうけど笑
ジャレッドレト とはとてもわからない、パオログッチの突き抜けた馬鹿さは見てて楽しかった。
アルパチーノも狸親父感満載で良いし、アダムちゃんの
良い人なんだけどダメ男感も好き。
と、別にそんなに下手な所とかも特に無く全てうまく行ってはいる けど俺好みの映画では無いかな という映画だった。
もう少し周辺情報を勉強してから見たらまた違うかな。
ガガ様の独壇場
ガガ様。可愛いく見えたり、綺麗に見えたり、憎らしく見えたり、恐ろしく見えたり……。
大胆なエッチシーンも相変わらず。
見事だわ。
2時間40分の長尺ながら、全く中弛みすることなく最後まで突き進む。
冒頭、グッチに取り込むところから、策略と裏切りの目まぐるしい展開に引き込まれていく。
しかし、基本は「アリー、スター誕生」の時と一緒で、愛されして離れていく展開。
やっぱりそうなるのね。
レディー・ガガ
外国語は勿論、発音音痴である私でも、ガガさんのイタリア訛りの英語は解りました。一言、凄いなと。
変わってしまったのは、パトリツィアではなくマウリツィオの方なのですね。そして全てを理解していたのは
パトリツィアで、GUCCIを心から愛していたのも彼女だったとは、皮肉ですね。
しかし紛い物があるとのことで、自分の財布を見直してしまいました。それなりの値段でしたが。
とにかく最後まで観ないと本質が掴めない、前作最後の決闘裁判と同様、流石リドリー・スコット監督。
ま、映画は最後まで観ないとわからないものですが。今作も好みが別れるのでは。
リドリー・スコット監督が描くGUCCI一族の栄枯盛衰。ラストの一文...
リドリー・スコット監督が描くGUCCI一族の栄枯盛衰。ラストの一文でハッとさせられる、家族という運命、呪いに身の毛がよだってしまった。
レディー・ガガ(ここでは唯一GUCCI家ではない他人のポジション)が一番GUCCIについて熱くなってしまうのも皮肉が効いていた。しかしパトリツィアが悪女であるとは決して思えなかった。自分たちもハイブランドの服やバッグ、車を欲してそれをある種のステータスにしている。この映画のパトリツィアを嫌悪し、嫌うことは前述した価値観自体を否定する行為であり、それは少なからず自分の中にある価値観である。
この映画は、美術や服飾、演出等も素晴らしい出来ではあるが、表面上の面白さ以上に感じ取ってしまうものがある作品だった。
創業家を維持するのは難しい
史実を知らずに観たので楽しめました。知っていたらどうだったかな。
ガガ、アダムドライバーらの熱演を冷めた目で見てしまったかも。
長いけどそれでもダイジェスト感があります。
騙し合い、愛憎にまみれたファミリービジネス
テレビで観て、事件の事は知っていましたが、上手にまとめられていると思いました。レディ・ガガ、アル・パチーノの演技が光っています。メインキャストはイタリア語訛りの英語を話し、雰囲気が出ています。ジャレッド・レトは特殊メイクでまるで別人になっています。
グッチの崩壊と再生までを体感できる大人の映画です。お金や名声はやはり人を変えてしまうのだなとある種の恐さと悲しさもありましたが、映画で観るにはとてもエキサイティングで面白かった。また観たいです。個人的にはオスカーも狙えるのではと思っています。
華やかな一族の愛と悲劇の物語
世界的ブランドのGUCCIは知っていたけども、歴史は何も知らずに鑑賞。
華やかなグッチ一族にはじまり、最後は愛と憎悪渦巻く展開で、非常に楽しめました。
レディガガ演じるパトリツィアの変貌ぶりが凄まじく、迫力満点の狂気でした。すごかったー。
面白かった。レディ・ガガと気付かずに鑑賞してたよ。アル・パチーノも...
面白かった。レディ・ガガと気付かずに鑑賞してたよ。アル・パチーノもね。
パトリツィア(ガガ)がマウリツィオ(アダム・ドライバー)と出会う所から本編は始まる。
二人の人生を追っていく訳だが退屈ではなかった。
グッチ創業者には5人の子供がいる。本作では2人しか出てこないが、グッチの株を兄弟二人で独占していたのは事実だそうだ。
最後にパトリツィアは殺し屋を雇ってマウリツィオを殺してしまう。女性ってこんなに憎むものなんだね。怖い。
レディ・ガガ、美しく強く怖かった
同族経営は絆が強い分、崩れると脆く難しい。
嫁のガガ様は美しく強くしたたかで、でも彼に未熟とか言っちゃいけない言葉を放ってしまった。。!
今のグッチ経営陣にグッチ家の人は誰もいないって、まさに「そして誰もいなくなった」状態で、空恐ろしい感じがしました。
娘は複雑な胸中だろうけど、いつか経営に参加してくれないかな。。私がグッチですけど何か?って。
とにかくレディ・ガガの美しさと、占い師に傾倒していく怖さを感じる作品でした!!
レディ・ガガがグッチ家を壊していく
パトリツィア・レッジャーニ(レディガガ)がグッチ創業者の孫のマウリツィオと出会い、結婚し、マウリツィオの伯父や従兄弟を排除し、自分の思うようにグッチを経営しようとしていたら、自分も夫のマウリツィオから離婚を突き付けられたので、殺し屋を雇って夫を殺害したという事実に基づく話。
パトリツィア・レッジャーニ役のレディー・ガガが腹黒い妻を演じててとても良かった。夫マウリツィオ・グッチ役のアダム・ドライバーはいつもイケメンという設定だか欧米人にはあんなのがイケメンなのだろうかといつも疑問に思ってしまう。
ま、伯父の息子パオロが無能だったのが悲劇の始まりなんだろうと思った。
伯父役のアル・パチーノは歳取ってもカッコよかった。
ガガとアル・パチーノの演技を楽しむ映画
非常に貴重なヴィンテージグッチの衣装や小物はグッチ全面協力!すごいな。このストーリーで笑
リドリー・スコット監督の最新作で、前作「最後の決闘裁判」から日も浅く相変わらず仕事が早いなと思いつつ観賞。
前半までの印象としては何だかリドリー・スコット先生っぽくないなと思いきや、終盤でやはりこの不気味な世界の大きな流れといいますか不条理な歯車に巻き込まれて詰んでいく人々を冷徹なカメラで捉えていくというこれぞリドリー・スコット作品!という内容になっていた。
ざっくり言うと、これはガガ演じるパトリツィアがグッチファミリーに残る4人を崩壊させるという作りになっていて、例えばロドルフォ・グッチだと、肺癌のような症状が出ていて咳込む彼の隣で平然とタバコをふかす描写、そしてパオロを騙しアルド・グッチをCEOから引き摺り下ろす描写、そしてマウリツィオの殺害へと至る。
しかし、この崩壊劇の裏にはグッチを乗っ取る大きな大きな流れがあり、(パトリツィアはドメニコ・デソーレが怪しいと気付いていたが、)、マウリツィオが気付いた時には手遅れだった。
(高級レザーグッズで創業したグッチの魂とも言える牛さんを食わされそうになるという描写がエグ過ぎる。)
"テキサスから来たトム・フォードによって復活したグッチですが、その後トム・フォードとドメニコ・デソーレは共にグッチを辞めて"トム・フォード"ブランドを立ち上げます。
"
野心家なのかただ純粋なだけなのか、賢いのか馬鹿なのか、全くわからない。このパトリツィアの人物の二面性・複雑さをそのまま演じたレディ・ガガの演技は素晴らしい。
また、アルド・グッチを演じるアル・パチーノも素晴らしかった。久々にパチーノの咆哮を聞けました笑
ストーリー事態は地味で長ったらしいので、アクターズスクールのこの二人の演技を楽しむ映画だと思います。
ジャレッド・レト演じるパオロも特殊メイクでレトだと気付きませんでしたが、あの演出だとただの頭のおかしな人になっているので、これは本人怒るんじゃないかなと思いました笑
リドリー・スコット監督の前作、最後の決闘裁判も長さを感じさせなかっ...
リドリー・スコット監督の前作、最後の決闘裁判も長さを感じさせなかったけど、今作も2時間半以上あるとは感じなかった。監督のうまさでしょうか。
予備知識が無かったので、30年分追いかけているとは思いませんでした。テンポが良いからでしょうね。
レディ・ガガの愛情から憎しみに変わる演技は良かったですね。アダム・ドライバーは最後の決闘裁判に続いての出演で、こちらも優しさが冷徹に変わる演技が見事ですね。
マウリツィオが殺されたのは当時、大ニュースだったのでしょうか。加害者側が全員逮捕された事実も知らなかったので最後まで楽しめました。最後のセリフも印象的でしたね。
家族、恋愛、結婚、仕事、人生色々考えさせられた
レディーガガ作品かつ
ハイブランドテーマで実話だという事で
かなり食い気味に公開初日早々に鑑賞。
私としては大満足。期待通り深かった。
自分の人生置き換えて、
こんなに情熱的に恋愛が出来るだろうか?
巨万の富を目の前にしたら誰でも強欲になってしまうのか?
殺す程に人を愛せるか?
とか色々と考えてしまいました。
誰が悪いでもどうすれば良かったとかそんな次元では無い、
人間誰しも欲を持ち合わせている事を痛感した。
綺麗事では済まされない、むしろ人間は欲だらけで、
欲に対峙できる人間性が伴わないとならないなと感じました。
人間とは
今話題の、高貴なお家の騒動をちらりと思い出しました
栄枯盛衰…物も人も、始まりがあって終わりがある。
商売は3代目で潰れる、愛にも限りがある、ってホントなんだなって改めて思った。
トラック野郎に囲まれて父の家業を手伝う、気の強い野心家の若い女性。男選びも積極的にグイグイと攻めて手に入れる。なんてったって、相手はGUCCIの御曹司。けれど、一旦は彼がGUCCI家を捨てて自分を選んでくれたあの瞬間は、女性として本物の幸せを感じたはずだ。
それから夫となった彼がGUCCI家に戻ると、妻の彼女の野心はムクムクと再生されていく。権力を握った彼女は、家族関係や会社経営のトラブルさえ嬉々として対峙して自分の地位を固めていく。一方、気弱で家業が嫌いだった夫が、次第にGUCCIの当主としての自覚とプライドに目覚め、自分を差し置いて経営者のように振る舞う妻を疎ましく思う。そしてお決まりの不倫や離婚問題になり、最悪の結末を迎える。
その間も父やその兄や従兄弟、秘書やらが権力争いをこれでもかと嫌らしい手口で繰り広げる。
当時お家騒動があったのはうっすら覚えているが、これほどまでとは。まるで昼メロ。GUCCIのファションも楽しめるし、女性受けする映画かも。
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