ハウス・オブ・グッチのレビュー・感想・評価
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創業家を維持するのは難しい
史実を知らずに観たので楽しめました。知っていたらどうだったかな。
ガガ、アダムドライバーらの熱演を冷めた目で見てしまったかも。
長いけどそれでもダイジェスト感があります。
なんちゃって淑女からアバズレまで、レディーガガの真骨頂
騙し合い、愛憎にまみれたファミリービジネス
テレビで観て、事件の事は知っていましたが、上手にまとめられていると思いました。レディ・ガガ、アル・パチーノの演技が光っています。メインキャストはイタリア語訛りの英語を話し、雰囲気が出ています。ジャレッド・レトは特殊メイクでまるで別人になっています。
グッチの崩壊と再生までを体感できる大人の映画です。お金や名声はやはり人を変えてしまうのだなとある種の恐さと悲しさもありましたが、映画で観るにはとてもエキサイティングで面白かった。また観たいです。個人的にはオスカーも狙えるのではと思っています。
長いと危惧していたが、以外とスムーズ。ガガ様俗世界に降臨、ていうか垢まみれ。なんとなく重厚感が良い。
ガガ様、「徹子の部屋」のブッ飛んだファッション・・
その孤高の気高さ・・に度肝を抜かれたオッサンの私。
でも役者やってたなんて聞いてないよ。
彼女が、いかにも計算高く、嫉妬深い、俗世間まみれの女
を演じるのを見るのは忍びなかった・・・
若いうちは純粋で素直な優等生、GUCCIファミリーの御曹司、
長身のアダム・ドライバー
との好対照で、ガガ様が強欲だけでなく、小柄で、ちょっと太ったおばさん
にしか見えなくてチョット残念です。
2時間半近くの長編だけれども、細かいところ気にしなければ、さすが、リドリー・スコット監督
わかりやすく、ジジイの私でも付いていける好作品ではある。
アル・パチーノは安定しているが
腑抜けのバカ息子はジャレット・レトがハマり役すぎ・・・
GUCCIなんて、若い頃、女性の機嫌を取るために、2回くらい
(オッさんジジイにありがちな昔の自慢です・・)
分不相応な買い物をした以外、一切縁が無い。今後も縁が無い
貧乏人の私には、重厚感がまばゆく、かと言って重々しくない
ちょうど良い、等身大の映画でした。
イヤイヤ、ある程度の規模以上の企業は
同族企業はよろしくないだろう。当然の成り行きを描いた作品。
ガガ様、わかりやすすぎ。ただ亭主役のアダム・ドライバーは以外と複雑。
長編にありがちな寝落ちはあんまりないであろう程度の、場面切り替え、テンポはある。
予備知識も基本必要ないけど、無料パンフ「シネコン 12月号」
がむちゃくちゃ絶妙かつ、簡潔で、5分あれば熟読できる素晴らしさだったよ。
ユナイテッドと松竹以外でも無料配布だよねぇ・・・
恐るる必要のない意外に親切な作品。
アダム・ドライバーの着こなしは良かった、いかにもヨーロッパの紳士であった。
GUCCIのバッタもんみたいな映画。レディー・ガガが下品なイタリア女を熱演している以外には見るべきものがない。
①全盛期の燃えかすみたいなリドリー・スコットの演出のお陰で、ドラマ性も面白味もないソープ・オペラみたいな映画になってしまった。マウリッティオとパトリティアの新婚夫婦とがグッチ家に迎えられる処までは何とか観れるが、後はだらだらと長いだけ。②味のない演出のせいで豪華俳優陣の演技も空回りが多くキャラクターに深みがない。実にwasted. ③レディー・ガガ(因みに私は大ファンです)は熱演しているが、今まで色んな映画で散々描かれてきたゴールドディッガー(財産目当ての女)の域を出ていない。レディー・ガガはもともとお嬢さん育ちなので、あの下品さが演技ならそれはそれで大したもの。④アダム・ドライバーも好演と言えば好演と言えるが、パトリティアと衝動的に結婚したりグッチ家のCEOとなった途端贅沢を始めたりと少し緩い性格や、「家族を切り捨てたくない」とパトリティアに良いながら家業を独り占めする様に画策したりと裏表のある性格を演じるには腹芸が足りない。真面目な性格ばかりが面に出て複雑な人間像になっていない。演技プランを間違ったのかも。⑤ジェレミー・アイアンズのみがロドルフォ・グッチというキャラクターの造型に成功していてどういう人間かを良く伝えている。さすが。⑥アル・パシーノとジャッド・レトの役作りはほぼギャグみたい。最盛期のアル・パシーノを知るものとしては、こんな映画に出てほしくなかった。⑦結局、ジャック・ヒューストン(ジョン・ヒューストンの孫だってね。そうするとアンジェリカ・ヒューストンの甥。曾祖父の名優ウォルター・ヒューストンからすると芸能一家ヒューストン家の四代目でバリモア家と並んだな。ひいおじいちゃんみたいな名優になれるといいね。)演じるロドルフォの腹心の部下だったドメニコが一番したたかだったわけで、同じグッチ家のよそ者ではあってもパトリティアを出し抜いたわけね。⑧ロバート・ロドリゲス映画のミューズだったサルマ・ハエックも『エターナルズ』はともかくこんな映画にあんな役で出てはいけません。⑨最後の方にグッチの新しいデザイナーとしてトム・フォードが登場するのは数少ないこの映画で興味深い点だが、トム・フォード本人はこの映画に否定的だと言う。でも、現実とは少し違っていても映画として面白ければ良いが、残念ながら映画として感心できるところは殆んど皆無。⑩そうそう、ソフィア・ローレンがNYのGUCCIの店を訪れるシーンがあるが演じる女優が全く似ていないのにもガックリ。あと、日本人がGUCCIの上得意だからとアル・パシーノが簡単な日本語の挨拶を話し、御殿場のモールにGUCCIを出店する話題も出てくるのが日本人としてこそばゆいが、そう言えば当時の日本はちょうどバブル期でお金がじゃぶじゃぶ有ったんだよね。
華やかな一族の愛と悲劇の物語
世界的ブランドのGUCCIは知っていたけども、歴史は何も知らずに鑑賞。
華やかなグッチ一族にはじまり、最後は愛と憎悪渦巻く展開で、非常に楽しめました。
レディガガ演じるパトリツィアの変貌ぶりが凄まじく、迫力満点の狂気でした。すごかったー。
最近観た中で一番面白かった
イタリアンファッションブランドの極妻、みたいな
ざっと160分。そんな長い映画とは知らずに観たけどそんな長さも感じず、あーこれは映画にしたくなるな、という実話ベースのお話。舞台がイタリアで金持ち、ファミリー、とくりゃあマフィア映画をいやが上でも想像する。とくれば『グッドフェローズ』のスコセッシの独壇場、みたいな話をリドリースコットが撮っている。テイストは『ウルフオブウォールストリート』だけど。女性が主人公なのでマフィア映画の現代的再生産な雰囲気もある。東映のヤクザ映画のあとの極妻、みたいな。
そして、グッチ一族に乗り込んできた女、のしあがる女、そして蹴落とされ、復讐する女をレディーガガでいきましょう、とは商業映画の鏡です。しかもわかるわかる、というルック。肉体がルーツを語ってるというか、野心的ないい目をしている(笑)。そして後半に大阪のおばちゃんみたいになっていく様が限りなく楽しい。ドロドロのドラマに入っていってもポップな音楽で繋がれるので重たくもならず、全体がイタリアンな陽気さで進む。ただ、この辺の気狂いっぷりはスコセッシのほうが一枚上手なんだよな、ルーツ含めてなんかあるんだろうな、と思わざるを得ない。
しかしイタリア映画、というかイタリア人のファミリー物は強いな。コッポラ、レオーネ、スコセッシ、国民的題材なんだろうな。
知識なくても楽しめた。知ってたらさらに?
豪華キャストで繰り広げる泥沼お家騒動
人気者・レジェンド俳優がズラリと並び、一流ブランド「グッチ」のお家騒動を描く本作。ファッションや美術品、セット、そしてハイブランドを纏ったキャスト達、とにかくゴージャスで細部まで拘りが詰まった画づくりは、それだけで見応えがあります。
ストーリーに関しては、個人的にはイマイチノリきれず。史実を基にしたサスペンスと謳われていますが、かなり淡々と家族の足の引っ張り合いによる一族凋落が語られていた印象。キャストの演技や役作りは皆素晴らしいですが、ただ出来事をなぞっていくだけのような抑揚のないストーリー展開だったり、肝心のパトリツィアの人物像の掘り下げが少なく、「レディーグッチ」に対する執着が感じられず。恋愛要素が強くて普通の愛憎劇に見えてしまいました。史実への理解が薄かったこともあり、分かり難かったです。
ビジュアル面では満足ですが、映画としては面白いとは思えずちょっと期待ハズレでした…。ざんねん。
面白い
極上の蜜の味
リドリー・スコット御大、『最後の決闘裁判』に続いて、またまたやってくれましたね。
157分という時間を全然感じさせない。面白すぎて、ときどき前のめりになってしまう。
パトリツィアが、マウリツィオから「グッチ」というラストネームを聞いた時に小悪魔的な表情を浮かべる。この表情の捉え方が悶絶しそうなくらいにいい。開始10分で傑作だと確信した。レディ・ガガは、『アリー/ スター誕生』で、女優としての実力は証明されているんだけど、今回は、完全に上をいっている。
ガガだけじゃない。イケメンのオーラを消して、女性慣れしていないボンボンを演じるアダム・ドライバーも完璧。その上、ジャレッド・レトが怪演で応酬するもんだから、ニヤニヤが止まらない。
一般人の僕にとって大金持ちのゴタゴタは、蜜の味なんだけど、リドスコ監督の手によって極上のスイーツに仕上がっている。とても美味しゅうございました。そして、グッチ一族の皆様ごめんなさい。
ガガ様の縦横比率が気になってしまうが、本物そっくりで驚いてしまった。
老舗同族企業は時代に合わせ変わらないと生き残って行けないという割と普遍的は話だが、グッチの場合、変わるきっかけとなったのがこのパトリツィアが一族の末席に加わったことだ。
彼女がマウリツィオ・グッチと出会った時は純粋な恋愛感情のみのように見えたが、マウリツィオがグッチの経営に携わるようになってから、徐々にグッチというブランドと資産をあたかも自分のもののように守ろうとする言動が始まりだす。
中小企業の成り上がり経営者の娘ゆえに出自や教養がある種のコンプレックスなのか、この華麗なる一族の一員でいる事でそれを少ながらず補完出来ると思ったが、世間知らずで現実を見ようとしない創業家一族にこの絶対的なブランドを任せるといずれは廃れてしまう、という懸念から次第に支配欲のようなものが現れてきてしまう。(実際は単に財産を独り占めしたかっただけのようだが)
実話を元にしているが、品も教養もなく厚かましいが強い野心はあるというこの役はガガのためにあるかのようで、ビジュアルもWikipediaにある実物画像と比べると相当なアプローチぶりと言っても良いと思う。
その歴史、富と名声からプライドの高いグッチ一族だが、事件当時でもたった数十年の歴史しか無いある意味成り上がりでもあり、アルド役のアル・パチーノはその辺りの雰囲気を上手に表現していると思った。
マウリツィオ役のアダム・ドライバーの経営への無頓着さと童貞感と頼りなさ感、パオロ役のジャレット・レトのこだわりのダメ男ぶりも上流階級の没落を滑稽に見せる良いスパイスになっている。
上映時間157分とかなりの長さで多少の中弛みは感じるものの、展開が早く飽きさせないよう一定おきに抑揚をつけた配分はさすがリドリー・スコットの職人技と言えると思う。
まさにグッチコレクション
グッチ家の落日を濃厚な人間ドラマとして、リドリー・スコットが上手くフィルムに落とし込んできた。
期待通りで全体通して文句がない。
ストーリーは、言わずと知れたグッチ家の権力争いとマウリツィオ暗殺という悲劇を描いた実話を元にしている。(暗殺事件はネタバレになるのだろうか?)
所謂娯楽映画とは違い、分かりやすくスカッとするようなものではないが、最期の悲劇に向けて徐々に歯車が狂って行く様子が丁寧かつテンポ良く描かれている様は、やはりリドリー・スコットらしいなぁと。個人的には好物。
曲も良いし、役者陣もめちゃ豪華。
ガガははまり役だし、アダム・ドライバーやアル・パチーノ、ジャレッド・レトなども憎らしいくらいお上手。
ジャレッド・レトは、一見しただけじゃもう誰だかわかんない。
もちろん衣装もグッチ尽くしで、豪華。
もうこの映画自体、優秀な俳優や印象的な音楽、悲劇的な実話という豪華なテキスタイルをもとに、王道なもの作りを通して表現した美しいピース達のコレクションそのもの。まさにグッチね。(ちなみに、ビットローファーくらいしかグッチのアイテムに興味はない)
ただ、個人的に少し引っ掛かったのは、なぜイタリア人が英語を話してるのか?って事。
もちろん色々な事情があるのはわかるし、イタリア訛りで演技して出来る限りイメージを壊さないようにしているところは評価すべきでしょう。
普通は気にならないでしょうし、気になる人も英語吹き替え版と思って見れば尚更問題もないのかとも思います。
グッチ家
面白かった。レディ・ガガと気付かずに鑑賞してたよ。アル・パチーノも...
面白かった。レディ・ガガと気付かずに鑑賞してたよ。アル・パチーノもね。
パトリツィア(ガガ)がマウリツィオ(アダム・ドライバー)と出会う所から本編は始まる。
二人の人生を追っていく訳だが退屈ではなかった。
グッチ創業者には5人の子供がいる。本作では2人しか出てこないが、グッチの株を兄弟二人で独占していたのは事実だそうだ。
最後にパトリツィアは殺し屋を雇ってマウリツィオを殺してしまう。女性ってこんなに憎むものなんだね。怖い。
グツチ、いや、ほとんどのブランドの真実を思い知れ‼️❓
随分前からのことですが、グツチとかプラダとかは日本ではライセンス生産していて本国の製品とは雲泥の差があります。
プラダはユニクロと同じ工場で生産してるのでまだマシですが、グツチは最低レベルで100均より少し上程度です。
それがこの映画がでは、真実だと言い切ります、匂わせます、アルパチーノの会話と行動で証明されます、日本人はアホな金持ちで金ズルですよ、と。
まあ、それだけでも見る価値ありかな。
あとはレディガガの体だけかな、エイリアン並みの迫力です。
リドリースコツトは中世映画以来、アダムドライバーでイケメンを貶すキャンペーン中でしょうか、グツチはやられ放題です、そんなにグツチは最低なんでしょうか、誉め殺しも多いです、ブランドに興味があるなら是非。
余談ですが、ブランドに世界中で品質に差がないのはエルメスとルイビトンだけだそうです
誰も姓を名乗ってはならぬ
レディー・ガガは、衣装、アクセサリー、ヘアメイクにどれだけの手間と時間がかかったんだ!と思うほどに悪趣味すれすれゴージャス。革ジャンにデニムで二人の男と話す場面では煙草をもつ右手が小刻みに震えていた。ガガ迫真の演技でした。そして想像を超えて良かったのがアダム・ドライバーでした。今まで見た中で一番良かった。暑苦しい家族関係にうんざりしつつも皆に優しく終始おっとりと静かにゆっくり話す知的なマウリツィオ(そんな彼にパトリツィアは本当に恋をしたし、妻の実家で働いてた彼は幸せそのものだった)。彼が唯一苛立って高い声を放っていたのはグッチ新生のためのデザイナー探しの時(そういう仕事に向いてないから)。そしてテキサス出身(知らなかった)のトム・フォード!ハイブランドに関心なくても若き天才誕生の場に居合わせることができるランウェイはさぞかしアドレナリン爆発状態だろうと想像できた。
音楽が効果的に使われていてとっても良かった。独伊のオペラ、イタリアの歌謡曲、そして全く音楽を使っていないシーンも生きていた。グッチ・ファミリーの邸宅、別荘、家具、絵画、車、衣装、もうセンスがセンス過ぎる人も含めて素敵で笑えた。パチーノ、憎めなかった。彼自らエプロンして皿洗いして息子のキッチンを綺麗にするのはいきなりドメスティックで良かった。
どんな分野でも仕事でも、血縁は関係ない世代交代、過去に縛られない勇気、新しい感覚にチャレンジと謙虚さが求められていることがよく分かりました。心臓バクバクしながら見た映画でした。とても良かった。
おまけ
イタリアの色彩感覚で「パステルカラー&茶色」(パオロのセンス)は有り得ないだろうと学習。でもパウロは憎めない存在でした。
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