ハウス・オブ・グッチのレビュー・感想・評価
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一流ブランドの知られざる裏側!銃が出てこないだけでマフィアの抗争と同じだ!!
イタリアのファッションブランド「グッチ」は、その名の通りももともとは、グッチオ・グッチによって設立され、その後もグッチ一族によって引き継がれた企業であった。しかし、現在は「グッチ」というブランドにグッチ一族はひとりもいない。
企業の歴史を辿ると、創業者一族が誰もいなくなっているということは、決して珍しい話ではないが、これほどまでに劇的な結末を迎えた企業も珍しい。
今作は史実として、1995年に起きたパトリツィア・グッチによる、夫マウリツィオ・グッチ暗殺事件を描きながら、パトリツィアの目線で描かれる。
リドリー・スコットとしては、『ゲティ家の身代金』に続いての実話ベースの作品となる。
誰を味方につけ、誰を敵とみなす、誰が信用できる相手か見抜く……いった駆引きは、剣や銃が出てこないだけで『グラディエーター』や『最後の決闘裁判』『アメリカン・ギャングスター』など、多くの駆引きによる心理描写を描き続けてきたリドリー作品と共通するものも多く感じられるし、リドリーが監督に選ばれた要因のひとつであるだろう。
事件のこともあって、世間一般的には、財産目当てで近づいたとされているパトリツィアではあるが、 夫婦関係については、俯瞰的に第三者の視点から読み取ることしかできない。
そのため、サラ・ゲイ・フォーデンの原作小説同様に、実際は謎に包まれている部分も多く、今作で描かれていることがフィクション混じりで、どこまでが真実なのはわからないまでも、描き方としては、そこには愛は存在しており、グッチという大きな存在によって運命を翻弄された男女の物語としている。
レディー・ガガの見事な演技がそう感じさせているのかもしれないが、きっかけは何にせよ、愛の芽生えと出発点は同じであったはずが、 欲に溺れた女、愛に溺れた男の運命として、異なるかたちで枝分かれした悲劇にも感じられる。
結果的にグッチ一族を崩壊に導いてしまったのは、パトリツィアとマウリツィオではあるが、 グッチという大きすぎる存在によって、人間性までも見失ってしまったという点においては、ふたりもまた被害者といえるのかもしれない。
時代の変化、トレンドの変化をデザイン性による変化として見せるには、一般的に理解しにくい部分があることから、音楽によって時代の変化を表現している点は、工夫がみられる。だからこそ是非、音楽の使い方にも注目してもらいたい。
色付け足りない気がします
グッチ家のイザコザは全く知りませんでした。ですから、原作未読と等しいですね。
だからでしょう、興味深いドラマでした。
同族会社が外様に乱される定番ドラマではあるものの、事実でありショッキングな幕切れなので見応えはあります。面白いです。
しかし、人を描きたいのか?パワーゲーム(マネーも絡みますが)を描きたいのか?がどっちつかずで、味が中途半端だったかなぁ?もっともっとドロッドロの乗っ取り劇だっただろうし、愛憎劇ももっともっと醜かったのでは?と推測します。けど、良い塩梅にエンタメに昇華させたのかな?
仕方ないか。
あくまで事実をベースにしたフィクションですからねー。
そんなことはありますが、俳優陣良かったな。アダムドライバーってほんと良い俳優さん。キャスティング正解では?ガガもナイスキャスティング。ギラギラした野心家な感じ、洗練されてない外様感、セレブになりたい一般人にピッタリだったな。愛憎の「憎」が前面に出てからは特に良かった。ただ、悪女?哀しい女?野心家?ただの金好き?色付けが弱かった気がします。
家族の物語でアルパチーノって言ったら期待せざるをえませんでしたが、彼の扱いが勿体なかった。残念だったな。
深みが欲しかった作品。
千差万別
前作に引き続き150分越えの長尺を撮るリドリー・スコット。こんなに連発して撮れるものなのかと関心しながら鑑賞。
グッチというブランド自体、名前と商品を見たこと聞いた事ある程度ですが、今回はグッチのブランドそのものの経営の話という事だったので難しく考えずに鑑賞することができました。
なんといっても役者陣が凄い。レディー・ガガは歌手のイメージしかありませんでしたが、生き生きとしている若い頃の表情から、夫への恨み嫉みが溜まりまくった憎悪に満ちた表情まで、とにかく迫力がすごかったです。ジェレッド・レトも特殊メイクですっかり弱そうなおじさんに変化しており、ナヨっとした演技がこれまた作品にユーモアを与えてくれていました。他の俳優陣も多い少ない出番関係なく一目見ればすぐに印象に残るキャラクターばかりでした。
グッチ再生からの崩壊という分かりやすいストーリーながらかなり濃密な出来あがりでしたし、ジャンル的に言えばドキュメンタリーに近しいものがありました。そのせいか、前半は少し退屈でした。後半に一気にまくって盛り上げてくれました。実際の事件自体知らなかったので、良い勉強の機会になったなと思いました。
自分はポンポさん理論に取り憑かれている人間なので、やはり90分前後のサクッとまとまっている物語が好きなんだなと再確認。次回作も楽しみにしています。
鑑賞日 1/17
鑑賞時間 17:25〜20:15
座席 E-14
レディーガガの熱演
同族経営で財をなすとこうなるのか…
野心家
グッチの歴史知らなかったから勉強になった
紂王と妲己
グッチの過去にこんな話があったのか、ということを恥ずかしながら今まで全く知らなかったので、それを知れただけで映画を観て良かった。
グッチ一族のキャラがみなとても個性的で、好きになってしまった。とくに主人公のパトリツィアの魅力はすばらしい。レディーガガがこんなに演技がうまいなんて知らなかった。
表面上はパトリツィアはお金と権力を求めてグッチ家を乗っ取る企てをしたように見えるが、映画では、純粋さもあって、共感できる人物になっている。パトリツィアとマウリツィオの新婚生活くらいまでのところはとてもほほえましい。
賢いが世間知らずで権力欲の無い、いわゆる朴念仁のマウリツィオをパトリツィアがあやつっていく過程は、まるで紂王と妲己のよう。こういうパワフルな悪女の物語って面白い。そのパトリツィアも精神的には占い師に依存していたというのは、考えさせられる。誰しも強い面、弱い面があり、自分しか信じていないような自信たっぷりな人も、どこか意外なところで精神のバランスをとっている。
「事実は小説より奇なり」とはこのことで、映画が事実の面白さを超えることができるのか、というところがこの映画で最も難しかったところではないか、と思う。グッチの事件のことをよく知っている人ほど、事実と映画との違いが気になったのではないか。
実際はどうだったのか調べてみると、マウリツィオの殺害以降の、警察の捜査や、パトリツィアの服役の詳細も非常に面白い。まあ、この映画では「二人の愛の物語」ということを主題にしたので、マウリツィオの死後については詳しくしなかったのだろう。
人物の描かれ方として一番実際とは違うだろうなと思ったのが、パオロ・グッチ。彼はこの映画だと自分にデザイナーの才能があると勘違いしている、かなりイタい変人として描かれているが、実際には、デザイナーとしては優れていたらしい。彼が彼の父やマウリツィオと対立した理由は、彼が愚かだったからではなく、グッチのブランド展開の戦略で意見が合わなかったから、というのが実際だろう。また、映画ではマウリツィオらの悪だくみにはまって著作権侵害で訴えられる、という展開だが、実際には訴えられても仕方ないようなこともしている。
ブランドとしてのグッチが真の意味で復活するのは、グッチ一家が会社からいなくなってから、というのは考えさせられる。同族経営というのは難しいということか。円谷プロを連想してしまった。身内ということでどうしても甘えが出たり、感情が入ったりして、合理的な判断ができなくなってしまうのかな。
レディ・ガガ、強欲妻の怪演がハマる!
その名はかくも甘く、魅惑的な響きを持つ。
お金持ちの悩みは尽きない…
長いけど面白い
GUCCI婦人
華麗なる一族
グッチ家
今のグッチには、グッチ家の人間が一人もいないと言う事実には驚きました。ガガの演じる女性との関わりが無ければ、グッチはどうなっていたのでしょう。結局は衰退していたのでしょうか。
文句なく楽しい
マウリツィオとの仲が壊れていくほどに占い師ピーナとの仲が深まっていく。ふたりのいる場所がどんどん親密度が増していくのがおもしろかった。最初はTV、最後はお風呂。
乗り物も効果的。カウンタックに乗った彼が、最後は自転車に乗り、何かを思い出して嬉しそうに微笑む。素朴で真面目な人なのに、大きな家に生まれてしまったのがかわいそう。
アルパチーノがエプロンして皿洗いしてたのがかわいかった。バカな息子でも愛さずにはいられない描写として秀逸。
衣装も素敵だけど、やっぱりトムフォードやフリーダジャンニーニの先進的なグッチに比べると野暮ったいデザイン。ガガの身体の迫力がすごい。
あのころ、日本人は金持ちだったんだなあと寂しく思った。
みんなイタリア語なまりで話してたけど、イタリア人がみたら鬱陶しそう…。
レディー・ガガがキャスティングされた時点で勝ち
お金持ちのドロドロしたドラマが好きじゃないけど、飽きることなく楽しめた。
アダム・ドライバーはじめていいと思った。
アル・パチーノとジェレミー・アイアンズの存在感半端じゃないけど、ガガさま全然負けてないていうかこの映画は彼女がキャスティングされた時点で成功だね。
音楽も懐かしいのたくさん聴けました。
全編英語だけど、イタリアの人が観たらどんな感じなんだろう。
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