劇場公開日 2022年1月14日

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「女性の方にお勧めかな?要一般的法律知識?」ハウス・オブ・グッチ yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0女性の方にお勧めかな?要一般的法律知識?

2022年1月15日
PCから投稿

今年14本目(合計287本目/今月14本目)。
2週間くらい前から予告編が放映されていたように「実話に基づく」とします。そのため、多少の脚色はあると思いますが、あることないこと書けない状況です。
また、映画内ではセリフは99%以上英語です(一部、イタリア語が出る)。

私が見にいった時には20~30代の女性が多かったかなという印象です。まぁ、いつどの時間帯に行こうが、この映画の趣旨からしてそうなるのは仕方がないと思います。一方で史実ものである以上、興味があれば男性が見ても差し支えありませんし、時間の流れの説明など丁寧なので混乱は招きません。

 ※ ただ、この映画、160分(2時間40分)と結構長いです。とはいえ見ればわかりますが、どこかカットできるかという部分は見当たらず、仕方なしかなという印象です。

 一方で、「一流ブランドもので起きた史実のトラブル」を描く映画ではありますが、日本でいえば商法会社法の「株式譲渡や議決権を通すための主要株主(反対語として、少数株主、も出る)」や、著作権法(ご存じの通り、偽物が大きく出回ったため)の中で「偽物を作ることの翻案権や複製権」という発言を突如始めるので(登場人物の一人が弁護士であるという事情)、ちょっと高校社会では会社法や著作憲法の突っ込んだ話は習わないので、やや不親切かなぁ…と思えるところです。

 おそらく「元の実話を厳密に復元すれば」大半はイタリア語になるのだろうと思いますが、本編は99%が英語です。そのため、若干英文法的に怪しい部分(分離不定詞など)はあるものの、理解に妨げなしと判断しました。

 ※ パンフレット等を買うかは個人の判断と思いますが、「商法会社法の話が突然始まる」「著作権の隣接権の話が突如始まる」という法律チックな内容も入っている点に注意が必要です。

 ただ、それらは一部であり全体ではないので(さすが全部それやってたら、大半の人が意味不明になる…)、「割り切って見に行く」のも一つの手かなと思います。
また、上記の理由からか、英語の聞き取りは結構易しいほうなので(やや準1よりの2級程度)、英語力を維持・発展させるという(本来目的外だと思いますが)「知識を広げる映画」ともとれます。

 採点にあたっては特に差し引く要素は見当たらないので、5.0としています。

yukispica