シチリアを征服したクマ王国の物語のレビュー・感想・評価
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荒ぶるプーさん大集合
ヨーロッパでは親しまれている児童書が原作ゆえに、異文化、異種の共存と争いを軸とした道徳的内容となっている。言葉を喋る動物と人間のストーリーといえば『猿の惑星』があるけど、本作はそれに例えれば『最後の猿の惑星』の“その後”を思わせるような展開に。どんなに純粋な生物でも俗世間にまみれると変わってしまう皮肉。キャッチコピーの「クマはハダカのほうがいい」が、「猿は猿を殺さない」っぽくて洒落てる。
ヨーロッパ製アニメの特徴は、鮮やかな色彩と陰影の使い方に、動きが滑らかなキャラクター描写。プーさんチックなクマ達の愛らしさ、それに反比例するかのような巨大化け猫の禍々しさなどは観てるだけで楽しい。
小さい子供を持つ親、または往年の『まんが日本昔ばなし』ファンにおススメ。
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色彩が美しい
色彩がとても綺麗!「可愛いクマさん」というだけではない、アーティスティックで大人っぽい雰囲気が良かったです。
ストーリーも、親子の愛、権力争い(ちょっと人間臭い?)、など二転三転して面白かったです。結末をどう捉えるかは各人の判断、という様なエンディングもちょっとミステリアスで引き込まれました。
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