雨を告げる漂流団地のレビュー・感想・評価
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ひと夏の少年少女の成長ものがたり。
少年少女達の家族や友情関係の悩みを海を漂う漂流団地に絡めて描くファンタジー。サバイバルをドキドキしながら見るというよりは子供達なりの悩みを、ふむふむと思いながら見終わったかなー。絶望的な漂流教室と違いひたすらポジティブ展開が爽やか。
終盤が少々クドすぎ、キャラの多さが足を引っ張っている
全体の内容は悪くありません。映像も綺麗でペンギン・ハイウェイや猫と同じく丁寧な画作りだと思います。子供が主役ですが子供向けではなく、寧ろ喪失や想い出の場所を失った経験のあるだろう大人に向けた作品です。
概ねは満足でしたが、終盤がクドくて中だるみしており、もう少しスッキリとまとめられたのではないかと思います。
キャラが多いのも難点で、いいキャラが揃っているのですがほぼ掘り下げがなくてホントにただの巻き込まれでしかなく、いる意味がシナリオの都合でしかなかったのが残念です。全員に漂流した理由付けがされていればよかったのですが、尺的に無理ですね。
丁寧な作りだがシナリオの詰めが甘い作品でした。
人は10歳を越えるまで「懐かしさ」を感じないらしい。
ネトフリでも見られるらしいけど
映画館にて観賞。
感想としては
家のネトフリでこの作品見てたら
たぶん少しだけ見る目変わったかもしれない。
「PC画面で見ると世界観が映画っぽく見えないかも」とは思った。
でもやっぱり安定して作画は細かいしキャラクターデザインは好みだしのコロリド作品なので個人的には映画館で見られて良かった。前作の「泣きたい私は~」はご時世的に見に行けなかったのでそこも含めて嬉しいかぎり。
レビューで「喧嘩ばっかり」「長い」的な文言が多かったけど
空気悪くなる喧嘩してたのは前半30分程の2、3回くらい。あとは痴話喧嘩というか、ギスギスではなく照れ隠しや成長率要素。これが大人だったら見てられないがジュブナイル映画の子供がやってる事なのでくだらない喧嘩どんどんしてくれた方がそれっぽいので普通に楽しんだ。
長さは普通、短いとは感じなかったが長いとも感じなかった。
最後の時間軸の説明がない、ヒロインの勝手な行動、中盤までのネガ思考にモヤモヤしつつ、終わってみれば楽しい作品でした。
残念ながら万人が好評を唱えるような作品ではないだろうけれど、好き。
タイトルに書いたとおり、人は10歳を越えてからじゃないと「懐かしい」という感覚がわからないらしい。これはこの子たちがはじめての「懐かしい」を肌で感じるキッカケとなる物語なのかもしれない、なんて勝手に思ったりした。
緩慢で散漫。
うる星2の中盤を無理に引き伸ばし
決裂と和解を繰り返す延々打合せ映画。
疾走と飛翔が持味の石田祐康、巧い作品選びを。
快作アオシグレの20分尺が適切か。
同空間に居続けるアスカ系女子の五月蝿さ、
落し所の納得感の低さ、
昭和の郷愁を小学生に担わせる無理。
緩慢で散漫。
分かるよ、分かるんだけどさ…想像超えるくらいめちゃくちゃ"普通" + 悪い意味で日本人的で過多にノスタルジック強要 = こんな辛気臭い/説教臭いの誰に向けて作ってるの?
謂わば"一心不乱ブタメン三昧"!= 意味・みんな好きと思ってそればっかり出しているけど飽き飽きすること
団地に帰ろう!絶対一緒に帰ろうね!お前…なんかわざとらしい。つまりそういう映画です。バカの一つ覚えみたいに「あんのせいでこうなった!」しか言えないレイナはじめ絵に描いたようなキャラ描写(個性の立たせ方)/役割分担(集団での立ち位置)や、始めはわだかまりを抱えたまま乗り越えていく内に心情風景とも重なる(素直になる/打ち解けていく)ようなありがち葛藤に《作り手の作為》を感じる。感じてしまう。総じて"ふつう"、超の付くくらいめちゃくちゃ普通。始終、既視感がスゴい。(いい意味で)裏切られることなく、最後の最後まで逆に安定していた安牌さ。
分かる、分かるよ。分かるんだけど…うん、マジでどうでもよくなっちゃった。本当に刺されば一人ひとりの個人的な少年/少女時代の思い出と結びついてかけがえのないものになるかもしれない作品の根幹を貫く普遍的題材も、これじゃただただしみったれた日本人らしさ全開で始終ウダウダしているだけみたい。いや、過去の行いに足を取られて怖くなって自分の殻に閉じこもっちゃって一歩を踏み出せない感じとか、他人に迷惑かけたくなくて嘘ついたりとか本来すごくすごくよく分かるんだけど…分かるんだけどなぁ〜。あと、セリフで結構全部言っちゃうし、そういうノスタルジーとか大事な思い出なんて誰かに強要されずに自分で見つけて感じ取りたいよね。
これじゃ"大人も楽しめる"というより子供向きだけど、純粋に子供向きと言うにはこれまた大冒険的ワクワクが足りない気がしてくる。たぶん宣伝としては"誰の心にもあるあの頃/いつの日かの〜"みたいな感じで推したいんだろうけど、何かが違うのよ。いや、少なくとも表面はそうかもしれないけど、それが海ほど深くないのよ。掴んでくれないのよ。基本"ある日突然 異世界"モノってそういう後悔未練とかやり残しとかがあるけど。夏になると、正確には夏に向けて働く『ペンギン・ハイウェイ』監督(?)が、きっと昔団地育ちとかなんだろうな〜"ごめん"。みんなでぜってぇー帰るぞ!!
勝手に関連作品『学校の怪談』『名探偵コナン/ベイカー街の亡霊』
かなりハードなサバイバル生活を通して、家族との向き合い方と”喪失”を描く
ペンギンハイウェイで石田監督を知り、今作も観に行かなきゃなと思い観に行きました!
結果は、大大大満足でした。
まずはストーリーについてですが、小学生が体験するにはかな~りハードなサバイバルが描かれているんですね。
サバイバルならではの緊張感や先の読めない展開があり私はとても楽しめたんですが、如何せんギスギスしてるんですねメンバー間が。
個人的には終始ドシリアス展開とギスギスをどう受け取るかで評価が変わってしまう作品だと思いました。
また考察させたいのか尺が足りないのか、本編で説明されない謎が多いんですよね。
もうちょっとストーリー周りをすっきりとまとめることはできなかったのかな?
音楽は言わずもがな素晴らしい。
これはぜひ映画館の大迫力サウンドで聞いて頂きたい。
作画・演出は今年私が見た映画の中で一番かもしれません。
本当に息をのむほどの映像美。予告を見てくれ
特に終盤は素晴らしかった。
声優の演技。今作は全員プロの声優さんが固められているんですよね。
俳優さんはダメだとは言いませんが、やっぱりプロは上手いですよ。
特に主人公役の田村さんの力強い演技に圧倒されてしまいました。
他のレビュアーさんも書いていた通り、謎が多い展開や2時間映画にしては登場人物の書き込みが甘いなどのマイナス要素はありますが、それ以上のプラス要素がある作品であることは間違いないですしめちゃくちゃ面白いことに変わりはありません。
個人的には今年劇場で観たアニメ映画の中で一番面白かったです!
個人的2022年アニメ映画ランキング
1 雨を告げる漂流団地
2 ゆるキャン△
3 クレしん
4 ドラゴンボール
幼い頃のわくわくを取り戻したい人には?
Netflixで鑑賞しました。
何にも分からなかった。伝えたいメッセージが届かない。というか分からない。こちらが知識なしで見たのも悪いかもしれませんが、これ1本鑑賞して分からせる、気づかせるのがそちらの務めでは?と思います。
他のレビューされてる方で小学校時代を思い出せる、監督さんは子どもを描くのが上手いとおっしゃってましたが納得です。たしかに上手い。
じゃあそれだけで映画館に足を運ぶのかって話です。
この会社のアニメが好き、出演されてる声優さんが好きで見ようとかってのは全然どうぞ。
小学校時代を思い返したい方、アルバムを見返したほうがいいのでは?2時間かけるほどのことでしょうか?
途中これはSF映画だSF映画だって念じながら最後まで見切ったって感じでした。
いつもの良く分からない感じ!!
団地が舞台なのは良かったですが、「デジモンアドベンチャー」(1999)のマンション描写の方が上だと思います。水上にいて雨が降ったりするので、初めは空気が澄んでいるように思いましたが、主人公とヒロインにわだかまりがある所からスタートするので、前半から怒鳴り演技が多くストレスに感じました。2時間もあるのに特に冒険やイベントも無く、一向に面白くならず、劇場版にするには内容が薄く感じました。ヒロインの記憶や思いが事態を引き起こしたのかはよく分かりませんし、過去の思い出もしっくり来ず誰にも共感できませんでした。友人たちは巻き込まれただけの物体で、単に尺稼ぎの為にいると思いました。過去2作も観ましたが、折角作っているのにいつもストーリーがつまらないです。観賞後はいつも頭が痛くなります。
おもしろくない
レビュー4.1とかなり高い!と思い見てきました。
見た感想ですが、おもしろくないです。
終始謎が残るストーリーとヒロインの身勝手な行動に
よるイライラが半端なかった🥹
良かった点
○声優さんが俳優さんとかではなく豪華すぎるぐらいの
声優を起用してたため、キャラクターの感情が
めちゃくちゃ伝わりました!
か弱いキャラクターがここぞの時に力を発揮して
みんなを救うシーンとか良かったです✨
○作画が素晴らしい!
悪かった点
○ストーリーが謎すぎる
○2時間映画にしては話のテンポが悪い
センチメンタルな気持ちに
懐かしいような気持ちと切ないような気持ちになって、前情報をあまりいれずに観にいきましたが凄く良い映画でした。
挿入歌や主題歌も相まってグッときました。
全然泣くつもりなかったのでハンカチ忘れてしまいましたが、ちゃんと泣いてしまいました…
Netflixと同時公開のようですが、映画館で集中して没入して観るのと、自宅で観るのとではまた違う捉え方が出来そうだなと思いました。
美しい映像と繊細な人物描写
映像内のあらゆるものが綺麗に描かれており、終始圧倒されました。勢いのあるストーリーテリングで最後まで飽きることはなく、キャラクター1人1人の表情、動きも緻密に描ききっているため、気付くと感情移入していました。子供という存在が持つ純粋さ、不器用さ、エネルギーそのものが作品全体に渡り美しく共存しています。久しぶりに素晴らしいアニメーション映画に触れられたという満足感で映画館を後にできました。
ポスターからのイメージとは違い大人に刺さる映画!
友達に誘われて、前情報もなく鑑賞しました。
自分が子供のころ、こんな思いしてたなぁ〜とか、今よりももっと身近に大人を感じてたなぁ〜とか、大人や地域のあたたかい雰囲気を感じながら自分は無敵なんだと安心して夢を膨らませていた頃を嫌味なく思い出させてくれる映画でした。
そして、冒頭から見入ってしまいましたが、絵が綺麗。
正直、冒険の濃さは、お腹いっぱいになるぐらいでしたが、この手の冒険ものは嫌いじゃないし、観終わって、自然に心が洗われた気がして、鑑賞出来て良かったです。
作画も声優さんも不安要素一切なし。脚本が唯一の懸念点。
石田監督は子供の目線で描くのが本当にうまい。
だからこそ、小学生には過酷すぎる冒険に疑問も感じてしまう。
でも小学六年生って、その頃の自分達って、このくらいできるって、多分本気で思ってたよね!!!
漂流しても同じことができるって、脳内で何回もシュミレーションして、少し離れた公園に行ってサバイバルごっこしてみたりしてさ!!
小学六年生って、学校内では一番お兄さんお姉さんで、「ちゃんとしなきゃ」って自覚が芽生えてくる時期だと思う。
下手したら、中高校生よりも「ちゃんとしよう」って自覚が強い年頃。
大人から見たら「いや、無理だろ」ってシーンが多いけど、子供から見たら無理だなんて思わない。
だって憧れの六年生は、きっとこのくらいの冒険、へっちゃらなのだ。
石田監督は子供目線で描くのが本当にうまい。
だからこそ、大人も楽しめるアニメ映画とは、中々言い切れない。
でも子供と、子供の頃を思い出せる人にはきっと楽しい冒険が待ってます。
ただ、ピンチが多すぎてお腹いっぱいになるけど。
作画と演出はとっても素晴らしい!
声優さんも、下手に俳優さんとか子役とか使わずに、
本職の方々を起用しているので、小学生より小学生らしい演技が堪能できます。
主題歌もエンドロールに流れる余韻がたまりません。
だからこそ脚本の荒が目立つのが懸念点でした。
後半の単調さと釣り合わない小学生のサバイバル映画
完成披露試写会で一足先に鑑賞。公開前に低いレビュー書くのも恐縮だが、自分にはハマらず。小学生にこれするか…というある種の暴力性を受け入れられなかった。
いわゆる冒険活劇と呼ばれるジャンルを団地で持ってくる、なかなか面白い設定。テーマや描かれることに対しての説得力は確かに物凄くある。童心で無垢、クラスが世界の全て。だからこそ逃げられない環境があり、そこに立ち向かう姿が強く大きく見えていく。漂流している理由やそこに行くまでの現実、何度も考えて導き出す、トライアンドエラーの姿は夏の冒険心を持っているし、なんだか力強い。
しかし、小学生だから出来ること、出来ないことの危うさが同時に孕むことを忘れてはならない。家庭環境や友達の関係、それを口喧嘩やぶっきらぼうで片付けるには早計に思えてしまった。そこまでの生命力を携えていると感じられず、いかにも都合主義が勝っているように写ってしまった。単純に好みの問題なので、悪しからず。
声優だけで固められたキャストは安定感しか無く、小学生らしい和気あいあいとした声がサラウンドで聴こえることに魅力を感じた。実際、舞台挨拶で柔らかい人となりが見えて楽しかった。
割と若年性に釣り合わない作風を観ると冷めがちな自分にはハマらなかった感じ。とはいえ、Netflixで観るより迫力のある劇場で観る方が楽しめること間違いなし。ぜひ、映画館で。
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