劇場公開日 2022年9月16日

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「うーん…。パンフレット購入必須かもね。」雨を告げる漂流団地 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5うーん…。パンフレット購入必須かもね。

2022年9月17日
PCから投稿

今年273本目(合計548本目/今月(2022年9月度)16本目)。

 ネットフリックス契約者なのでネットフリックスでは無料でみられますが、最初の10分をみて「これは映画館で見たほうがよいだろう」ということで映画館で視聴(お体がよくない方なので1000円で見られるのです)。

 多くの方が書かれている通りの印象に加え、別の点も気になりました。この映画の主人公たちは小学6年生で、映画自体も一般指定(G指定)なので、誤差でいっても小学5年生くらいの子を連れていかれると…。うーんどうでしょうか…。「登場人物が多い」「映画で伝えたいことが、(想定されている視聴者に)伝わるのはかなり無理」という点は確実に言えます。その観点でいえば、実は「想定されている視聴者は小学生などでは「なく」、30~40年前に過ごした人たち」(40~50歳くらい)なのかな…とさえ思ったくらいです。ただ、そういう方が(ぼっちで)この映画に行くかなぁ…。

 少なくともネットフリックスで見ることができるので、ネットフリックスでいいやと思ったらそれだけ、ある程度みて劇場で見たほうがよいなと思ったらそれ(私はこの類型)、最初から映画館という3パターンあると思いますが、ネットフリックス契約者は「見る見ないを無料で選べる」ので(ネットフリックスは作品ごとの個別課金制度はないため)、その点は有利かな…という程度です。

 ただ私も「これは映画館でみたほうがよいタイプの映画」と思ったのは、細かい描写などがけっこう丁寧で、どうしても自宅の作業や(それこそ、いまこれを書いているような)パソコンに接続している「普通サイズの」モニターよりも大きなシアターで見たいと思ったわけであり、その類型、つまり「無料でも見られるが、映画館ならではの大きいモニターで見たい」という類型はあるかと思います(ネットフリックスさんだと、5月だったか「バブル」もそうでしたね)。

採点にあたっては下記を考慮しています。

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 (減点0.3) やはりとはいえ、この映画の予告編や特集その他を見ると「家族そろってみる映画の枠」と解するのが妥当だと思いますが、当事者の子(小学6年の子)ではちょっときつく、多角的なものの見方ができる高校生くらいでないと、映画の「真の趣旨が何か」まで考えが及ばず、結果的に「きれいな映画だったなぁ」だけで終わってしまいかねない、そこが残念だなぁ、と思いました。

 (※) 換言すれば、「映画に込めるメッセージはもちろんあるのだけど、それは想定される年齢層なら(その歳で)大半の人がわかるようにしてほしい」というものです。
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yukispica