雨を告げる漂流団地のレビュー・感想・評価
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集合住宅の壁くらいの厚みの物語の隙間から、少年少女をたっぷり覗ける映画。
ストーリー性は無い。
あの世との狭間(?)に迷い込んで大変だった。
ただそれだけ。
話全体の流れについて、詳しい説明や納得出来る事柄はありません。
幼馴染の男子と女子が困難を前に成長する場として用意されているだけ。
この映画には、作画監督がなんと17人もいます。
とにかくビジュアルが良い。
この映画は、そこだけ見ればOKです。
ポスターや予告動画を見て、カワイイ、良いな、と思ったら見ればいい。
カワイイ少年少女が、傷付いたり言い合ったりするところを、ハラハラしながら見る映画。
子供向けの作品ではありません。
ヒロインの子の親の仲が悪くて離婚した回想シーンからの、
なんでも自分が悪いことにしてしまうような性格なんか、痛々しくて見ていられない。
それでこそ主人公の男の子の優しさと好意がよく見えるんだけれど。
色んな所で生傷が出来たりするところも、苦手な人には痛々しい。
ラスト前のシーンも、作品が作品なら全員無事ではいられない危うさ満載。
この映画に、ストーリー性はありません。
得られる学びや気付きもありませんでした。
考察不要。ただの舞台装置だから。
小学生の男子や女子が痛々しい目にあうのを見るのが好きな方以外は、
見なくても良いと思います。
私は好きなので、☆3つです。
Don't think! Feel.
団地が突如として海上にテレポートし、元の世界に戻るまでの冒険ファンタジー。その中に、彼らの人間関係があり、小学生を題材にするならありがちのいざこざがあり、そして失われる団地への想いがある。設定としては面白いのだ。しかし、あらゆる点で、その設定が活かしきれておらず、また、細部において話の詳解な説明がなされていない。謎が謎のまま、いやむしろ、「こういうものだ」とでも言うように、首尾貫徹話が進む。ファンタジーを描くなら、その設定を語るべきであり、観客が納得できるように演出すべきである。
例えば、話の大前提である、なぜ団地はテレポートしたのか。その説明がない。団地の他にも壊された建物があり、それらに宿る神?のようなものが「帰る」のだと説明されていたから、建物が解体された後に集まる場所、「建造物の天国」のようなものがあり、そこに向かうためにテレポートしたのだ、と何となく解釈することはできる。しかし確信は持てない。他にも、海の底にあるダークマターの謎についても、謎のままだ。「のっぽ君」の足が無くなってしまったという重大な演出がなされたのにも関わらず、それの説明はなく、あまりにも呆気なくスルーされてしまう。そして、同時に明かされるのかと思われた「のっぽ君」の正体も、身体の中に鉄筋があることから、団地の化身?擬人化?という何となくの予想はできても、真実は知り得ない。
最も重要な設定、青く光るお助け要素、「のっぽ君」が言う「彼ら」の存在。それすらも、何も語られることはなかった。「帰れるのか否か」がこの話の主軸なのだから、帰る上での一番の肝となった「彼ら」の存在は説明されて然るべきだろう。私の理解では、何だかよくわからない団地に宿る何か、魂?なのか、兎角光る存在が団地を押してくれて、なぜか空を飛んで元の世界に戻れた、と、このようになる。散々冒険して、どうやったら帰れるのか模索するも、終盤までまるでその糸口が見えず、結果的に帰る方法は彼らの冒険とは全く関係のない謎の力。これで納得できる観客がいるのだろうか。
世界観や設定は面白い。観る前の高揚感は、まさにこの世界観への期待に他ならなかった。それゆえに、残念な気持ちが大きい。もう、これ以上は考えても無駄だろうから、考えないことにする。どれだけ理解しようとも、この作品は何も教えてはくれないのだ。考えるな、感じろ。そういうことなのだろう。
残念な仕上がり
設定はノスタルジックなファンタジーで掴みあり
不思議なシチュエーションでワクワクする子どもたちのサバイバルを楽しみにしていたのですが、なんのワクワク感もない、子供っぽくないイライラするイザコザをただただひたすら見せられる映画でした
ファンタジーを成立させるために持ち込んだ爺さんの残留思念的なファクターと、子どもたちの冒険という要素が噛み合わず、ワクワクなのか?ここの残りなのか?はっきりしない価値観
何一つ感情移入できない、不自然で唐突な脚本
子供らしさのケッペンもなく、やたら饒舌で説明的な主人公たちの関係性
せっかくのシチュエーションが全く生かされていない
これは劇場で見なくてよかったかも、まだ途中ですが、良いことがあったら追記します。
ペンギン・ハイウェイは森見さんという素敵なファンタジー作家の原作があったから、キャラが立っていてよかったのですが、不自然な小学生たちにまみれて、つまんない2時間でした
道具は一流上等なのに、素材やネタの調理がマズい
『夏へのトンネル〜〜』と同日に鑑賞した作品ですが、コチラは公開2日目で3連休初日でもあるためマズマズの動員数でした。ですが、この作品も『夏トン』同様イマイチ‥‥
その理由は、鑑賞中ずっと男女の口論にイライラしっぱなし‥‥w
そもそもティーン向けだったのかも知れませんが、子供絶えられるかな?
また物理的に不自然な描写が多々あって(ファンタジーだから何でもアリかも知れませんが)、同じ様な度し難い展開が何重にも折り重なってきます。そこに更にヒステリックな男女の怒鳴り合いが重なるモンだから、お前らいい加減にしろ! と突っ込みたくなる気分に。
ソレを狙ってたならば制作陣の術中にハマった訳ですが、こちとら気分良くありませんw 挙げ句後半は珍しくスッカリ集中力を欠いてしまい、今この時点であまり覚えていません。
身も蓋もないところでは『雨を告げる』が超展開・ご都合の力技を示すのか、ナゼ大海に放り出され、ナゼ戻ってきたのか、子供のデカい包容力がないとモヤります。
最初は『漂流教室』や『十五少年‥‥』みたいなものをイメージしてましたが、内容的には後者に近いのでしょうか?(十五少年、内容スッカリ失念しました)。
古いマンション内だけでは行動に制限がかかり、出来る事も少ないためストーリーの風呂敷が広がらないがための、イチイチ超展開を繰り返さざるを得なかった様相がうかがえます。ソレにプラス、非日常にパニクって子供ながらに言い争いが絶えなくなるのも解る気もする一方で、そんな無限の体力によるコウスケ&ナツメの口論+お姫様のカンシャクはサスガに飽きます。
また家族や幼馴染のイザコザ等にこの絶望的な環境が、話全体を暗くしてしまって、子供主人公の創作らしくない気も。ソレが上記の通り『天ぷら』でやって来るのです。
そう言えば、お祖父ちゃんとの描写が作中殆ど出てきません。思い出話で整理されてて実体がなく、掴み所がないのもストーリー上マイナスかと。その他重要な描写が尺都合で省かれてる可能性もあり‥‥
その様なストーリーの建付け不良があり、コチラもまたパッとしない仕上がり感に。
ただ優れていたのが、職人技を誇る声優の演技力。ビジュアルや演技の秀逸さが、却ってストーリーの欠陥に注意を集中させた感も否めません(コレで演技までダメだったら駄作の局地)。
演技もビジュアルも上々なレベルだったのに、創作上最も重要な『お話』の紡ぎ方がダメダメな残念作です。ペンギン・ハイウェイはソコソコ面白かったのにな‥‥
他にアイデアはなかったのだろうか?
二人がヒロインを二つの立場から責め続ける話
映像良いね
映像良かった。
少しの前の遊園地とかすごい。
ストーリーはもうひとひねり欲しい。
謎解いて脱出するわけでもなく、内容はちょっと物足りない。あれはトラウマを解消するとクリアなのか?
ペンギンハイウェイ
何も考えずに見る分にはペンギンハイウェイよりは断然面白かった。
こう言う話にツッコミを入れ始めたらそりゃキリが無い。
そりゃ当たり前、空想ですもの。
ただ一つ腑に落ちないのがなぜ最後に遊園地が助けに来たのか?(笑)
そこだけはもう少し話に何か工夫があって良かったんじゃないかなと思ってしまいます。
それじゃ無いとあんなに頑張ったゆずるとたいしとじゅりが可哀想で仕方ない。
結果、付喪神のお話だと私は勝手に解釈しました
そして、一応のハッピーエンド含めて見て良かったなと思います。
映画館で見た後にネットフリックスでも見ましたが、面白く感じる為にはネットフリックより映画館がおススメです。
闇の儀式
劇場で観ましたが…
・まず序盤の印象は「暗い(視覚的にも)重い」といった感じにポスターに反したネガティブさを感じました。
・キャラクターに関しては「リアル」の一言です、本当にいそうな子たちです。
可愛くていい子たちばかりなのですが、反面悪い部分もまた「リアル」なのです。
航祐が他の子達に振り回されまくりで可愛そうだったし、夏芽は明るい設定の割に儚げだし、
太志はハイテンションすぎるし、令衣菜はスキあらばつっかかるしで、
一見地味に見える譲、珠理、のっぽ君らの存在がなければ四散してましたね…。
・やはりストーリーのコンセプトが一回観ただけではよくわからなかったです、
「過去を振り切る事の大切さ」なのか「逆に過去と向き合う話」なのか…。
「航祐達の経験は結局夢だったのか?」「夢じゃなければ周りの人々は大丈夫だったのか?」
EDが終わっても数々の謎は深まるばかりです…orz
・でもやはり一番気に入ってるのはキャラデザとキャスティングですね!
こういう単発のアニメってどうしても話題性のために子役の方々などを起用しがちなのですが、
そこはアニメを作った方々のこだわりを感じます。
キャラデザも、先程「リアル」という言葉を出しましたが…可愛くかつ、本当にいそうな感じの子に仕上げたのはさすがですね!
・一回観ただけではわからないけど、二度見るのは躊躇する今作…Blu-rayも買いました。
パンフレットやファンブックなどと一緒に観て、今後色々考察していきたいところです…。
最後に…、
「おばけ目撃した途端クールな顔しつつも我先にと逃げ出す航祐が可愛すぎるので☆4.5」
長文失礼しました…。
うーん…。パンフレット購入必須かもね。
今年273本目(合計548本目/今月(2022年9月度)16本目)。
ネットフリックス契約者なのでネットフリックスでは無料でみられますが、最初の10分をみて「これは映画館で見たほうがよいだろう」ということで映画館で視聴(お体がよくない方なので1000円で見られるのです)。
多くの方が書かれている通りの印象に加え、別の点も気になりました。この映画の主人公たちは小学6年生で、映画自体も一般指定(G指定)なので、誤差でいっても小学5年生くらいの子を連れていかれると…。うーんどうでしょうか…。「登場人物が多い」「映画で伝えたいことが、(想定されている視聴者に)伝わるのはかなり無理」という点は確実に言えます。その観点でいえば、実は「想定されている視聴者は小学生などでは「なく」、30~40年前に過ごした人たち」(40~50歳くらい)なのかな…とさえ思ったくらいです。ただ、そういう方が(ぼっちで)この映画に行くかなぁ…。
少なくともネットフリックスで見ることができるので、ネットフリックスでいいやと思ったらそれだけ、ある程度みて劇場で見たほうがよいなと思ったらそれ(私はこの類型)、最初から映画館という3パターンあると思いますが、ネットフリックス契約者は「見る見ないを無料で選べる」ので(ネットフリックスは作品ごとの個別課金制度はないため)、その点は有利かな…という程度です。
ただ私も「これは映画館でみたほうがよいタイプの映画」と思ったのは、細かい描写などがけっこう丁寧で、どうしても自宅の作業や(それこそ、いまこれを書いているような)パソコンに接続している「普通サイズの」モニターよりも大きなシアターで見たいと思ったわけであり、その類型、つまり「無料でも見られるが、映画館ならではの大きいモニターで見たい」という類型はあるかと思います(ネットフリックスさんだと、5月だったか「バブル」もそうでしたね)。
採点にあたっては下記を考慮しています。
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(減点0.3) やはりとはいえ、この映画の予告編や特集その他を見ると「家族そろってみる映画の枠」と解するのが妥当だと思いますが、当事者の子(小学6年の子)ではちょっときつく、多角的なものの見方ができる高校生くらいでないと、映画の「真の趣旨が何か」まで考えが及ばず、結果的に「きれいな映画だったなぁ」だけで終わってしまいかねない、そこが残念だなぁ、と思いました。
(※) 換言すれば、「映画に込めるメッセージはもちろんあるのだけど、それは想定される年齢層なら(その歳で)大半の人がわかるようにしてほしい」というものです。
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ひと夏の少年少女の成長ものがたり。
終盤が少々クドすぎ、キャラの多さが足を引っ張っている
もう少しスッキリ感がほしい
作画や声優陣の演技力はすごく良かったとおもいます。
でも子供たちが主役の映画なのに子供におすすめできるかっていうと、どうかな?退屈しそうな気がします。
サバイバルアクション多めなんだけど、ロープ引っ張って踏ん張るとか、手と手繋いで踏ん張るとかばっかりだった気がします。
それにヒロインの団地に対する執着心がいちいちくどくて同じ内容で何度もいがみ合っていたりとかで歯がゆい。全然話が前進しない。
せっかく建物のお話なのだからもっとのっぽ君に語らせてもよかったのでは?竣工当時のエピソードとか、団地あるあるアクシデントとか。
そうね、脚本にスッキリ感がな足りなかったのかなぁ?
実は今年の1月~2月に本作と同じように子供たちだけで遭難状況から生還するサバイバル作品の「地球外少年少女」を観ているので、どうしても比較してしまいます。
地球外は観終わったあと誰かにオススメしたいって気持ちになったのだけど、本作の漂流団地はそこまでの気持ちにはなれなかったですね。
決して駄作ではないけれど傑作でもないなぁ。
人は10歳を越えるまで「懐かしさ」を感じないらしい。
ネトフリでも見られるらしいけど
映画館にて観賞。
感想としては
家のネトフリでこの作品見てたら
たぶん少しだけ見る目変わったかもしれない。
「PC画面で見ると世界観が映画っぽく見えないかも」とは思った。
でもやっぱり安定して作画は細かいしキャラクターデザインは好みだしのコロリド作品なので個人的には映画館で見られて良かった。前作の「泣きたい私は~」はご時世的に見に行けなかったのでそこも含めて嬉しいかぎり。
レビューで「喧嘩ばっかり」「長い」的な文言が多かったけど
空気悪くなる喧嘩してたのは前半30分程の2、3回くらい。あとは痴話喧嘩というか、ギスギスではなく照れ隠しや成長率要素。これが大人だったら見てられないがジュブナイル映画の子供がやってる事なのでくだらない喧嘩どんどんしてくれた方がそれっぽいので普通に楽しんだ。
長さは普通、短いとは感じなかったが長いとも感じなかった。
最後の時間軸の説明がない、ヒロインの勝手な行動、中盤までのネガ思考にモヤモヤしつつ、終わってみれば楽しい作品でした。
残念ながら万人が好評を唱えるような作品ではないだろうけれど、好き。
タイトルに書いたとおり、人は10歳を越えてからじゃないと「懐かしい」という感覚がわからないらしい。これはこの子たちがはじめての「懐かしい」を肌で感じるキッカケとなる物語なのかもしれない、なんて勝手に思ったりした。
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