「夏芽ちゃん、結構めんどくさいです(苦笑)」雨を告げる漂流団地 よしさんの映画レビュー(感想・評価)
夏芽ちゃん、結構めんどくさいです(苦笑)
取り壊し予定の団地に忍び込んだ少年達の、一夏の冒険を描く物語。
「ペンギン・ハイウェイ」のスタジオコロリドが描くファンタジー。ひばりが丘団地をモチーフに、寂寥感をしっかりと描きながら、それでも前に進もうとするメッセージ性は秀逸です。
中盤迄の少年達の冒険譚は緊迫感たっぷり。仲間内の軋轢もしっかりと描かれており好感がもてます。
映像もしっかりとしており、声優陣も実力のある本職をアサインして安心して観ることが出来ました。
この手の作品は、「きっかけ」がとても大切になります。夏休み。いきなり大海原に放り出された少年たち。「何がきっかけでそうなったのか?」・・・が疑問に感じます。その「きっかけ」をしっかりと設定しないと、「オチ」が適当になってしまいます。
ファンタジー系の作品では、そこが御座なりに感じる作品が多くあるのですが、この作品もそんな作品で納得感が乏しくなりました。
私的評価は、普通にしました。
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