劇場公開日 2022年9月16日

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「ひょっとしたら、最近無かった類いの作品と思ったが…」雨を告げる漂流団地 うにたん♪(何観ても文句書きそうな気分)さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5ひょっとしたら、最近無かった類いの作品と思ったが…

2024年2月1日
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違っていた。
感動できる児童映画か?
ジュブナイル冒険作品?
そう思い込んでいた。
前情報は予告編のみ、こちらも少年少女見守るつもりで観始めた。
しかし、感動と言うほど心は動かなかった。
期待はしていた。画的にも音楽的にも悪くはなかった。
しかしストーリーが…空想寄りかつ曖昧で、不意に現れる観覧車とか「お前何?」である。後は食料がよくもったと思うし、怪我して死にかける展開が複数回あり、「こんなにハードで子どもとか着いてこれるのか?」と心配になる。
観客も育ってない層が見に来そうな作品なのに、いったいどんな年齢層を狙っていたのか?
120分ってのも長い…この手の作品で2時間は長い
元が流行りの小説、マンガ、TVアニメ、ドラマでない以上、上手く仕掛けないと厳しい興行収入になってしまう…。

もはや作品の感想ではないが、相応の歳を経た自分は懐かしさは感じても、失っていく消失感に鈍感になった気がしてならない。お気に入りのラーメン屋、映画館、本屋、オモチャ屋、駄菓子屋、色んなモノを見送ってきたが、昨今の不愉快な日本の現状では資金力のあるものが要領よく物事を進めるため、どこのどなたに1番都合が良いのか分からないものを「これが正しい」と押し付けれている気がしている。“無駄なもの”“効率の悪いもの”“儲からないもの”と言う秤にかけて、色んなものをスポイルしている事に自身も加担している。こんな世界に擬人化されて出てくる建造物が現れても、所詮モノでしかないのでは?と思ってしまうと終わりになってしまう。
命失えば、魂の抜け殻である身体はモノなのでは?とすら思ってしまう。
この作品がどうすれば傑作になれたのか?と素人が考えても仕方がないし、作品として世にでてしまっているからどうしようもないが、そろそろ、子どもが観たいだけの映画でない児童映画が作られてほしい。
勿論、儲けられないと作られないから興行収入を生まない作品にはチャンスは無いのだけれど。
マンガやテレビ作品の映画化で集客が見込めるから映画化っていうのもよーく分かるんだけど…
作品作ってる奴等に人の褌で相撲取ってばかりじゃダメだ!って人に出てきてほしい。
原作者が居て、売れてるのを適当に映像化して売って儲けるのは売るだけの奴等からすりゃ正解なんだろうけど、ロマンの欠片もないし胸を張ってする仕事って気がしない。

うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)