「頭の中」弟とアンドロイドと僕 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
頭の中
自身の存在を確認する為、心の隙間を埋める為、アンドロイドをつくるロボット工学者の話。
自身の存在意義を感じられず、そして自分の右脚を自分のものとは思えない主人公のもとに、自分を捨てた父親の医療費を無心しにやってくる腹違いの弟に対して何を思うのか。
終始雨天の中で進行していき、同じく孤独を感じる人物をみせたり、主人公の生い立ちを掻い摘まんでみせたりで、胸に色々抱えているのは判るけれど、そこから展開していく先はアンドロイドに対する執着。
何故それが答えなのか、理解するのが難しい。
クソ野郎っぷりを加速させていく弟とか、余計な御世話な教授とか、面白くなって行きそうな感じではあったけれど、ガツンとくるという程のものはなし。
孤独や喪失という哀しさみたいなものはなんとな~く理解出来たけれど、これを咀嚼するのは自分には難しかった。
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