ダ・ヴィンチは誰に微笑むのレビュー・感想・評価
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『アートのお値段』と見比べてみると面白いかも
最初、予告編を見た時に『アートのお値段』みたいな映画かなと思っていました。
つまり ま た か よ と。
期待度3分の1くらいで観に行きましたが、良い意味で裏切られましたね。まあまあ面白かったです。
以下『アートのお値段』と共通する点↓
・画家本人の知らんところで絵の値段が勝手に決まる(まあダヴィンチはご逝去してるので、当たり前ですが…)
・専門家の理解出来ないところで絵の価値が決まる
・絵の価値を決めるのは大衆
以下『アートのお値段』では見られなかったor掘り下げていた点
・クリスティーズとかいう世界一優秀な敏腕営業部
・専門家「ちょ…俺のコメント改変されてんだけど…」
・鑑定班&美術館「解せぬ」
・偉い人「とりま俺の一存で判断すると大事になるからお前頼むな」下の人「えぇえ…?」
なお題材については:サルバドールムンディは本当にダヴィンチ作か?:に焦点を当てた話なので、コアなダヴィンチマニアにとっては特に真新しい情報はないかもしれません。
ライトな絵画ファンやなんか軽いミステリーものが観たいという人にはオススメ出来る作品かも。いや、題材自体はあんま軽くないんですけど。
アートは全くの門外漢な私です。
事の展開を時系列仕立て(過度に行ったり来たりさせて複雑には見せていない)に、様々な立場の関係者から証言(皆さん、割と「言える範囲」では正直に、真っ当なことを話されている感じ)をさせながらレイヤーを重ねていくことで、ストーリー性に富んだミステリーのように構成されています。
他の投資にも共通する部分がありますが、そこにアート界特有の事情や風習が絡むことで理解の範疇を超える価格の高騰、そして外交にまで影響を与えることになっていきます。
さらには「ダ・ヴィンチ」というキラーフレーズが話題に拍車をかけ、私のような門外漢までが興味をもって映画館に足を運んだわけですが、、、まぁ、配信でもよかったかな、と言うのが正直な感想です。(すみません。と誰かに謝っておきます)
アート界、信用失ったら終わりのすごい世界。 影響力のある人のパワハ...
アート界、信用失ったら終わりのすごい世界。
影響力のある人のパワハラなんかもすごいんだろうね。キャンディマン的な。
クジラにくっつくコバンザメが思い浮かんだけど作中の感じだと滑稽なのがクジラの方に思えるのが面白い
『TENET テネット』を観た人ならデジャヴ感を味わえる、世紀の発見に群がる魑魅魍魎達を追うミステリータッチのドキュメンタリー
2005年にニューヨークの美術商ロバート・サイモンが小さなオークション会社のカタログで見つけて1175ドルで購入した絵画“サルバトール・ムンディ(世界の救世主)“。サザビーズの鑑定士が秒で査定拒否したその作品がダ・ヴィンチの作品ではないかと直感したロバートは2011年からダ・ヴィンチ展を開催予定だったロンドンのナショナル・ギャラリーに接触、複数の専門家が鑑定するも評価はバラバラ。それでも独自の判断でナショナル・ギャラリーがダ・ヴィンチ作として展示を強行したことから、作品の真贋とは別次元の熱狂が巻き起こる。
1175ドルで叩き売られた絵画が450億ドルにまで跳ね上がるまでの物語かと思いきやそれはこの物語の半分に過ぎない。美術商、鑑定士、学芸員、仲介人、大富豪、オークション会社のマーケティング担当といった様々な立場の人間が群がる絵画はお世辞にも美しくは見えないが、その絵が暴き出す美術作品売買における壮絶な駆け引きや科学的であるはずの真贋論争が個人の名声や利権によって変質していく様は痛烈。
本作が明らかにする事実や浮かび上がる憶測は現代社会に巣食う闇に潜むものと全く同質のものであり、結局のところ科学的であろうがなかろうが信じたいものを信じるという人間の性が熱を帯びて世界は混乱し、そのメカニズムを熟知した狡猾な人間だけが富を得ていくプロセスが余りにも絶望的でうんざりします。しかしながら本作に救いがあるのはそんな真贋が定かでない作品に感動し涙を流す人々もまた実在するということ。本作に圧倒される人々の中にしっかりレオナルド・ディカプリオがいるというさりげないギャグにニヤッとします。あと『TENET テネット』を観た人は結構なデジャヴ感を味わえると思います。
ということでレオナルド・ディカプリオ出演作としては最高傑作じゃないかと思います。
【ネタバレ】結局はカネかよ!まぁ秀逸なドキュメンタリーで「ブックセラーズ」と好対照。どちらが正しいかは明白。
13万円がら100億円、最後には500億円へ
ルイジアナ、ニューヨーク、ロンドン、少しパリ、シンガポール、
再びニューヨーク、最後にはパリで門前払い。ザマみろ。天罰だ!💢
そもそもキリスト教の信者以外は、
神聖なキリストさまに何のありがたみも無いし【信者の方、ごめんなさい】
中世のダ・ビンチ作品と言われても、素人の自分にとって
「猫に小判」状態で、二束三文。・・勿論貧乏人のひがみです。
ロシアの新興財閥統帥、サウジアラビアの皇太子。
MBSって言うから、放送局の名前かとおもったら、アラブの要人の名前の略称ね
有料パンフ見てわかったよ!
でも、所詮はバブル的なカネ儲け。資金洗浄に近い。
結論は「くだらね〜」だけ。
半年前に、希少本市場、同じニューヨークを描いた「ブックセラーズ」見たけど。
こちらは「本への愛情」に共感できたが
この作品の富豪たちには「美術愛」がカケラすらない。大馬鹿者。
こう言う奴らこそ「神の審判」がくだるのだよ💢
そもそも真作か贋作かなんて、タイムマシンでもなければ、わかるわけない
美術商も学者もテキトーな感覚的コメントで、お笑いでしかない。
しかも絵にいくら芸術的、古典的価値があろうと、100億円超えは有り得ない。
ただの金持ちのカネ儲けの手段。
明らかにヘタクソなピカソの絵が100億円超え【有料パンフに歴代ランキングが載っている、ピカソ9位
ってどう言うこと??】
作品としては、いかにも欧州のドキュメンタリーで、証言と映像の繰り返し
だけども、テンポよく、魑魅魍魎ちみもうりょうな美術品高額ビジネスの
裏側がわかって非常に秀作。面白い、ただ、10分くらい尺が長いかな??
最後、フランス政府、ルーブル美術館がアラブ富豪の横暴に屈しなかったのは
おフランス人さま、少し見直したぞ!
オススメ映画、パンフレットも買う価値あり。
寝不足で観てはいけません(評価なし)
すみません。
フランス語の響きが心地良くて、半分寝てしまいました。
覚えているのは、オークション会場の各国通過建の電光掲示板で、JPYが一番桁数が大きかったこと。最近また円安なので大変ですね。
金になる芸術。
本物かどうかは別として美術品、芸術品、歴史物とか広く誰でも見れるようになれば良いのに。オークションで高価品コレクションしても個人所有になると拝むことすらできなくなるなー。が、この作品をみると雪だるま式に価格が跳ね上がる仕組みとその金にむらがる人々のつながりがよくわかる。興味深い。
理解難易度は極めて高い…。というか無理かも(末尾に参考載せてます)
今年183本目(合計247本目)。
一応、映画館での放映なので映画なのでしょうが、映画といってもドキュメンタリー映画というような作りになっています。ですから、作成にあたって使用した写真や動画の中で、本人の許諾を取っていない部分はモザイクがかかったりしています。
「最後の作品」として知られる「サルバトール・ムンディ」を扱う内容になります。まずこれがダヴィンチが描いた本物か偽物かという論点(一部協力も含む)、さらに本物だとしてそんなものが突如この時期に出てきて超高額で誰が落札したの?という点が論点になってしまいます。
※ 末尾に、ネタバレにならない範囲で関連する語を入れておきます。
とはいえ、これは…。これ書いちゃうとネタバレですよね。ということで採点いきましょう。
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(減点0.2)作内でもちゃんと「答え合わせ」はでますが、やはりかなり難しい映画なのではないかな…と思います。先週シネマートさんで観たチョサンオボもすごかったですが、あちらは実際の天主教弾圧事件(1801)を知っていれ何とかわかったのですが、こちらはそれらだけでは足りず、かなりの知識を要します。
パンフレットがあったかどうかわかりませんが(最後の回に見たので閉まってた)、公式サイトが結構丁寧なので(なお、公式サイトは容赦なくネタバレしてるので注意)、そちらを(ネタバレでもいいのなら)見られても良いと思います。
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▼ この作品を見るにあたって必要な知識など
・ 「サルバトール」=救世主 のこと。ここでは、舞台となるヨーロッパやアメリカでよく信仰されていて、日本でもよく信仰されている宗教といえば…何でしょうか?
また、その宗教と歴史上対立することがあった、「対立した宗教」とは何でしょうか?
・ 「サルバトール・ムンディ」の絵の矛盾点として突っ込まれる水晶球 → 作品自体は公式のHPからでも、また画像だけならだれでも今なら見られる状況です。左手(私たちから見る場合、右側)に持っている水晶、よく見ると何か映りが変ではないでしょうか…?
レオナルド・ダ・ヴィンチといえば、こうした美術作品ではなく、現在の天文学の基礎を作った人です。天文学ではよく、実際の空を天球として描くことがありますが、彼はそれを水晶で表していたのです。つまり、彼にとって水晶を描くことは大したことがない技術だったりします。そうすると、なぜあの部分は変なのでしょうか…?
そういえば他の方のヒントにもありますが、作品に「レオナルド」という名前のつく、とても有名な方(俳優さん)がいますね。名前は一部同じですが…。
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うーん…。ヒントのネタバレ要素が多いから、これくらいしか書けないです。
申し訳ないです…。
奇々難解
このオークションと、波乱の様子はちょくちょくニュースで見ていたのですが、詳しくは知りませんでした。有難いことに試写会にご招待いただいたので鑑賞。
もう少し勉強していくべきだったなーと少しだけ後悔。様々な人物の様々な表情を楽しめたのは良かったです。
あとエンドロールの映像、正直ここが1番面白かったです。直近に観たアートを題材にした「皮膚を売った男」の出来が良かっただけに残念…
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