ダ・ヴィンチは誰に微笑むのレビュー・感想・評価
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【ダヴィンチの皮肉な微笑みと仲介者の高笑いが聞こえて来るような作品。ダヴィンチ(作と思われた・・)の「救世主」に群がる有象無象の姿をミステリータッチで描いた辛辣なドキュメンタリー作品。】
- アメリカの田舎の一般家庭で発見された"ある絵画"。
当初、25$で売りだされた作品が、美術商人、学芸員、歴史家のコメントと、仲介人が介入する事で、ナショナルギャラリーに展示され、オークションにかけられたら、ナント4億$に!。
オークション風景を見ると、金銭感覚がオカシクなる・・。
バブル時代に、日本のある会社が、ゴッホの”ひまわり”を53億円で落札し、世界の美術界を唖然とさせた事は記憶に新しい。
あの出来事は、顛末も含め日本人として恥ずかしかった。
あの会社の偉いさん達は、絵画を投機の対象と、自分達の会社の繁栄を誇示したいだけだったから・・。-
◆感想
・"ある絵画”がダヴィンチの長年行方不明になっていた「救世主」ではないか!ともっともらしく語る絵画を発見した美術商のどや顔のコメント。
- で、多額の金を手に入れる・・。-
・ナショナルギャラリーに展示された事で、更に事態は過熱して、ロシアの新興富豪やサウジアラビアの王子まで、乗り出して来て・・。
- ダヴィンチの、真の作品なのか、ハッキリしないのに・・。-
◼️ダヴィンチの作品なのか、ダヴィンチ工房(つまり、弟子の作品)の作品なのかハッキリしないまま、作品を競り落としたサウジアラビアの王子の思惑が徐々に明らかになる過程がミステリータッチで、描かれる。
・ルーブル美術館の詳細な分析の結果。
マクロン首相まで出て来て、サウジアラビアに恥をかかせないための、政治的な絵画に対するコメント・・。
<美術業界の闇の実態を露にしたシニカルで、ミステリー要素を絡ませたドキュメンタリー作品。
ルーブル美術館の詳細な調査の結果、表明されたコメントもかなりシニカルだ。
さて、この作品はサウジアラビアの新たに出来る美術館に展示されるのであろうか?
それにしても、この作品がナショナルギャラリーに展示された際の、観客(含む、レオナルド・ディカプリオ)の感激の涙を隠し撮りした映像も、非常にシニカルであり、絵画の真偽などは、科学的分析なしには、素人には到底分からないのであるなあ、と思った作品でもある。>
朝ドラカムカムエブリバディで上白石萌音ちゃんが「キュウリって何じゃろね?」っていっていたのを思い出しました
キュウリ 骨董
美術商は the curio dealer でしたっけ?
骨董市って胡散臭いおっさんがいっぱいで、おっさん達の体臭もきつくて窒息しそうになる。
しかし、嬉しそうでしたね、あのおじさん。ちょっとナイツの塙に似てた。
モナコのロシア人。本物のマフィアですよね。怖~
オークション。落としても保管・警備などの維持経費が馬鹿にならないな~
アラブの王子の顔はちょっと親近感を感じました。友人に似てる奴がいる。
厳重な警備。
下手なマフィア映画より臨場感あってよかったです。
自ら傭兵といいなさるジーパン姿のフランス語のかっこいい謎のおじさん。
魑魅魍魎の世界。
アラブの石油は出なくなったらおしまいだし、これからの時代は化石燃料は流行らないので、早めに手を打つ必要があるというのには、まあ賛成。
それには最後のダ・ビンチ作の【救世主】が是非とも必要なのね。
あのお姉さん。ピーター(池端慎之介)に似てて、かっこよかった。
パリのルーブル美術館もあてにならんわ!
またひっくり返すかも。
救世主の価値をめぐって、アラブ世界がもめる火種になるかも。
イギリスがやらかしたあとの次はフランス?
モナリザを見に並んだことだけは覚えております。もう並ぶのは嫌でございます。
理解難易度は極めて高い…。というか無理かも(末尾に参考載せてます)
今年183本目(合計247本目)。
一応、映画館での放映なので映画なのでしょうが、映画といってもドキュメンタリー映画というような作りになっています。ですから、作成にあたって使用した写真や動画の中で、本人の許諾を取っていない部分はモザイクがかかったりしています。
「最後の作品」として知られる「サルバトール・ムンディ」を扱う内容になります。まずこれがダヴィンチが描いた本物か偽物かという論点(一部協力も含む)、さらに本物だとしてそんなものが突如この時期に出てきて超高額で誰が落札したの?という点が論点になってしまいます。
※ 末尾に、ネタバレにならない範囲で関連する語を入れておきます。
とはいえ、これは…。これ書いちゃうとネタバレですよね。ということで採点いきましょう。
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(減点0.2)作内でもちゃんと「答え合わせ」はでますが、やはりかなり難しい映画なのではないかな…と思います。先週シネマートさんで観たチョサンオボもすごかったですが、あちらは実際の天主教弾圧事件(1801)を知っていれ何とかわかったのですが、こちらはそれらだけでは足りず、かなりの知識を要します。
パンフレットがあったかどうかわかりませんが(最後の回に見たので閉まってた)、公式サイトが結構丁寧なので(なお、公式サイトは容赦なくネタバレしてるので注意)、そちらを(ネタバレでもいいのなら)見られても良いと思います。
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▼ この作品を見るにあたって必要な知識など
・ 「サルバトール」=救世主 のこと。ここでは、舞台となるヨーロッパやアメリカでよく信仰されていて、日本でもよく信仰されている宗教といえば…何でしょうか?
また、その宗教と歴史上対立することがあった、「対立した宗教」とは何でしょうか?
・ 「サルバトール・ムンディ」の絵の矛盾点として突っ込まれる水晶球 → 作品自体は公式のHPからでも、また画像だけならだれでも今なら見られる状況です。左手(私たちから見る場合、右側)に持っている水晶、よく見ると何か映りが変ではないでしょうか…?
レオナルド・ダ・ヴィンチといえば、こうした美術作品ではなく、現在の天文学の基礎を作った人です。天文学ではよく、実際の空を天球として描くことがありますが、彼はそれを水晶で表していたのです。つまり、彼にとって水晶を描くことは大したことがない技術だったりします。そうすると、なぜあの部分は変なのでしょうか…?
そういえば他の方のヒントにもありますが、作品に「レオナルド」という名前のつく、とても有名な方(俳優さん)がいますね。名前は一部同じですが…。
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うーん…。ヒントのネタバレ要素が多いから、これくらいしか書けないです。
申し訳ないです…。
真作ではない
500年以上も前の腐った絵画、手直しされた薄汚れた絵画に作家の命脈などないのは明らかなのに、
真作でなければ価値がないように価格を決める。
それはもう芸術作品では無く、政治的な取引の貴重品でしかない。
アートというものは、そんな政治的に人間の欲望によって貴重品に仕立て上げられた贋作であることがわかる。
今回の作品も、ダヴィンチの貢献があったということで真作でないことを遠回しに言っている。
不気味な微笑みのモナリザも冷静に観れば自分の寝室に飾れるようなものでないことで、作品価値と価格と好みには何の相関関係がないことがわかる。
フランス国王のイタリアへの憧憬の象徴なので芸術とは異なる価値が上乗せさせられた貴重品の一つで今を生きる私には理解できない。
嫌な業界だ。足を洗ってよかった。
奇々難解
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