茶飲友達のレビュー・感想・評価
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茶柱勃ったらスタートです。
アナログの広告、新聞に掲載する「茶飲友達募集」、実態は高齢者売春倶楽部の会員を集める為の広告だった。
売春倶楽部と知らずに電話する高齢男性達と倶楽部で働く高齢女性、経営者(マナ)の家族の話。
コースには煎茶コース、玉露コースが選べる。煎茶だとお茶しながらの会話、玉露だとそれ以上のサービスがある。
とりあえず会員1000人を目標に頑張るマナと倶楽部で働く男女、目標の1000人へ達成した時に問題が!
万引き、自殺と人生諦めてた若葉(源氏名)、倶楽部で働き始めてすぐに店のナンバー3。
客の一人がコースの時間中に自殺。
自殺した客を放置し帰ってきてしまって問題に。
倶楽部も摘発されて経営者マナも警察に捕まるんだけど、マナ演じる岡本玲さんの捕まる前と捕まった後の演技のギャップが凄いな!っていう率直な感想。
岡本玲さんって全然メディアで見る事ないけどもっと露出してもいいのでは?と思った。
キレイだし演技も捕まった後の警察に怒鳴るシーンも迫真の演技!
あと気になったのが「承知で~す」っていうワードを使うティーフレンドの人達、聞き慣れない為か、面白いのと、何かキモい!という絶妙な感じ(笑)
あと個人的な意見だけど年齢関係なく男が好き、女が好きって、自分を輝かせる為にも必要な事よね!と思う。
実際こういう人のほうがカッコいい、キレイな人が多いのも事実。
評価は3.5だけど飽きずに面白かったです!
高齢者風俗ではなく家族を問いかける
ちょっと前に女性の友人(40歳代)がマッチングアプリをやっていたときがある。いいねのくるのが60代や70代ばかりで40歳代女性の婚活の厳しさを実感していると話していた。20年前の70歳代に比べると今の70歳代は元気なんだろうと思う。活動的だし、見た目も若々しい人が多い気がする。もちろん性欲もまだまだって人も多いんだろう。
本作は、高齢者向け風俗を描いているんだけど、違うものが見えてくる映画だった。高齢者の孤独、シングルマザーの苦悩、若い世代の運営サイドのチームワーク。高齢者の性というよりは、家族って何?というテーマを問いかけてくる。
寂しさを埋めるかのようにティーフレンドにハマる高齢男性たちの姿は、とても孤独で切なくなる。でも、同時に彼らがとても元気だってことに感嘆してしまう。「性欲は生きる力」ってセリフがすんなり入ってくる。
高齢者向けの風俗という視点が面白いと思っていたら現実に摘発された風俗だってことに驚いてしまう。やたらとリアリティがあるのもわかる。映画で出てきた売春行為は犯罪だ。でも、それで救われる人がいたことも確かだと思う。善悪、正しいかどうかだけでははかれないものが世の中にあるってことも考えさせられる。なかなか奥の深い映画だ。
主演の岡本玲がとてもいい演技だったことも付け加えておく。もっと他の映画も観てみたい。
高齢者の売春クラブの話だと思っていたら それはある意味、単なるツー...
高齢者の売春クラブの話だと思っていたら
それはある意味、単なるツールだった
簡単には言い表せないと思うほど
感じるものがあった
想像していたテーマとは少し違っていたが、
見て良かった
ルールって一体なんのために?
配偶者に先立たれたり、老人ホームに入れられたまま、子供は来てくれなかったりで、孤独なお年寄りが溢れる今の日本。茶飲み友達とは違うが、Facebookやmixiが根強く残っているのもどこかで寂しさを抱えている人々が多い証拠か。ラストで、主人公が「ルール、ルールって、ルールのお陰でひどい目にあってんじゃねーか、そんなルールってなんなんだよ」と叫ぶシーンがある。10年後我々はどうなっているのだろう。他人事ではない。
凄い! 豊かな国のあり方のテーゼ?=高齢化の問題に一矢!
高齢化社会の中で、
高齢者にとってのSEXとは?
SEXの実情、そして必要性?
監督の主張は?
と、思いながら映画が進むと
どこに、矛盾があるのか・・
倫理だけの問題だとすれば・・
映画を見た、みんなは
もう少し、本気で議論すべきことだよと
監督の提案だ!ときづき思います。
伏線で、スタッフが
シングルマザーになることを
決意する場面があります。
でも、そのためには風俗で働くと・・
国の補助(金銭補助)のくだりがあり
マナ(岡本玲さん)は、言います
「みんなで育てればいいじゃん」
この「みんな」とは、国民で!
と、いうことの比喩ですよね!
この映画のキーワードは
「みんなで、支える」
日本の国が
みんなで支え合って(人種、生い立ち、収入等など、すべて解き放つて)
生きていけるなら
(そこに国の予算を使えば)
少しは、まともな国になりそうです!
そこには、これまでの倫理や常識的は
不要ですね。
あと、万引き「半額のおにぎり」が
気になりました。
賞味期限切れ
年老いた女性 の比喩?かなと
でも、終盤でスタッフの1人が、
その、半額のおにぎりを、食べるシーンが
ワンカットはいってます。
「パリッと」と、
新鮮な海苔の音が耳に残ります。
(半額でも、まだまだ新鮮ですよ?)
終盤で、また半額のおにぎりが
出てきます。
松子さんの買い物袋の中に。
松子さんは、半額になったおにぎりに
哀れ、同情、してたのでしょうか?
人生、どんな時も
「パリッと」は、
残し、失わずに、持っていたいですね!
良い映画を見れました。
売春防止法逸脱に気をつけよう
高齢者の性を取り上げた作品として、『百合祭』『雪子さんの足音』が思い出されるが、それらが当事者間の秘め事として進められるのに対して、本作は、若者たちが組織的に運営し、孤独な高齢者を「再生」させながら、誰も食い物にされていないようにみえ、悪いところをみつけるのは難しそうに感じた。リーダーの実家の母との葛藤に、社会常識との遊離がみえ始め、外部露見に到る道筋と破綻してなお存在意義を強調するところは、『万引き家族』の末路に似たところがある。高齢者の生き甲斐を回復し、絆を強めることは、確かに現代的意義のあることだが、売春防止法を逸脱しない範囲内でやった方が良いのであろう。
今必要とされてる仕事かもね。
昔摘発された記事、ニュースは見た覚えがある。2013年頃実際にあった事件で、なかなか気の利いた奴らだなと思った、、、。
それでこの映画興味があったのです。
まあ映画だから色々脚色されてるわけだが、行き場や金のない老人が増えてる今、話にいちいち説得力がある。
演出も控えめでリアリティがあり、役者達も実にいそうな感じのキャスティング。ワークショップを経て出演してる老人達もいい感じ。
主催者の女性が擬似ファミリーを上手く作り上げた所が本件の面白さと悲劇の部分である。煎茶コースと玉露コース、よくできてるなぁ。
予定通り摘発がクライマックスな訳だが、ファミリー崩壊の様子が見どころだと思う。ピンチの時に人は内面が露呈するよね。
「人の寂しさで自分の寂しさを穴埋めするんじゃない」
ちょっと違ったかも知れないけどこの言葉は刺さった。
でも間違いなく今必要とされてる仕事である事はたしかで、おそらく違った形、名前でいまでも存在してるかも知れない。
反社組織の資金源とかにならなきゃいいなぁ。
薬を使いたくない意地
孤独な高齢者男性を顧客にした、シルバー世代の女性を集めた売春組織の物語。なんとも寓話とかにならず、再現ドラマのようなリアリティを持つストーリー。今年「観ておかねばならなかった」と思わせる一本かもしれない。
高齢者を対象にした売春グループの心暖まる作品。 本年度ベスト!
予告編が面白そうだったので鑑賞したけど予想外の良作に出会えた感じで満足度は高め!
売春行為で高齢者達に生きる希望を与えている感じで犯罪とは思えない表現方法が素晴らしかった。
風俗で働いていた佐々木マナが高齢者を対象にした売春組織「ティー・フレンド」を運営して行くストーリー。
運営側は皆、若い人だけど其々に事情がある人間ドラマが濃いめ。
それらのドラマ全てが見応えあり。
売春する高齢の女性達にも色んな事情があり作品に引き込まれる。
運営する佐々木マナが素晴らしい人格者って感じ。
周囲の人達を明るく元気にさせる感じが素晴らしい。
マナにも家庭であることがあり葛藤している姿に泣ける。
売春のシーンはかなり多め(笑)
エロさは一切感じなくホッコリする感じで微笑ましい(笑)
ラストは予想出来る感じなんだけど、岡本玲さんが演じるマナの迫真の演技に圧倒された。
本作は家族(ファミリー)がテーマでした( ´∀`)
テーマの良さと監督の力量
テーマが面白いなと思い、見たかった作品。
一見重そうなテーマが、どう描かれてるのかなと思ってましたが、長尺なのに破綻無く、うまく構成されていて(実際にあった事件に基づいているとの事で、どこまでが事実で、どこからが脚色なのかわかりませんが…)、監督の力量が凄いなと思いました。
主人公の子が醸し出す、ちょっとうさんくさい(笑)雰囲気から、徐々に本音が垣間見えていく過程が良いのと、主人公と親密になっていく、ティーガールのおばあちゃんの徐々に変わっていく様子の演技が素晴らしい。
最終的に摘発を受けて、主人公が作りあげた茶飲友達のシステムは破綻してしまうのですが、映画の最後の終わり方も良いです。
ただ、個人的にはティーガールのおばあちゃんが最後、母と娘のようなとてもいい関係を築いていたように見えたのに、主人公の女の子を裏切るような発言をしてシーンが終わるのが、ちょっと残念でした。
実際はどうだったのかわかりませんが、自分が主人公の女の子の立場だったら、ショックだろうな…
上映館がとても少ないのがもったいないと思うくらい、いい作品でした。
いくら年取っても初心者は若葉🔰
茶飲友達という言葉を初めてきいたのは中学2年の時だった。
隣のお兄ちゃんが嫁さんをもらった。
その嫁さんはちあきなおみ似のけっこう気さくな人で、
親がいなくなった隙に
ゆくゆくは茶飲友達になりましょうねと言って来たのだ。
妙に胸がざわざわしたので、覚えている。
そのひとも、若くしてパーキンソン病になって介護施設のデイユースに長くお世話になっていたが、70歳ちょうどで亡くなった。
さて、この映画。
餅屋は餅屋。
置屋は置屋だわ。
若者にこき使われる老人という設定がシャクにさわる。
煎茶コースに玉露コースもバカにしてる。
老人ホーム内の恋愛事情はかなり激しいものがあるらしい。無論、それなりのヒエラルキーは存在するわけだが。
全体に悪どさが前面に出ているので笑えない。せっかく渡辺哲を起用しているのにね。
さすがに超熟お姉さんたちは女優さんだけあって、枯れているようで枯れてない。綾小路きみまろに言わせると、女は83歳になるとアレを挟めなくなるとのことである。
万引きで一番哀れなのは、老人の万引きである。しかも半額シール付きおにぎり。ちょっとなんでも悪意的な演出だ。それにつけこんでスカウトする主人公も狡猾で悪すぎる。そんなんで、ファミリーだのきれい事言われてもねぇ。
主人公と母親の問題は「わたしのお母さん」のほうが深みがある。欲張り過ぎた。パン屋や職員の妊娠話もテーマからは外れているかな。岡本玲さんは好感度下げ下げ。
NPO法人が運営する老人ケアハウスが入居者を使ってデリへル闇営業する艶笑ドラマがむしろ観たかった。渡辺哲を主役にしたほうが泣けた。
「PLAN75」とは別の切り口
元気な高齢者の生き甲斐を描いた作品 。
高齢者の「生」をテーマにしたのがPLAN75なら、茶飲友達は高齢者の「性」をテーマにしていました。
PLAN75は「クローズアップ現代」で取り上げられることはあっても、茶飲友達は取り上げられないでしょう。
元気な高齢者が珍しくなくなったということはアッチの元気な高齢者がいても不思議ではない。
しかし高齢者が求めるものは「性」だけではない。というより、求めたいものの中のひとつが「性」なのでしょう。本当に求めているものは「人とのふれあい」なのでしょう。たとえ1時間だけの擬似的なことでも、心と身体のふれあいを求め、温もりを感じたい。「一人では死ぬのが寂しい」というのも少し分かる気もする。
「性」を題材にして実は「生」を考えさせる映画でした。
老人の甘え
なんとなく「老人の寂しさ」を癒やすために売買春もしかたない、慈善的な良い話的な雰囲気も漂いますが、たしかにそれは一理あるでしょう。
でもそれって老人だけの問題じゃない。
寂しいのは中年も若者も同じ。
暇と金が余った老人が、金で寂しさを解消する話です、つまり。
老いた母がいますが、年金の金額(月当たり20万以上もらってます)に文句を言うのを聞いていると、なんでこの世代って甘えてるんだろうとしみじみ思います。
では老人に搾取されている私達現役世代は、どうやって寂しさを解消すれば良いの?
時間(それくらい働かないと家族も養えません)も金もなくて、本当久しぶりに映画館に行けました。
ユーロスペースは老人たちでいっぱいでした。
カウンターでは前売りを何枚も買う老人がいました。
ああ、この人たちは暇も金もあるんだな、映画に出てた老人と一緒だな…
作品はそれなりに面白かったです。
でも世代間の格差を実感させ、対立を煽る映画かもしれません。
主人公を若い女性に変えたのは、それが目的?とすら勘ぐってしまいます。
うちらがこの町のセイフティネットなんだから。新しい当たり前つくっていこうね。
老人相手のデリヘル。キャストも老人。暗黙で本番ありの。70代の8割は性欲がまだあるというくらいなのだから、現実にあってもいいんじゃないか、そう思わされるほどに、幸せな関係を保つビジネスモデルだった。客もキャストも、運営する若者も使われる老人も。実際、世の中のデリヘルでさえスレスレなんだろうから、この映画の中の連中だって完全アウトではなくて、スレスレでグレーな世界。むしろ、ニーズをくみ取り、さらに雇用もうみ、ウィンウィンじゃないか、と擁護する気持ちにもなる。
付け加えれば、妖艶なベッドシーンも、さらけ出す裸体もない。むしろ、そのおかげで幅広い客層が鑑賞できると思えるので、いいことだと思う。エロ目的ではなく、純粋な社会問題の一片と思ってみてほしい映画だ。
老人の性を中心にしながら、命、生き方、親子、いろいろな問いかけがある。それぞれに、嘘と建前に飾られた偽物の親切と、苦しみと我慢に隠された真実の優しさがある。当然、偽物の親切はいともたやすくメッキが剥げるし、真実の優しさは強固で不動のものだ。それが顕れるのが、日常ではなく逆境の場面だというのが皮肉なのだが。それは、実社会でもそんなものだからしょうがないか。
マツコのした(しなかった)行為が犯罪であるならば、それは人間の生きる権利(死ぬ権利)への蹂躙ではないか、とさえ思う。それを犯罪として罰することよりも、そういう老人ばかりになってしまっている世の中の仕組みを変えることにこそ、政治はエネルギーを注いでくれとも思う。このさき、自分が老いていく時代が、この世界よりももっと世知辛いのが目に見えている以上、この映画のすべてが悲しくしか見えない。そして、そう思わせてくれることにはほのかな嬉しさしかない。(たぶん、いい映画を観たという気持ちなんだろうけど)。うまく説明のできない、なんだか、へんな感情になっている。
愛と売春の境界みたいな話は昔からあるけれど、高齢者対象の売春で、...
愛と売春の境界みたいな話は昔からあるけれど、高齢者対象の売春で、しかも売りも高齢者というのは、ちょっと奇抜。そこにファミリーとは何かという問題が、単身者の増加と家族の解体の文脈で描かれているのは時代を映し出している。
が、気持ちが理解され家族と言えるのかと思えた相手に裏切られるラストは、陳腐なストーリーだけど厳しい。利用されてたけれど必要だったという言葉も悲しい。
そして、本当の母親が家族だからとしゃしゃり出てくるラストシーンは脅威だ。その母親の表情が美しいだけ不気味。
名演小劇場の一階の椅子は立派で快適で、休館になるのは本当に残念。
意義ある作品、そして磯西真喜さんが素晴らしい!
出演されている俳優陣の素晴らしい演技を楽しめる1作です。
特に、磯西さんの演技が素晴らしかったです。多分舞台を中心にご活躍されていらっしゃる方なのではないでしょうか?
さて、本作。
想定と違っていたのは「家族」とは?というテーマが下地にあったことでした。ちょいとその辺りの描き方にチープ感がありました。お話の落とし所がよくある展開ということと、うーむ、そんなに簡単な話じゃないんじゃない?わかりにくいから家族なんじゃ?って思っちゃったからです。だから、家族とは?を描くにはちょっと無理があった気がします。
それよりも何よりもこの商売に従事する高齢者、利用する高齢者の「根っこ」を掘り下げて欲しかったと思います。なんともステレオタイプな人物描写ばかりで、どこか「私には起こり得ない世界」って見え方がしちゃいそうな気がします。清廉潔白最高!な日本では「必要悪」なんて絶対に認められないし、そもそも「必要悪」なんて言ったら最後な感じがします。
本作で描かれる「売春」は犯罪です。
けどね、手に入れなければならないことってあると思うんです。厚生省が認可していない薬や手術を高額で手に入れる人のように、例え違法行為でも支えがないと歩けない人がいると思うのです。そんなとっても重要な提言を本作はしているのではないでしょうか?本作に登場する高齢者たちは、きっと僕たちの明日のような気がします。誰にでも老いが来て、老いによる環境変化と人間という生き物のなんらかの欲求のせめぎ合いがあるはずです。
この方法を選択するしか埋められない状況があるという現実と、これからこの現実が多くの人の未来になること知り、どうすれば良いか?を多くの方々が考えなければならないのでは?と思うのです。そのためにも本作が多くの映画館で上映され多くの方に見ていただく必要性はある気がしますし、そこに本作の存在意義があると思うのです。
「必要悪」ってなんだろ?必要ならそれは果たして「悪」なのだろうか?
物語としては少々残念でしたが、製作された意義を讃えこの評点です。
正しいことが幸せなことではない
家族って、何?
その言葉を映像に込めた感が、すごい。
題材は、実際の事件を元に作られているようだが、そこに肉付けされたそれぞれの家族の形がリアル。
よく、こんなに刺さるセリフが書けるなと感心するぐらい心情を暴いている。
この組織化されたシステムを、売春と言う言葉で表すと汚らわしいもののように見えるけど、需要と供給のバランスだと思えば、悪くないシステムかも。
与える方も受ける方も、助けられてるから。下手なカウンセリングより、ずっと効果がでるかも。誰も傷ついてないし。
少し残念なのは、これらを運営しているのが若い世代で、本気で高齢者の気持ちを理解していたわけじゃないのかな。
ビジネスという切り口?
本気で考えてたのは、代表のマナだけかも。
自分の寂しさを他人の寂しさで紛らわすなって、警察の人言ってたけど、カウンセラーも福祉士もいるでしょ、そういう人。
不幸な家庭見ると、一人で抱え込んでいい人になりたがる支援者。
正しいことをしていれば、褒められて、間違ったやり方だと怒鳴られる。
何とかならないのかね、この国のそういう体質。
マナを取り囲む人が、最後には逃げていってしまったことが残念だけど、実際はどうなんだろ?
このビジネス、今もどこかで続いてるとしたら?
高齢者の性を嗤っている場合じゃない。
明日は我が身だし、何なら今、自分はパートナーと満足の行く関係作れてる?
自分の胸に手を置きたくなる映画でした。
家族とは?を問う秀作でした
“高齢者を狙った売春を美化している”といった批判的なご意見もきっとあるでしょう。
しかし、この映画は、そういうことだけにとらわれて観るには、あまりにももったいない秀作だと思います。
売春斡旋グループ(これは事実)の若者たちの、不倫の末の妊娠や、車中で暮らす父親とのやりとりなどのエピソードが、いろんなかたちでグループのリーダー、マナが追い求める“ファミリー”に繋がっていくという映画の作りが実に見事。
グループ内の温かなつながりを実感できたパーティの余韻を独り味わうマナを、じんわりと包む不穏な予感。このシーンも印象的でしたね。
こんなに良く出来た映画が、なぜ東京で1館のみの公開なのかが、とっても不思議。
切なさと、エロさ加減が秀逸のポスターに魅かれて
老人も若者も、多かれ少なかれ孤独を感じながら生きている。孤独とは?家族とは?身につまされる重いテーマでした。結局孤独と家族関係は切り離せないのだなと痛感しました。
途中まで楽しそうな疑似家族の雰囲気に、一種の憧れさえ感じてしまいましたが、そうは問屋は卸さじ。他人に孤独を解消してもらおうと依存しても、自分の心持ちを変えねば同じなのですね。青い鳥は自分の中にいるってことでしょうか。
「PLAN75」は架空の話だったのに対し、こちらは実際に起きた事件を題材にしているので、すっきりと解決はしませんが、より現実的に難題を突きつけられた気がします。直近に迫ってきた老後、さてさてどうしよう…。
岡本玲さんの迫真の演技は必見です。
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