「とてもよかった」恐怖の報酬(1977) 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
とてもよかった
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カナザワ映画祭での上映で見逃してしまっていたため見ることができてとても嬉しい。
午前十時で見たオリジナル版より登場人物の背景を丹念に描いていたような気がする。ロイ・シャイダーたちの生活ぶりが悪過ぎて、本当にどん詰まりの最底辺な感じがすごかった。その上警官にカツアゲまでされてつらい。
トラックで通るには道が細すぎるし、橋は細すぎるし、天気も悪すぎる。極限状態で反発しながらも友情や信頼が芽生える感じがよかった。
オリジナル版を見た記憶が新しいためかあまり興奮しなかった。もしかしたら92分版の方が面白いのかもしれない。またそのうち見てみよう。
(追記)
カセット館後藤さんが、上越の高田世界館まで遠路はるばる見に行って合計5回くらい見ていると言うので、新潟での上映でまた見た。ところが、またしてもつり橋の場面でウトウトしてしまった。寝不足だったわけでもなく、この映画が持つリズムに催眠効果があるのではないだろうか。しかし1回目より、登場人物を把握できて、より面白かったような気がする。
何度もある爆発がいちいちすごい迫力だった。道路をふさいでいた大木を爆破する仕掛けを自作するところがとてもよかった。
ただわざわざトラックを使う必要があっただろうか。乗用車で一箱ずつ6台で別々に運べばよかったのではないだろうか。なんなら、一人10キロずつ、30人でリレーして徒歩で運んだ方が振動もなく運べたのではないだろうか。
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