劇場公開日 2023年4月28日

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「エンディングロールで明確に妥当性を欠く部分が…。」聖闘士星矢 The Beginning yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5エンディングロールで明確に妥当性を欠く部分が…。

2023年4月30日
PCから投稿

今年142本目(合計793本目/今月(2023年4月度)37本目)。

字幕版、日本語吹き替え版両方あるようですが、字幕版でみました。
当方はこの作品に関してはアニメや漫画(当時のジャンプでやってたんでしたけ?)をちらっと知っている程度で、今でもおいかけてみているわけではないです(amazonプライム等では見ることが可能?)。

ただ、原作を知らなくてもわかるように自己紹介パートは結構丁寧になっていますし、ストーリーそのものもそこまで原作を参照していないようで、参照している場合も丁寧な字幕の誘導があるので、原作を読んでいれば有利程度で知らないと何がなんだかわからない、ということはなかろうと思います。

この意味で、一応はアニメ・コミックを原作とした作品ではあるものの、事実上独立してみることが可能(ストーリー的にはいわゆるファンタジー系RPGのノリの映画に近い)で、この部分については評価は高いです。なお、原作を少しでも知っていると心配される方もいますが、天文(星座)に関してはほぼ知識が求められることはありません。

どうしてもこの手の作品は原作重視とか何とか、原作を知らない人は見に行く見に行かないの好き嫌いが分かれると思いますが、今年(2023)のGWは妙に作品の数が少なく、こちらを見に行かれても良いのではないか、と思います。

 なお採点上気になった点は下記で、4.7を4.5まで切り下げています。

 (減点0.3/エンディングロールで、天文に詳しい方が混乱する部分がある)

 エンディングロールでペガスス座が出ますが、これは主人公が守護する星座(なお、天文の分野では「ペガ"ス"ス座」が正しいので注意)が出ることによります。

 しかし、出てくるペガスス座の星座線(恒星を線で結んだものをいう。正式な用語ではない)でできる馬の中で、ひとつは、アンドロメダ座の星です(アルフェラッツ、2等星)。この部分は明確に混乱を招くかなぁ…というところです(このことを実際に聞いてくる私立中学入試(理科)がリアルで存在する(2023年)のも確かです)。

 ※ ほか、「複数の星座にまたがるが、星座の整理によって一つの星座にのみ属するようになった星」として、2等星以内では、エルナト(おうし座とぎょしゃ座の共有。現在ではおうし座の星)があります(日本では12月~2月ごろ見えます)。

yukispica