「ASTRO」聖闘士星矢 The Beginning ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
ASTRO
原作はなんとなくの記憶しか無く、設定もざっくりとしか知らない状態です。こういう作品はやはりハリウッド向きなので、日本で実写化されなくて本当に良かったです。
なんだか一昨年公開された「モータルコンバット」の様な雰囲気がありました。あっこれ好きなやつだって感じでビビっときました。
全体的にアクションのレベルが高く、CGモリモリになってきて後半はともかく、前半での生身のアクションは最高でした。マッケンの素晴らしい身のこなし、るろ剣でも躍動感が放たれていましたが、今作はそれを上回る暴れっぷりが最高でした。
聖闘士星矢が小宇宙の能力を使うバトル漫画だったはずなので、生身の勝負が削がれるのは仕方のないことなのですが、生身の方がアクションは良かったなーと思いました。
全体的に修行のパートがメインなので、ペガサスの力を手に入れるまでの過程は少し長い気がしました。石を割れるようになるまでウダウダでは無いですが、パパッと描けなかったものなのか…と思ってしまいました。
修行パートが熱いわけではないので、ここが長かったのはちょっと残念でした。
最終決戦というかアテナ覚醒を止めるまでが一気に描かれますが、急に覚醒して戦いが綺麗に収束したなーくらいで大半を覚えていないのが事実です。もっと盛り上がるかと思ったのですが、ゲーム映像を見ているかのような感じだったので、映画らしさはちょっと物足りなかったです。
これまた続編ありきのラストでしたが、この終わり方は好みではないのでまたこれかーって感じでした。しっかり本編も面白ければ良かったんですが、そこが物足りなかったのが惜しい作品でした。
冒頭の肉弾戦は好みでしたし、原作の世界観の雰囲気は再現されていたんだろうなーと思いました。封切り二日目の朝っぱらでしたが、この時点で人がまばらだったので興収が心配です。というかアメリカでの興収の方が悲惨になりそうなのが…。2作目とかもキツいのでは…。
鑑賞日 4/29
鑑賞時間 10:55〜13:00
座席 F-3