カルロス・ゴーン 最後のフライト
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2021年製作/99分/イギリス
原題または英題:Carlos Ghosn: The Last Flight
スタッフ・キャスト
- 監督
- ニック・グリーン
- 製作総指揮
- ノラ・メリ
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カルロス・ゴーン
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キャロル・ゴーン
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ルイ・シュバイツァー
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グレッグ・ケリー
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弘中惇一郎
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高野隆
2021年製作/99分/イギリス
原題または英題:Carlos Ghosn: The Last Flight
カルロス・ゴーン
キャロル・ゴーン
ルイ・シュバイツァー
グレッグ・ケリー
弘中惇一郎
高野隆
配信(Unext)で視聴。
日産自動車の報酬隠蔽で逮捕されてから
レバノンへ逃亡するまでの彼の本音が
まさか配信で観られるとは思わなかった。
よく、このドキュメントを撮影したなと
思った。
これからの日本を考える上でヒントになりそう。
懐かしいなぁ〜。ゴーンさん。
脱出劇が面白かった。
今はゴーンさんはどうしてるんだろ?レバノンで住んでた家を追われる事になったという記事を見たけど。
結局、この映画では起訴内容やゴーンさんの言い分とかの詳細はよくわからなかったから、日本の司法とゴーンさんのどちらが正しいか判断するには至れなかったなぁ。
やっぱりルノーと日産のイザコザに巻き込まれたって事なのかな?
日本の検察のでっち上げとかけっこうあるみたいだしなぁ。
割と日本は出る杭は打たれる文化があるし。ホリエモンの事とかも思い出してしまった。
外国の会社や有能な人がビジネスに於いて日本を敬遠するようにならないといいけど。
良質なドキュメンタリーだったが、やはり欧米制作という事もあってかややゴーン寄りな印象。日産や日本の検察が取材を拒否しているというのも一端だが、結果的にゴーンサイドの目線で話が展開されていくのでまるでゴーンに同情が集まるような構成でちょっとビックリというかむしろ予想通りというか・・・だった。
まず全体の流れとしては日産が苦境に陥っていた90年代にルノーからの出資が有ってそこからゴーン登場!という史実に沿った、まさにゴーンというかつて日産を救った救世主が居たのだ!という具合から始まります。
勿論ゴーン賛美映画ではないのでその辺は時々向こうのジャーナリストや新聞社の人達が色々語ってくれて『やっぱりルノーと日産、フランス人と日本人では決定的な価値観で違うから云々』みたいな具合でその後の暗雲を予感させるような言及が散りばめられていきます。
そして決定打となったのがフランス政府によるルノーへの介入で、そこから日産は不信感を強めて結果的にゴーンへのクーデターへと繋がっていった、というような編集がなされていました。
そして最後は見せ場でもある日本からの脱出シーンをまるでミッション・インポッシブルのような緊迫した演出で展開(笑)。ここは普通に面白かったです(笑)。
う~~んはてさて。やはり気に入らないのは日本の司法に少し批判的なエッセンスが含まれている事で、有罪率が99%だとか拘置所が酷い環境だっただとかそれは郷に入れば郷に従えって思っちゃいました。
特に酷かったのが、日本側の多くが取材拒否をしている中数少なく元検事?(記憶が曖昧)だか元検察官だかの人がインタビューに答えてくれていたのですが、その人がどういう話の流れだか分かりませんが有罪率が高いという部分を説明しているであろう部分だけを切り取って『日本は捕まえたら絶対に有罪を勝ち取ります(満面の笑顔)』みたいな次のシーンで【日本での有罪率は99%だ・・】みたいなナレーションが流れやがるんです!!!
まるで日本は警察を使えばどうとでも出来ると言わんばかりの、それによって日産とグルの国家権力が起こした事件と言わんがばかりの展開がなされるんですよ。やっぱりこの辺は欧米目線だなあ~と思っちゃいました。
まあ今回の事件が単純な『ゴーンの野郎会社の金で好き勝手やってやがる!!』なんて次元じゃないことくらいは想像が付きます。ルノー関係で取り込まれることを恐れた日産が防衛策として温めていた奥の手を発動したとも言えるでしょう。
でもそれは置いといて、日本側からの出演者が少ないとはいえゴーンサイド目線での論理展開が多く、結果的に日本という国のシステムがおかしいから捕まったと言わんがばかりの構成には非常に不満を抱きました。
まだ製作時期的にあの爆発事故が起きる前でしたが、アレはバチだったのかもしれませんね(笑)。