ナイトメア・アリーのレビュー・感想・評価
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予告編からファンタジーだと思ってたのに。
あれ?獣人って、ただの見せ物小屋の出し物じゃん。デルトロ監督だから、てっきりSFファンタジーだと思ってたのに、嘘つき野郎の話だった。主人公の頭の中がさっぱり分からず、騙しのエピソードが理解できず、何度も落ちてしまい、余計分からなくなった。ラストも、納得できないまま、やってやられて死に損なって、振り出しに戻る。は?捕まったりしないで普通に働くの? とにかく登場人物全員に共感できる人がいない相性の悪い作品でした。
思ってたのと違った!
2022年劇場鑑賞73本目。 予告をちらっと見たイメージで、心を読める探偵が魔性の女に振りまわされながら事件の謎を解き明かしていくストーリーだと思ったら魔性の女しか合ってなかったぜ!吹き替えの予告のハードボイルド感がそういう誤解を産んでしまったのか・・・。 そういう展開になると思っていたので前半は「いつそういうところに行きつくんだ?」と考えながら見ていたのもあり、途中からそうじゃないことに気づく頃には前半戦が終わっていましたが、前半の見せ物小屋の部分の方が「マイナーなお仕事紹介ムービー」になっていて面白かったという。後半になって勘違いしていた展開にやや近づくのですが、同じギレルモ監督のシェイプ・オブ・ウォーターでも感じた意地の悪い展開が自分にはあんまり好みじゃないなと思いました。 オチは皮肉がきいてて良かったけど嫌だなと複雑な感情。
爾に出ずるものは爾に反る
まさにこのことわざ通りの映画です。 昔、大阪の 花見の頃 桜ノ宮の大川沿いに奇怪な見世物があり、それを思い出しました。 何かノスタルジーな気分にさせてくれる 不思議な映画でした😌
時間の流れをじっくりと味わえます
予告もポスターも高級感があってすごく面白そう。試写会を除き、久々にちゃんと映画館で映画を見る。なんと3月12日のウェディング・ハイぶり。ただいま、映画館と言うのに相応しい作品だろうと思い、公開初日に劇場へと足を運んだのだが、かなり期待を裏切られてしまった。思ってたんのと全然違う。シンプルに面白くない...。 孤独な男が変貌していく姿はそこそこ面白く、予想通り品と重厚感のある作品ではある。ラスト20分間はえげつないほど緊張したし話としても結構良くて、締め方も悪くない。ただ、そんな映画ありふれている。 最大の欠点としては魅力的なキャラクターがゼロだということ。なんだこれと思っちゃう始まり方で引き込み方は弱いし、主人公が終始好きになれず感情移入出来ない。痛い目に遭おうが、苦しんでいようが、他人事にしか思えない。サーカス会場の3人は結局なんの意味も齎さずに退場。もっと親密に絡んでくれよ。 とにかく長い。一分一秒と時間が流れるのがしっかり感じられてしまう。時が経つのが遅すぎて本当に苦しかった。演出だけ一丁前で中身がスカスカ。何が起こるのか予想出来るし、何が起こってもふーんって感じ。もっと捻りのある映画だと思ってた。こんなシンプルでつまらないことあるのか。 ハラハラドキドキワクワク皆無。 人を楽しませようとする気があるのかこの映画は。中盤からミステリー要素が垣間見えるけど、結局は主人公の自己中映画。どう楽しめばいいんだ、これ。 平凡な映画過ぎて何を語ればいいのか分からない。ただただ時間が過ぎるのを待っていた。少し言いすぎましたが、雰囲気としてはすごく好きです。ショックに感じたのは予告が煽りすぎていたからかな...。もったいない気がしました。 ※追記 レビュアーの方からご指摘を頂きました。 多くの映画に対して、大変失礼なことを書いてしまったことを謝罪いたします。申し訳ございませんでした。上記の内容は削除させて頂きました。
そして歴史は繰り返される。
原作既読。エロさを全摘してパンズラビリンス的なお伽噺感をくっつけた感じ。ギレルモ監督よくまとめたなと思ったが、やっぱり内容的には前後編にした方が良かったのでは。冒頭に繋がる絶望的なラストの見せ方はさすが。
予告編がミスリード
主人公は獣人ではない。心に傷を負っている男の成り上がりと破滅の物語。 画面は暗く重厚でキャステイングも豪華。中でも一番キャラが立っていたのが、ケイトブランシェット演じる極悪の精神科医。 しかし、視覚的、心理的に不快なシーンが多々あり、ラストもバッドエンド。ストーリー展開も冗長なので、鑑賞後感は良くない。
〝芸は身を助く〟ではなく〝芸が身を滅ぼす〟映画です
スタンは野心家なんかではありません。 ただ、お金が欲しいのと、自分の詐術の凄さを見せつけたかった、今で言うところの〝承認欲求〟が強いあまりに、判断力を欠いたまま、方向性を間違った人です。 野心家というのであれば、判事やあの大富豪とは、一時的な報酬で終わる関係ではなく、セレブの世界での地歩固めに活用する方を選ぶはずです。 野心家というからには、チマチマとした稼ぎを繰り返すのではなく、一定の名声と近い将来の地位(例えば、ゴッサム市長になるとか…あ、違う映画だ😂)への執着があるとかのイメージです。 チラシやサイトのあらすじ紹介で、〝野心溢れる青年〟なんて書くからガッカリしてしまうのです。 映画からの情報だけであれば、『シャーロック・ホームズばりの観察力と洞察力を身につけたが故に、その技に溺れて身を滅ぼした』男の話だと思います。 あれほどにも清楚で可憐なルーニー・マーラと恋仲になれたのだから、後は彼女を悲しませない程度の収入があれば、もう十分に幸せなのに❗️ 野心とも呼べない程度の目先の欲得で転落した男の話なので、さして感動することはありません。 ただ、3人の大物女優の存在感、美術、衣裳、カーニバルの不気味な雰囲気などを味わうだけでも映画館で見る価値はあります。 ※チャップリンみたいなドイツ野郎っ❗️ には笑えました。
わかりやすいんだか、わかりにくいんだか……
『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー賞4部門を受賞したギレルモ・デル・トロ監督の最新作。豪華キャストを迎え、第二次世界大戦直前の不穏な時代を舞台にしたサスペンスだ。 どうもこの監督との相性は良くないようで、『シェイプ〜』の作品賞は大いに不満だったし、本作も“ゲテモノ趣味”(初期のデヴィッド・リンチ監督作品のような)だなと思ってしまった。 地を這うようなカメラや、役者陣の演技は評価したいが、メタファーや様々なコンプレックスが目白押しのシナリオのため、内容を理解するには時間がかかりそうだ。
超豪華な見世物小屋映画ですが、
凄い豪華なキャストだ。テーマは見世物小屋裏町人生、みたいなのだけど。日本でもこういうテーマのコミック、小説いくつかあるな。やっぱりデルトロと日本カルチャーは通じるところはあるのかも。 個人的にはあまり乗れなかった。見世物小屋にあまり禍々しさがなかったんだよな。装置も人も。この辺うまい映画は邦画でも過去にもたくさんあるし。そして早々にたぶんラストはこうなると思える通りのラストになった。でもこういうラストのアメリカ映画はあまりない。原作がそうだからだろうか。悪夢小路、いいタイトルだ。 前半からの人のさばきかたがあまりうまくない。逃げ込んできた罪人と悪夢古路の住人との連結があまり印象強く繋がらない。なんとなく接点となる何かがカットされてるくらいに。大好きなルーニーマーラもそんなによくなかった。1時間であそこを飛び出させなきゃいけないので端折ったのだろう。それは失敗な気がする。 結局、ルーニーマーラとケイトブランシェットとのドラマが勝負どころだったと思うし。 それにしてもキャストが豪華だった。メアリースティンバージェンまで!だった。
観に行くのか、観られに行くのか動物園
よく、オバケ屋敷は怖くない、オバケ屋敷の外が怖いから、て言いますが、まさしくこれですな。見世物小屋の獣人より、検事夫人、金持ち、精神科医、そして主人公。多分、見世物小屋に入った人達、心安らかになるんではないでしょうか。
色々、現代での倫理観に抵触しやしまいかと
ひやひやしたけれど160分余りの長さも全然長く感じませんでした。展開が自分の予感から大きく外れなかったのはちょっと拍子抜けでしたけど。 造形として怖かったのは「エノク」ですね。この名前聞き覚えありました。似鳥鶏氏の小説、戦力外捜査官シリーズの新興宗教のホーリーネームにあった筈。耳にした時鳥肌立ちました。
欲に溺れた男が迷い込んだ悪夢の小道
1940年代のアメリカを舞台に、デルトロならではの怪しく魅惑的で危険な世界観の中で、自らを過信し欲に溺れた愚かな男の姿の物語が、おぞましくも美しい悪夢のように描かれていました。 美術や舞台背景、衣装の一つ一つが素晴らしく、本作の世界観を作り上げています。特に前半のカーニバルの不思議で怪しく可笑しな空気感がとても魅力的。一見スタンは賢く器用で、一座の人間は危険で胡散臭いように感じますが、そう単純な話ではなく…。 そしてスタンが独り立ちしてからの、危ないと分かっていながら惹かれてしまう・やめられない、そんな中毒性のある危険な橋を渡る様は、俳優陣の完璧な演技と空気感も相まってとても見応えがあります。 読心術と名ばかりの詐欺師によるアメリカンドリームの成れの果ては、踏み込んではいけない悪夢の小道に誘われた結果のように見えました。
闇に落ちていく主人公が悲しい。
◇暗い映画だ。主人公のスタンが自分の中にある闇のままに落ちていく。だけど回りはスタンが道をはずさぬよう、闇に落ちないよう、何度も何度もたしなめてくれる。それは言葉だったりゲンコツだったりタロットだったりする。だけどスタンが自分で運命を変えていってしまうのが見ていて悲しい。ケイト・ブランシェットと出会った後半も、彼の恋人 ( 妻 ?) が何度もブレーキをかけてくれるのにスタンは落ちていく。原作小説がノワールだから見終わってから暗い気持ちになる。 ◇アカデミー作品賞にノミネートされている。ストーリーは分かりやすくて、本命の『パワー~』の「なんじゃコリャ?」感はないけど暗すぎて2度見る気にならない。(『パワー~』のほうはもう一度見ようかなという気にはなったが結局見てない ) 蛇足 アカデミー賞ってアメリカ映画を盛り上げるイベントだとずっと思ってたのに、何年か前に外国の作品が作品賞にノミネートされててビックリした。私は映画関係者じゃないから日本の作品が受賞しても別に嬉しいとは思わない。(『ドライブ・マイ・カー』は面白くて2度見た。ちょっと長いけど。)
なんとなく読めるオチ
物語は全体的に伏線が多く、しっかり回収されるものと、匂わせるだけにとどまるものとあり中にはなんとなく先が読めてしまうものもあったが後から思い返してこの伏線はひょっとしてここに繋がってたのかな?と考察に浸る余地も残されており、そういうのをあれこれ考えるのが好きな人は楽しめるでしょう。
ダークな寓話
1940年代のアメリカを舞台に、金と酒で身を滅ぼした一人の男が描かれる。 良くも悪くも万人受けしない作品かと。私は結構のめり込みましたが…。終始薄気味悪く鬱々としている。ジャンルはサスペンススリラーだけど、スリラーというほど怖くもない。そしてラストの展開は大体読めてしまう。やっぱりね、こう来たか〜って。 タロット占いとか、読心術とかそういった類のものが好きな人は引き込まれるはず。とはいえ、描かれるのは人間の本質だったり愚かさで。 スタンは何に怯えたいたのだろうか?何を望んでいたのだろうか? 本作で語られること、例えば父親の影響や読心術の話などは、私たちにも大きく関わることなので意外と学べることがある。 なんと言っても注目すべきはケイト・ブランシェット。彼女の妖艶さに加えた怪演っぷりには息を呑む。そして、ウィリアム・デフォーの凄さを改めて実感した。 ずっと引っかかっているのが、あの大富豪の老人の用心棒を演じた人誰だっけ?(エンドロール見過ごしました)。 めちゃくちゃ見る顔なんだけど、名前が出てこない、、、。知ってる人いれば教えてください🙏
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