ナイトメア・アリーのレビュー・感想・評価
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トニ・コレット推し
予告にすっかり騙されて、怪物が出ると思って観ようと思ってたら 先に観た友人から そういう映画ではないと教えられ 見送っていたのですが、ディズニー+で速くも配信されたのでそちらで観ました。
(怪物モノ欲求は『ハッチング』☆☆☆☆☆で満たされました)
特筆すべき感想としては、ブラッドリー・クーパー対ケイト・ブランシェットもたしかにすごかったですが、ケイト・ブランシェット対トニ・コレットとしても楽しめました。(共演シーンはないです)そして軍配はトニ・コレットに上がったのです。
俳優陣の中ではウィレム・デフォー推しでしたが、素敵なトニ・コレットを見れる映画として記憶していきたいです。
この消化不良はきっとクリーチャー不足のせいだ
前情報なしで鑑賞。夜のガーデンで起こる山場に行くまでが少々退屈でしたが、オチ含めて話はよくまとまっていた印象です。
ただ、エノクだけじゃクリーチャー不足が…。
確かにサーカスのシーンはデルトロ節が随所に感じられました。しかし個人的にデルトロの過去作「シェイプオブウォーター」や「パンズラビリンス」、はたまた世間の評価はあまり高くない「スケアリーストーリーズ」のクリーチャーが際立つ路線が大好きなので、どうしても物足りなさが残ってしまいました。異論はあるかもしれませんが、頭の中で「デルトロ=不気味なクリーチャー」を期待して観てしまっています。
今作でいえば、むしろデルトロ作品と知らずに見たらもっと高評価にしていたかもしれません。
12月のデルトロのピノッキオでは、好みの路線が見られるのでは!と勝手に期待しています。
鬱
雰囲気を楽しみました
原作の方が、もっと面白いかも。
最初から最後まで思った通りに進んで、思った通りに終わった。
すっかり予定調和な展開なのに最後まで引き込んでしまうのは流石。なのだが…
殆ど役者の演技と映像の力だった。
つまり脚本はイマイチ。
まあ結局のところ、ラスト・ショットのブラッドリー・クーパーのアノ顔を見るための映画なのかもしれない。
とは言え、
ケイト・ブランシェット…
もっと出来たと思うけどなあ…
最初から嵌める気まんまんで、結局あの展開。
もうちょっと予想を裏切る展開はあっても良かったんじゃない?
原作に忠実だったということ?
まだ読んでないけど。
だとしても、あの流れで行けば、もっと主人公のスタンの現実と虚構との境目がドロドロに溶けていって、ついには正気が崩壊するレベルまで暴走して行かないと、やっぱりイマイチだよなあ。
まあ、あのラストは、ある意味そういうことかもしれないが、もっと前の時点で例の伏線は回収しておくべきだろう。
あの富豪を欺くシーンが特にそうだ。
アレじゃ、ただ金に目が眩んで自信過剰になっているだけにしか見えない。
まだ観ていないし、全く根拠も無いが、最初に映画化したタイロン・パワー主演の方が、たぶん更にエグい気がする。
しかし amazon に無いんだよな〜
コッチのリバイバル上映の方も、是非やって欲しかったよ。
飲んだくれの親を忌み嫌ったはずだったが
ルーニーマーラがまた可愛すぎる。
難しい話ではないけど
原作・前作どころか、予備知識すらまったくなしで観た。
話はシンプルで、要は「因果応報」「すべては自分に還ってくる」って話(に見える)なんだけど、役者陣がいちいち豪華なのと、いろいろ作りが凝ってるので、正直なところ「なるほど、そういう映画なのね」と思った時には映画が終わってた。
ただ、この映画の全体に漂う価値観の置き方を見てると、単純に「因果応報」で片付けていいの?って気になる。
そこがやはり「これ、どーいう映画なの?」と最後まで考えて続けさせられた要因でもある。
おそらくもう一回観ると、細部まで堪能できるんだろうとは思う。
むしろ、この出演者の豪華さは、良くも悪くもその存在感の強さがホントに凄くて、ストーリーそっちのけで観いってしまう。
あと、出てくるスーツやコートがすごくオシャレ。
16
面白すぎる!
悲しいな…
音楽と友情の無い「グレイテスト・ショーマン」
終始漂う不穏な空気
霊はカネになるがカネも所詮は霊のようなものである
デル・トロの偏愛を愛せるかどうか、ですね。
第90回アカデミー賞で作品賞や監督賞等4部門を受賞した「シェイプ・オブ・ウォーター」のギレルモ・デル・トロ監督の最新作。今作でも第94回アカデミー賞作品賞他4部門にノミネートされていました(受賞はならず)。
前半と後半でガラリと雰囲気の変わる今作。
前半はいかがわしい見世物小屋を中心としたカーニバルが舞台。フリークスを主な見世物としているその一座をみていて思い出すのは「グレイテスト・ショーマン」。あれはヒュー・ジャックマンが演じたからか興行師バーナムがあまりに“善い人”ぽく描かれていて、ミュージカル作品としては十分に楽しかったものの(いやいやバーナムは人身売買的なことをやっていたしほぼほぼ詐欺師だしなぁ)ってモヤモヤしてしまったんですよね。でもこちらの興行師はウィレム・デフォー。デフォーは出てきただけで思いっきり胡散臭いからいいね(褒めてます笑)。
ホルマリン漬けのアノ標本や獣人(ギーク)の姿など目を覆いたくなるシーンが何度もありヒリヒリしっぱなしでした。これはデルトロだからデルトロだからってぐっと堪えてました。
後半は主人公スタンが一座を抜けてホテルでショーをするようになり舞台が一転。ここでケイト・ブランシェットが登場するのですが、美しくも氷のようなケイト、作品の空気を一気に変えていくのはさすがの大女優!
ここからはとってもスリリングな展開で心臓ドキドキしっぱなし。
そしてラストの恐ろしさ。うわっと思わず声が出そうになりました。ずっしり。
もうあのブラッドリー・クーパーの表情が忘れられません。
異形への偏愛が強く独特の世界観をもつデル・トロ作品はどうしても見る人を選んでしまうでしょう。でも甘美で妖艶で恐ろしい映画という沼をあなたも少しだけ覗いてみたくはなりませんか?
そう、一番恐ろしいのは見世物小屋をちょっと覗いていこうとする人間(我々)なのかも。。
金持ちは待たない
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