「「あなたは人を騙せてはいない、相手が勝手に騙されてるだけ」」ナイトメア・アリー るーさんの映画レビュー(感想・評価)
「あなたは人を騙せてはいない、相手が勝手に騙されてるだけ」
冒頭、何やら毛布に(多分、人?)包んで家ごと火を点けて立ち去る男。
そして湿気の多い、不衛生そうなサーカス村へ。
見世物小屋(子供の頃、近所の神社のお祭りを思い出した)の獣人が「こんなはずじゃないんだ、、、」 と繰り返し言うセリフ。
異常なホルマリン漬けの瓶の数々。
前半のスタンは獣人にタバコをあげたり、真面目にサーカス場で働き、警察からのピンチを救ったり、客がいっそう驚くアイデアを出したり。
そして清純なモリーを連れ出し、明るい希望を抱いて新天地に向かってゆく
しかしまあピートがなくなった時も、駆け寄らずに群衆の隙間をぬって、心は別の思いがあるなぁーと。不穏さは残しつつ、、、
読心術のノウハウで、リッチな社交界にのし上がってるけど、モリーには手厳しい彼の圧力を感じながら後半へ。
欲深くなってゆくーというより、本性がじわじわと現れ、ピートや父親の死因にまつわる過去の悪行をあぶり出す感じが良かった。
グロいシーンが多いので、ジーナのタロット占い通り、「逆さ吊りの刑」なのかと思いきや!!なるほど〜納得。
この作品は大好きな女優さん達が目白押しで、見応えありました。
「キャロル」のケイトとルーニーの2人は、言わずもがな。
トニ、コレットは「エマ」では主人公の内気な友達役だったのに、もう存在感ありの大女優さんです!!
そして旧作「悪魔の往く町」も観たくなりました。
るーさん、コメントありがとうございます。
父親との確執が気になるところですが、やっぱりアルコールは絡んでるかな〜
なんだか自分の父親も思い出してしまいました…
今晩は
「悪魔の往く町」興味あります。でも、配信でやっていない・・。
私は、中坊時代から耽美的な作風の中井英夫や赤江瀑を愛読しているので(今でも読みます。)どうしても、使う言葉が・・。
だって、中井英夫と言えば「虚無への供物」や薔薇シリーズ、赤江瀑の本やアンソロジーに収められたお気に入りの作品は「花曝れ頭」「殺し蜜狂い蜜」「禽獣の門」「雪華葬刺し」「葡萄果の藍暴き昼」「阿修羅花伝」・・など多数ですから・・。所謂、耽美的な作品群ですから・・。泉鏡花・・。では。