「ケイト・ブランシェットはちょっと厚めにメイクするだけで普通に恐い」ナイトメア・アリー カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
ケイト・ブランシェットはちょっと厚めにメイクするだけで普通に恐い
父親殺しの浮浪者がたどり着いのは気味悪い見世物小屋もやっている移動遊園地(カーニバル)。
ピートの手帳に書いてある読心術のコツを番号付で何度も繰り返して読み上げるシーンがキリスト教の七つの大罪に対応するように感じられ、読心術とインチキ降霊術で人を操るペテン師がやがて獣人の見世物に身を落として行く因果応報的なストーリー(ミイラ捕りがミイラになるみたいな)がなんとも説教臭くて、いやーな感じだった。キリスト教とくにカトリックの人はどんな風にとらえるんでしょうかね。
そんな解釈でいいですか?
まぁ、あんまり、楽しくない。
ブラッドリー・クーパーの青い瞳は如何にも異界の住人らしくて、怖くもあり、美しくもあり。
ケイト・ブランシェットとトニ・コレットは普通に恐かったです。
奇形のホルマリン浸けの標本はもっとおどろおどろしい本物をたくさん見せて欲しかった。
あと、見世物小屋といえば、やっぱりヘビ女。生きたヘビを食べる半裸の女。メズゥーサのお化けみたいな。
ルーニー・マーラの電気椅子の場面が色っぽいので釣られて見ましたが、予告編だけでも充分だったような。
ルーニー・マーラが三谷監督のマジックアワーでの深津絵里の雰囲気に似てるなぁなんて思って見ていましたが、ディズニーでしたか。なるほど。
個人的にはもうちょっと、大人の映画にしてもらいたかった。R15+ぐらいの。
気になったのはウィリアム・デフォーから見世物小屋を受け継いだ新店長が首からさげていたのは保安官のお母さんの形見のブレスレットたったような。もしかしたら、保安官も酒浸りになって獣人にされて殺されてしまったんじゃないか?と考えるとスタンの罪深さが倍加しますね。
そうそう!私も新店長のペンダントに違和感を感じましたよ。
保安官の付けてたものと似てましたね〜。
なんだかヘンに不似合いでした。そ、そ、そうかぁ、保安官の行く末、、、