「鬱映画」ナイトメア・アリー PAさんの映画レビュー(感想・評価)
鬱映画
タイトルの悪夢小路(ナイトメアアリー)からして暗い映画だと予想できるので、ショックを和らげるために原作読んで鑑賞。それでもやはり暗い気持ちになりました。鬱映画です。
暗い人生を予想できるキャラクターが多く、私は自分事のように思えて始終しんどかったです。見世物がテーマのため、だんだん他人を見ているのか自分を見ているのかわからなくなり、余計に深みにはまります。デル・トロ監督は全力で観客を鬱にさせようとしにきているなと思いました。
豪華なキャストについては、みんなハマり役です。主人公のブラッドリー・クーパーは目が綺麗なせいかイノセントっぽさが出ていて、どんなシーンでも不思議と子供みたいでした。デル・トロ監督らしくお手製っぽいクリーチャー(?)も出てきて謎に安心しました。
エンドロールが終わっても鬱感が抜けない絶望的な映画です。他では味わえない2時間半でした。個人的には傑作だと思います。でももう当分観なくていいかな…。
コメントする