「背中に冷たい汗が一筋流れる」タミー・フェイの瞳 カメさんの映画レビュー(感想・評価)
背中に冷たい汗が一筋流れる
個人評価:3.0
映画「神は死んだのか」を見た時と同じ感覚に陥る。
無神論者である私からすれば、カルチャーギャップを感じると同時に、自身が信仰に対してマイノリティだと痛感する。ハリウッドのトップ俳優らが演じる本作で、これほど強い信仰心を押し付けたテーマを描く意図。それは「神を信じれば救われる」という価値観が最も素晴らしく、時代を超えて残すべき哲学だと信じる人達が大多数で、スタンダードだという証でもある。
タミー・フェイという人物の半生を通し、罪を犯しても全てを赦し、信じる事で救われる価値観を、ハリウッド(ディズニー)が世界に布教する。素晴らしいジェシカ・チャスティンの演技とは別に、この映画の本質を考えると、背中に冷たい汗が一筋流れる。
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