劇場公開日 2022年7月15日

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「捻りの効いたサスペンスにド派手で軽快なアクションをコッテリ塗りつけた、凄惨なのに明るくて爽快な21世紀の『要塞警察』」炎のデス・ポリス よねさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0捻りの効いたサスペンスにド派手で軽快なアクションをコッテリ塗りつけた、凄惨なのに明るくて爽快な21世紀の『要塞警察』

2022年7月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

頭の悪い感じの邦題ですが、中身はハードボイルド。ド田舎の警察署の留置所に担ぎ込まれたワケありの男テディと泥酔した身元不明の男、テディから事情聴取を試みる若い女性警官ヴァレリー、そしてふらりと現れる風船売りの男。嘘か現実か判別がつかないテディの自供と3人の男達の素性を少しずつ明らかにしていく会話の応酬でドラマのテンションをじわりじわりと上げた末に、冒頭から注意深くばら撒かれた伏線を一気に回収しながら2転3転するスピーディなクライマックスにシフト。オーラスの意外なオチに胸がスカッとします。ジェラルド・バトラーとフランク・グリロという善悪どちらのキャラも出来るイイ顔のオッサン2人と、もう見るからにどうかしているトビー・ハスという特濃キャラにたった一人で対応するヴァレリーを演じる新鋭アレクシス・ラウダーの凜とした勇姿がメチャクチャカッコイイです。

『要塞警察』を明るくしたような作品で『スモーキン・エース 暗殺者がいっぱい』と比べると設定はコンパクトですが、ハイテンションなアクションシークエンスはほぼ互角の出来。こういう軽快なB級アクションは月イチくらいのペースでスクリーンで観たいです。

よね