「馬鹿になれ。 とことん馬鹿になれ。」KAPPEI カッペイ ソビエト蓮舫さんの映画レビュー(感想・評価)
馬鹿になれ。 とことん馬鹿になれ。
主人公は「北斗の拳」にも出てきそうな、
終末乱世のために生きてきた漢で腕っぷしが強く、
「俺物語」のような、不器用な男が、ある女性に恋してしまう、
というラブコメストーリー。
主人公に求められるのは、高倉健のような雰囲気。
生前の高倉健はラブコメなど一切やらなかったが、
もしやってたら爆発的にヒットしただろうし、
熱心なファンは激怒していたことだろう。
確かに伊藤英明なら、この手の不器用な男役は、経験も実績も豊富。
大の大人が本気でふざける、くだらない事を真剣にやる。
それを徹底して行う役者陣。恥じらいは命取り。
上映同年に亡くなったアントニオ猪木は、生前、自著詩集にて、こう言っていた。
馬鹿になれ。
とことん馬鹿になれ。
恥をかけ。
とことん恥をかけ。
かいてかいて恥かいて 裸になったら見えてくる。
本当の自分が見えてくる。
本当の自分も笑ってた。
それくらい馬鹿になれ。
このご時世、見渡せば自分を賢く見せようとする連中ばかり。
背伸びして、自分を大きく見せようとする奴ばかり。
馬鹿になれ。
勝平のような馬鹿が、報われる世の中でありますように。。。
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